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ゲームもサクサク!インテルの新型GPU「Iris Xeグラフィックス」とは?

いよいよリリースされたインテルの第11世代Coreプロセッサー「Tiger Lake」。性能の向上はもちろんですが、これらのCPUに内蔵される高性能なグラフィックスエンジン「Iris Xe」にも大きな注目が集まっています。

というわけで今回はインテルの新型内蔵GPU「Iris Xeグラフィックス」についてご紹介していきたいと思います。

Iris Xeグラフィックスとは?

簡単に言うと、インテルのCPUに搭載されている高性能なグラフィックスエンジンです。

具体的には、インテルのノートPC向け新型Coreプロセッサ「Tiger Lake(Core i5やCore i7など)」に搭載される高性能グラフィックスエンジンのことを指します。従来のCPU内蔵グラフィック機能といえばPCの画面を表示させる程度の性能しか備えておらず、ゲームや映像系のクリエイティブ用途では外付けのグラフィックボードが必須とされてきました。

そんな従来の常識を打ち破るべく開発されたのがこちらの「Iris Xe」。前世代の内蔵グラフィックから約2倍の性能向上を達成し、内蔵GPUでゲームプレイが可能となる画期的なグラフィックスエンジンとなっています。
(※GPU=グラフィック処理を担当するパーツのこと)

【Iris Xeの特徴】(インテル公式サイトより)

・ゲーム
最大 1080p 60FPS を可能にする新しいインテル Iris Xe グラフィックスなら、より鮮明で臨場感あふれるゲームプレイを実現し、ゲーマーは高速の力強いプレイを体験できます。

・映像
4つのHDRディスプレイを同時接続することができる、4x4K HDRに対応した最大8Kのまったく新しい視聴体験をもたらします。また、Dolby Vision HDR + Dolby Atmos 3Dサウンドに加えて、最新のGPUテクノロジーが搭載され、超スムーズな動画のストリーミングも可能です。

・クリエイティブ
クリエーターは、細部まで見事で複雑なファイルを設計、構築することができ、消費電力の低いAIマトリックス・エンジンを使って素早く簡単に4Kファイルをエクスポートできます。さらに、驚異的なエンコーディング・パフォーマンスも発揮。

Iris Xeグラフィックスの実力は?

Iris Xeグラフィックスを搭載した新型CPU「Core i7-1165G7(メモリ16GB)」でのベンチマーク結果を記載します。

ゲームタイトル解像度画質設定フレームレート
ファイナルファンタジー141920×1080標準45~47fps
フォートナイト1920×1080中設定46~50fps
Apex Legends1920×1080低設定47~49fps

ファイナルファンタジー14、フォートナイトではそれぞれ標準の画質設定で平均fpsが40台後半となり、ゲームプレイも十分可能な数値。Apex Legendsなどの高負荷ゲームでも低設定ながら同様に40台後半と内蔵グラフィックスとは思えない好成績となっています。

もちろん従来のハイエンドグラフィックボードと同等の性能とまでは行きませんが、カジュアルなゲーミング用途であれば十分快適に使用できる実用性を備えていると思います。お試しでゲームもやってみたいPCゲーム初心者の方にもおすすめ。

【Iris Xeグラフィックスを搭載している主なCPU】
Core i7-1185G7、Core i7-1180G7、Core i7-1165G7、Core i7-1160G7、Core i5-1135G7、Core i5-1130G7などがあり、末尾5(G7の前の数字)は汎用的なノートPC向け、末尾0が小型PC向けという分類がなされています。

Iris Xeグラフィックス搭載のおすすめパソコン

Core i7搭載モデル

STYLE-15FH120-i7-UXSX-D
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Core i7のIris Xe搭載パソコンでは最安値クラスの最強コスパPC。メモリ16GBにSSD 500GBを標準装備で価格はなんと11.2万円。全メーカーの中でもこの価格帯ではトップクラスの性能水準です。
ゲームや動画編集などに使いたいという方はもちろん、普段使いでハイスペックPCが欲しいという方まであらゆるユーザーに自信を持っておすすめできる一台。
画面サイズ15.6型フルHD
CPUCore i7-1165G7
メモリ16GB
グラフィックスIntel Iris Xe グラフィックス
ストレージSSD 500GB(NVMe)
重量1.68kg
価格112,880円(税込)

