こちらのページではクリエイター向けパソコンの購入を検討されている方向けに、コストパフォーマンスやカスタマイズ性、サポート面など様々な観点からおすすめのメーカーを徹底比較していきたいと思います。
クリエイター向けパソコンとは?
クリエイターパソコンとは、動画編集、イラスト、CG制作、DTM、CADなどクリエイティブなコンテンツ制作用途に特化したパソコンを指します。
クリエイティブ用途では通常の文書作成やブラウザの閲覧などと比べて高い性能が必要になるため、クリエイター向けPCはCPUやメモリ、グラフィックボードといったパーツをより強化した製品となっています。
ノートパソコン・デスクトップパソコンともにメーカーから製品が発売されていますが、ゲーミングPCなどと比べると大手量販店では扱いが少ないことも多いため、今回はすべてネットで購入できるメーカーをピックアップしました。
それでは、おすすめのクリエイター向けパソコンメーカーとその特徴を見ていきましょう。
おすすめクリエイターPCメーカー
マウスコンピューター
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
BTO系ではトップクラスのコストパフォーマンスを誇る人気メーカーです。一昔前の安かろう悪かろうの評価からここ数年は価格と品質の両立を実現し、ユーザー評価の向上で急速にシェアを拡大。初心者からコアユーザーまで自信をもっておすすめできるメーカーです。
クリエイター向けPCでは「DAIV」という製品ブランドを展開。全メーカーの中でもクリエイター向けPCにかなり力を入れており、エントリークラスからハイエンドモデルまで広い価格帯で選びやすいラインナップが好印象。
サポート面も24時間365日の電話サポートや72時間以内の修理完了を目指す体制などBTO系随一の充実度で、はじめてBTOパソコンを購入するという方も安心して利用することができます。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けパソコンの「mouse」、ゲーミングパソコンの「G-Tune」、クリエイター向けパソコンの「DAIV」、ビジネス向けパソコンの「MousePro」、液晶ディスプレイの「iiyama」などを展開しています。
パソコン工房
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
BTO系では珍しく全国に多数の実店舗を展開するメーカーです。クリエイター向けPCでは「SENSE∞」というブランドで販売されています。制作分野に応じて製品が細分化されており、用途に応じた幅広い品揃えが大きな魅力。
すべてのノートPCに専門のモニターメーカー「iiyama」のディスプレイが搭載されているなど、液晶パネルの品質が高いという点もポイント。映像関連の用途では画面の品質も重要となるため、この点はプラスポイントと言えると思います。
また、実店舗でもサポートが受けられるようになっているため対面での持ち込み修理などを希望される方にもおすすめです。お店の数も多く、郊外店からショッピングモール内の店舗まで全国に50店舗以上を構えています。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けパソコンの「STYLE∞」、ゲーミングパソコンの「LEVEL∞」、クリエイター向けパソコンの「SENSE∞」、ビジネス向けパソコンの「SOLUTION∞」ディープラーニング向けパソコンの「DEEP∞」などを展開しています。
ドスパラ
初心者向け | |
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知名度 | |
コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
サポート |
BTO界隈で長年に渡って高い人気を誇る老舗メーカーのドスパラです。1984年にコンピュータ関連機器販売のショップとして秋葉原にオープンし、その後ドスパラの前身となる「DOS/Vパラダイス」を創業。近年はゲーミングPCブランドGALLERIAに注力するなど精力的に事業展開を行っています。
クリエイター向けでは「raytrek」という製品ブランドを展開。高性能かつスタイリッシュなデザインが大きな魅力です。ドスパラは翌日出荷に対応しているなど納期の早さも大きな魅力で、すぐにパソコンがほしいという方にもおすすめ。
また人気プロゲーマーやストリーマー、クリエイターとも積極的にタイアップを行っているため、お気に入りの有名インフルエンサーとのコラボモデルを購入したいという場合もこちらのメーカーから選ぶと良いと思います。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けデスクトップパソコンの「Monarch・Magnate」、一般向けノートパソコンの「THIRDWAVE」、ゲーム向けパソコンの「GALLERIA」、クリエイター向けパソコンの「raytrek」を展開しています。
TSUKUMO
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
ユーザーの評価で決まるゲームPCアワードの最優秀賞を長年に渡って獲得している実力派のBTOパソコンメーカーです。標準構成ではコストパフォーマンスが高く、そこからカスタマイズでさらなるハイスペック化も可能というバランスの取れたお店。
TSUKUMOのクリエイター向けPCはエントリーからミドルクラスの製品が充実しており、安価にクリエイターモデルの製品を購入したいという方におすすめです。映像制作用途に特化したGPU、NVIDIAシリーズ搭載モデルも選択可能。
