ここ数年ノートパソコンの新しい形態としてシェアを伸ばしているChromebookですが、今までの普通のパソコンと何が違うのかよくわからないという方も多いと思います。
そこで今回はChromebookの特徴とその魅力や欠点についても詳しく解説していきたいと思います。
Chromebookとは?
Chromebookとは、Googleが開発しているオペレーティングシステムの「Chrome OS」を搭載しているノートパソコンのことです。
オペレーティングシステム(OS)とは、パソコンのシステムを管理するプログラムのことで、WindowsやmacOSなどがこれにあたります。普段意識することはあまりないかもしれませんが、一般的なパソコンにはWindowsが搭載されていますし、アップルのパソコンにはmacOSというオペレーティングシステムが搭載されています。
WindowsとMacの使い勝手が違うように、搭載されているOSが違うとパソコンの使い勝手や特徴が大きく異なってきます。
それでは次にChromebook(Chrome OS)の特徴をご紹介します。
Chromebookの特徴
価格が安い
Chromebookは安いもので2万円台、売れ筋の製品でも3~5万円台と非常に安い価格で購入することができます。安い理由としては、「Chrome OSを動作させるのに必要なスペックが低い」という点が挙げられます。
つまり、Chrome OSはWindowsやmacOSに比べて動作が軽く、安価なCPUでも十分快適に動作させることができるため価格を抑えることができるというわけですね。
さらにGoogleが提供するOffice系アプリも標準搭載で、文書作成ソフトの「Google ドキュメント」や表計算ソフトの「Google スプレッドシート」などを無料で使用することができます。これらはMicrosoft Officeと互換性があるためWord、Excelなどとファイルのやり取りを行うことも可能です。
起動が早い
Chromebookは電源ボタンを押してからパソコンが立ち上がるまでの時間が早く、日常的にストレスなくパソコンを使用することができます。どれくらい早いかというと、電源OKからログイン画面が表示されるまでが約10秒と言われています。
シャットダウンのスピードも早く、更新プログラムのインストールなども時間がかからないようになっているためユーザーフレンドリーなシステム設計となっています。
また、初めてパソコンを使う際の初期設定も簡単シンプルで、Wi-Fi接続とログイン情報の設定を行うだけですぐにパソコンが使えるようになります。最近のパソコンは煩雑な初期設定が面倒という場合も多いので、ここは嬉しいポイントですね。
動作が快適
Chrome OSはブラウザを快適に動かすことを第一に設計されているため、バックグラウンドでの無駄な処理が少なくパソコンの動作が非常に軽快です。
同じスペックのWindowsノートパソコンと比較するとChromebookの方が快適にブラウジングを行うことが可能です。SNSやネットサーフィン、簡単な写真編集や動画編集といった負荷の軽めな用途で使用する場合は特にこうした強みを発揮することができます。
また、処理が軽量なためバッテリーの消費電力も少なく、使用可能時間(バッテリーの持ち)が比較的長いという点もChromebookの特徴です。
クラウド上でデータを管理
Chromebookのデータは基本的にオンライン上のストレージに保存されます。Googleが提供するセキュリティに優れたクラウドサービスのGoogleドライブが標準で使用できるため、オンラインでデータを管理することになります。
GoogleドライブはiPhoneやAndroidといったスマートフォンからもアクセスできるため、他の端末とのデータ共有が簡単にできるという点も大きなメリット。Chromebookで作成した文書を外出先のスマホから閲覧するといったこともできるわけですね。
また、オフラインで保存したい場合はChromebook本体にもストレージが搭載されているため、ネットなしの環境でも使いたいファイルなどは本体に直接保存することもできます。
セキュリティが強固
Chromebookは標準で強固なセキュリティ対策が施されているため、一般的なセキュリティソフトを自分でインストールする必要がありません。
Chromebookで使用するChromeブラウザは、サンドボックスと呼ばれる制限された環境で動作しているため、もしChromebookでウイルスに感染したページを開いたとしても、他のアプリやパソコン本体に悪影響を及ぼすことはありません。
さらに本体に保存するデータはGoogleのセキュリティチップによって暗号化され、悪意のある第三者によってデータを取り出すことができないようになっています。
Chromebookの欠点
ソフトのインストールができない
Chromebookは先述したようにブラウザを快適に動かすことを重視し、ブラウザ内で動作が完結するよう設計されているため、ブラウザ上で動作しないソフトやアプリについては使用することができません。
例えば他社の文書作成ソフトや動画編集ソフト、iTunesなどの音楽ソフトなども使えないということになります。その代わりブラウザ上で動作する代替ソフトがGoogleから提供されているため、文書作成や動画編集もできるようになっていますが使えるサービスが限定されているという点はマイナスポイントになります。
本体ストレージの容量が小さい
こちらも先程述べたように、Chromebookはオンライン上でのデータ保存を前提としているため、本体のストレージ容量は少なくなっています。価格にもよりますが、少ないもので16GB〜32GB、大きいものでも128GB程度と普通のパソコンに比べると少なめです。
また、オンラインストレージのGoogleドライブですが、こちらも無制限で使えるというわけではありません。無料で使用する場合は最大15GBまで、それ以上保存したい場合は一番安いもので100GB/月額250円の有料プランに加入する必要があります。
ただ、本体ストレージに関しては大容量モデルもここ最近増えてきているため、今後は徐々に解消されていくかもしれません。
Wi-Fi(ネット環境)が必須
Chromebookは何をするにもブラウザ上での動作が基本となっているため、ネットに繋がらない状態ではできることがかなり限られてきます。
文書作成ソフトのGoogleドキュメントなどオフラインで使用できるアプリもそれなりに用意されていますが基本はネット環境が必須のパソコンであるということは押さえておきましょう。
このような特徴のため、スマートフォンのようにSIMカードを挿してどこでもネットに接続することができるSIMスロット搭載のChromebookも用意されているのでこちらを購入するのもありだと思います。
ChromebookのおすすめパソコンBest3
OS | Chrome OS |
---|---|
画面サイズ | 13.3型フルHD |
CPU | Celeron 5205U |
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 64GB |
重量 | 1.38kg |
価格 | 53,834円(税込) |
OS | Chrome OS |
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画面サイズ | 14型フルHD |
CPU | Core 3-10110U |
メモリ | 8GB |
ストレージ | eMMC 128GB |
重量 | 1.65kg |
価格 | 84,480円(税込) |
OS | Chrome OS |
---|---|
画面サイズ | 14型HD |
CPU | MediaTek MT8173C |
メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 32GB |
重量 | 1.5kg |
価格 | 19,800円(税込) |
Chromebookはこんな人におすすめ!
・ネットサーフィンや文書作成などの普段使いが中心の人
・Windowsにこだわらない人
・持ち運びに便利なコンパクトPCが欲しい人
・できるだけ安価で快適に使える製品が欲しい人
というわけで、今回はChromebookの特徴とその魅力や欠点についてご紹介させていただきました。少しでも皆さんのパソコン選びの参考になれば幸いです。それでは最後までお読みいただきありがとうございました!