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mouse DAIV 4P
マウスコンピューターのCore i7-1165G7搭載、14型ハイスペックノートパソコンです。16GBメモリにNVMe対応SSDと充実の構成で重量は驚きの0.98kg。持ち運びにも便利なモバイルPCとしてもおすすめの一台。
また狭額ベゼルの液晶パネルを採用し表示領域が広くなっているため、画面がすっきりとまとまりスタイリッシュな外観も好印象。
画面サイズ14型フルHD+(1920×1200)
CPUCore i7-1165G7
メモリ16GB
グラフィック
Intel Iris Xe グラフィックス
ストレージSSD 512GB(NVMe)
重量0.98kg
価格169,800円(税込)

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VivoBook 15 OLED K513EA
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ASUSの15.6型ハイスペックノートPCです。CPUは同じくCore i7-1165G7にIris Xeグラフィックスを搭載。また画面には高品質の有機ELディスプレイを採用し、使い勝手の良い構成となっています。
スタイリッシュな超薄型設計で見た目重視のユーザーも納得のデザイン。プライベートにもビジネス用途にもシーンを選ばず活躍できる製品です。
画面サイズ15.6型フルHD
CPUCore i7-1165G7
メモリ8GB
グラフィックIntel Iris Xe グラフィックス
ストレージSSD 512GB
重量1.8kg
価格109,800円(税込)

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Core i5搭載モデル

ThinkPad E15 Gen 2
Core i5-1135G7を搭載したレノボの高コスパノートパソコン。フルHDの15.6インチ液晶、8GBメモリ、256GBストレージを採用し、価格は驚異の8万円台を実現。
Iris Xeグラフィックス搭載のノートPCの中では最安値クラスとなっているので、価格重視で購入したい方に最適。普段使いでたまにゲームもかじってみたいというライトユーザーにもイチオシです。
画面サイズ15.6型フルHD
CPUCore i5-1135G7
メモリ8GB
グラフィック
Intel Iris Xe グラフィックス
ストレージSSD 256GB(NVMe)
重量1.7kg
価格84,920円(税込)

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STYLE-14FH057-i5-UXSX-CP
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パソコン工房のCore i5-1135G7搭載モバイルノートパソコンです。14型のフルHD液晶にメモリ16GB、SSD500GBを採用したモデル。
最大の特徴は重さ0.98kgという軽量設計で、外出先での使用もラクラク。高コスパで薄型軽量・コンパクトなノートパソコンが欲しいという方におすすめの製品です。
画面サイズ14型フルHD
CPUCore i5-1135G7
メモリ16GB
グラフィックスIntel Iris Xe グラフィックス
ストレージSSD 500GB
重量0.98kg
価格105,980円(税込)

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HP Pavilion 15-eg
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HPのCore i5-1135G7搭載スタンダードノートPCです。メモリ16GBに512GB SSD搭載で8万円台の価格は全メーカーの中でも最安値水準。
15.6インチのフルHD液晶はタッチ操作にも対応し、スマホやタブレットのような感覚で操作が可能。セラミックホワイトとフォグブルー2色のカラーバリエーションも嬉しいポイントです。
画面サイズ15.6型フルHD
CPUCore i5-1135G7
メモリ16GB
グラフィックIntel Iris Xe グラフィックス
ストレージSSD 512GB
重量1.71kg
価格82,000円(税込)

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Core i7とCore i5、迷ったらどっち?