またその他の特徴として、カスタマイズ可能な超小型パソコンや、高性能ワークステーション、VRコンテンツ向けのパソコンなど他ではあまり扱っていないジャンルの製品も用意されています。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けパソコンの「eX.computer」、ゲーミングパソコンの「G-GEAR」を展開しています。また他メーカー製のパソコンとして「Razer」「MSI」「GIGABYTE」「Acer」なども取り扱っています。
Lenovo
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
大手メーカーの中ではトップクラスのコストパフォーマンスを誇るPCメーカーのレノボです。製品ジャンルとしてはノートパソコンに特に注力しているため、持ち運びに便利なクリエイターノートがほしいという方におすすめ。
クリエイター向けPCはゲーミングPCブランドの「LEGION」に統合されており、LEGION クリエイターズというキャッチコピーで販売されています。全体を通してコンパクトで取り回しやすい製品設計が大きな特徴です。
PCのアクセサリーやモニターなどの周辺機器も自社製の製品が豊富に揃っているため、必要のある方はPC本体と同時に購入することができます。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けノートパソコンの「ThinkPad」、オールインワンパソコンの「IdeaCentre」省スペースデスクトップパソコンの「Tiny&NANO」、ゲーミングパソコンの「Legion」などを展開しています。
SEVEN
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
コストパフォーマンスとカスタマイズ性のバランスが取れた中堅BTOパソコンメーカーです。コアユーザーも納得の高いカスタマイズ性を保ちながら常時開催のセール品などでハイスペックPCを安価に購入することができます。
また、CPU性能やグラフィック性能、製品ごとのおすすめ用途などが星マークの数でわかりやすく表示されているため製品ごとの性能比較がしやすいサイト設計となっている点も好印象。個別ページの情報量も多くこちらもある程度知識がある方には最適です。
静音ケースや水冷PCにも力を入れているので、普段パソコンの動作音が気になる、静かなパソコンが欲しいという方や、冷却性能の高いハイスペックPCを探しているという方もぜひこちらを覗いてみるといいと思います。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けパソコンの「SRシリーズ」、ゲーミングパソコンの「ZEFTシリーズ」を展開しています。またSR・ZEFTの同シリーズ内には静音ケースや水冷仕様の特製モデルも用意されています。
Sycom
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
パソコンの品質の高さを重視する方におすすめなのがこちらのメーカー。パーツ相性に関する動作検証など長期間の仕様を前提とした徹底した品質管理が行われている点が大きな特徴。組み立てや梱包も非常に丁寧で、製品の信頼性という面でユーザーから高い評価を受けています。
ワークステーションやデュアル水冷PCなどハイスペック系を中心とした品揃えなので、コアユーザーに特におすすめのお店。カスタマイズ性も高く、パーツごとの詳細な説明が用意されている点もユーザーに優しいポイントとなっています。
品質の向上を最重視しているメーカーのため価格はやや高めな部分もありますが、その分丁寧なサポートやアフターサービスなどを受けられるため、コスパよりも高品質なPCを購入したいという方にはおすすめです。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けパソコンの「Radiant」、ゲーミングパソコンの「G-Master」、クリエイター向けパソコンの「Lepton」、高品質プレミアムパソコンの「Premium-Line」などを展開しています。
ストーム
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
ゲーミングPC・クリエイター向けPCを中心に展開する老舗BTOパソコンメーカーです。以前は昔ながらのパソコン屋さんというイメージでしたが新たにサイトデザインを一新し、より利用しやすいショップへと改善が図られています。
すべてのゲーミング・クリエイターPCに最新の高速ストレージであるNVMe接続のSSDが搭載されているなど、性能に関する独自のこだわりも見受けられます。ケースのカラーバリエーションも豊富で、こちらは好みの色でパソコンを購入したいという方におすすめ。
ストーム限定のパーツ構成を採用した特別仕様PCなど、コアなニーズを満たす製品も多数。中~上級者向けのお店ではありますが、知る人ぞ知るという立ち位置なので人とは少し違うパソコンが欲しいという場合はぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けパソコンの「Mシリーズ」「Eシリーズ」、ゲーミングパソコンの「PGシリーズ」、静音パソコンの「STシリーズ」、省スペースパソコンの「SLシリーズ」などを展開しています。
FRONTIER
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
見やすいサイトデザインと初心者に優しいパーツ解説が大きな特徴の中堅BTOパソコンメーカーです。パソコンという製品の特性上どうしてもサイト内の情報がごちゃごちゃしてしまいがちなのですが、こちらのメーカーは非常に整理されていて視覚的にわかりやすくなっています。
クリエイター向けではミドルクラス~ハイエンドの製品が主に展開されているため、ハイスペック+高コスパを求めるユーザーの方におすすめ。こちらもベンチマークで性能を数値化してわかりやすく表示するなど徹底したユーザビリティの追求が見受けられます。