Iris Xeグラフィックスを搭載しているCPUには大きく分けて「Core i7」と「Core i5」の2種類がありますが、Core i7とCore i5どちらのパソコンを購入すれば良いのか迷われている方もいらっしゃると思いますので参考までに個人的な見解を述べます。

結論から言えば、ゲーム目的で購入する方はCore i7のほうが良いです。どちらも同じグラフィックエンジンを搭載していますが、当然CPUの性能によってもゲームの快適さは変わってくるのでその点は上位グレードのCore i7のほうが有利です。またIris Xeグラフィックスは別付けのグラフィックボードほどの性能ではないため、Core i5の場合ゲームの重さによってはスペックが不足する可能性があります。

逆に、普段使いのPCとして購入してゲームはおまけ程度にできればいいという方にはCore i5がおすすめです。Core i5のほうが価格が安く、製品によっては10万円を切る価格で購入できるものもありますから、リーズナブルなパソコンが欲しいという方はCore i5を選ぶと良いと思います。

Iris Xeグラフィックスのメリット

内蔵GPUとは思えない高性能

内蔵GPUで最新ゲームをプレイできるレベルの性能を発揮し、グラフィック処理用のパーツを搭載する必要がないため本体重量も軽く、気軽に持ち運んで外出先でのゲームプレイや2台目のサブマシンとしての活用など幅広いシーンで活躍することができます。

価格が安くコストパフォーマンス○

従来のゲーミングPCは個別でグラフィックボードを搭載する必要があるためどうしても高額になりがちでしたが、Iris Xe搭載のPCは10万円前後から購入でき、気軽にゲームを楽しみたいライトゲーマーの方にも自信を持っておすすめ。

消費電力が少なくバッテリーの持ちが良い

従来のグラフィックボードは電力消費が大きく、ノートPCでの長時間仕様は電源必須ですが、内蔵GPUとすることによってPC全体の消費電力が抑えられ、バッテリーの持ち時間が向上しています。

 

Iris Xeグラフィックスのデメリット

本格的なゲーム環境には不向き

最高画質での画面の滑らかさや一瞬の反応を争うレベルの快適なゲーム環境を求める場合は若干力不足感があるため、本格派のコアゲーマーの方には従来のグラフィックボードを搭載したゲーミングPCがおすすめ。

使えるCPUが限定される

インテルの新型Coreプロセッサー「Tiger Lake」にのみ搭載されるグラフィックス機能となるため、その他のCPUで使用することはできません。ただ今後のインテルCPUにはグラフィックス機能も積極的に搭載されることが予想されます。

 

グラフィックボードとIris Xeどちらがおすすめ?

先述の通りIris Xeはゲームもできるということをお伝えしましたが、従来のグラフィックボードとどちらが良いか悩まれる方も多いと思うので、どういった方にIris Xe、もしくはグラフィックボードがおすすめなのか、改めてまとめたいと思います。

Iris Xeがおすすめな人

Iris Xe搭載PCがおすすめなのは、「カジュアルにゲームや動画編集を楽しみたい方」です。Iris Xeで大抵の3Dゲームは十分遊べますし、動画編集や3DCGなども一般的な用途であれば快適に行うことができます。

さらに、グラフィックボードを搭載しないことによって本体の重量や消費電力が減るため、持ち運びにも便利でバッテリーも長持ちという実用性の高さが非常に魅力になります。普段使いのパソコンで十分だけど、たまにはゲームもやってみたいという方はIris Xeが是非おすすめです。

グラフィックボードがおすすめな人

グラフィックボード搭載PCがおすすめなのは、「PCゲームをメインの用途として考えている方」です。最新ゲームで高負荷設定の場合Iris Xeでは性能が不足しますから、PCゲームをプレイするからには最高画質で楽しみたいという本格派ゲーマーの方にはグラフィックボード搭載のPCをおすすめします。

また、動画編集に関しても長時間の高度な編集を行う場合や高負荷なエフェクトなどの仕様を考えている場合はグラフィックボード搭載の製品がおすすめです。

まとめ

・Iris Xeグラフィックスはインテルの新型内蔵GPU

・高性能でゲーミング用途としても十分実用性あり

・コストパフォーマンスが高い、消費電力が少ないなどのメリットがある

というわけで、今回はIris Xeグラフィックスについてお話をさせていただきました。パソコンを購入される際の一つの参考にしていただければ幸いです。

それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

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