FRONTIERはグラフィックボード搭載のゲーミングPCにも力を入れているため、ゲームと併用したいという方はゲーミングPCの中から選ぶのもおすすめです。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップは一般向けパソコンの「Cシリーズ」「Nシリーズ」、ゲーミングパソコンの「Gシリーズ」「Xシリーズ」「Lシリーズ」を展開しており、Androidタブレットやスマートフォンなどのモバイル端末も取り扱っています。
VSPEC
初心者向け | |
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コストパフォーマンス | |
カスタマイズ | |
品揃え | |
高性能PC | |
サポート |
BTOの特徴の一つであるカスタマイズ性に特化したBTOパソコンショップです。パーツ類の品揃えも非常に豊富で、自作と同じ感覚であらゆるパーツをゼロから組み合わせて自分だけのパソコンを組むことができます。
またハイエンドCPUなど新型パーツの反映が非常に早く、一番新しいパーツで高性能のパソコンを組みたいという方には特におすすめ。20万円を超える高価格帯のパソコンは他社と比較してもトップクラスの充実度。
良くも悪くもある程度知識がある方向けのお店なので完全初心者の方にはあまりおすすめできませんが、BTO系でもフルカスタマイズできるお店は少ないのでこだわりを持ってパソコンを購入したいという方にはうってつけのショップだと思います。
主な製品ラインナップ
製品ラインナップはゲーミング・一般向けパソコンの「VSPEC」、静音パソコンの「HERCULES」、サーバー・クリエイター向けパソコンの「ZEUS」、FX・デイトレード向けパソコンの「Acharge」などを展開しています。
(評価項目について)
初心者向け | 製品の説明の充実度やサイトの見やすさ・使いやすさなど。 |
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コストパフォーマンス | 価格と性能のバランス。価格が安く性能の高い製品の多さ。 |
カスタマイズ | パーツのカスタマイズ時に選べるパーツの豊富さ。 |
品揃え | メーカー全体で選べるPCの種類の豊富さと納期の早さ。 |
高性能PC | ハイスペックPCのラインナップの豊富さ。 |
サポート | カスタマーサポートの受付時間やサポート方法の種類の豊富さ(電話・メール・LINEなど)。 |
※メーカーの掲載順はランキングではございません。
※評価内容は個人の意見・感想です。
CPU・グラフィックボードの性能比較表
CPUなどのパーツは同じシリーズでも型番が違うと性能が大きく違うなど性能を把握するのが大変ですので、「どれが高性能な製品なのか手っ取り早く知りたい!」という方のために主要な製品の性能を比較した表を作成しました。
こちらの表はベンチマークと呼ばれる性能評価ソフトを用いて算出された数値をもとに作成していますので、各パーツの相対的な性能差を確認する際の参考にしていただければと思います。
CPUのベンチマークスコア
CPU |
PassMark ベンチマークスコア |
Core i9-14900 | |
Core i9-13900 | |
Core i7-14700 | |
Core i7-13700 | |
Core i9-12900 | |
Core i7-12700 | |
Core i5-14400 | |
Core i5-13400 | |
Core i5-12400 | |
Core i3-14100 | |
Core i3-13100 | |
Core i3-12100 | |
Celeron G6900 | |
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Ryzen 9 7900 | |
Ryzen 7 7700 | |
Ryzen 9 5900 | |
Ryzen 5 7600 | |
Ryzen 7 5800 | |
Ryzen 5 5500 | |
Ryzen 3 4300G |
基本的には新しく発売されたもの(型番の数字が大きいもの)ほど性能が高くなっていきます。例えば第14世代のCore i7-14700と第12世代のCore i7-12700を比較すると、同じCore i7でも30%以上の性能差があることがわかります。
また、2022年に発売された第12世代のCore i3-12100はこの表の中では比較的下位に位置していますが、2019年発売の第9世代のCore i7-9700(スコア:13294)を上回る性能を備えています。このように、同じ名称でも実際の性能は型番によって大きく異なる場合があります。
このあたり少しややこしいのですが、できれば購入予定の製品がどれくらいの性能を備えているのかおおまかに把握しておきましょう。
グラフィックボードのベンチマークスコア
GPU |
3DMark ベンチマークスコア |
RTX 4090 | |
RTX 4080 | |
RTX 4070 Ti | |
RTX 3090 | |
RTX 3080 Ti | |
RTX 3080 12GB | |
RTX 4070 | |
RTX 3080 10GB | |
RTX 3070 Ti | |
RTX 3070 | |
RTX 4060 | |
RTX 3060 8GB | |
RTX 3050 | |
GTX 1660 SUPER | |
GTX 1650 |
グラフィックボードの現在の最新シリーズはRTX 4000番台で、こちらについても基本は型番の数字が大きくなるほど性能が高くなっていきます。
エントリークラスのGTX 1650が2万円前後に対してハイエンドのRTX 4090は25~30万円と価格の開きが大きく、ベンチマーク上位の製品だからと簡単に決めづらいのが悩ましいところ。自分にとって必要な性能とコストパフォーマンスの見極めも大切です。
またベンチマークの細かい数値についてはテスト環境によっても差が出てくるため、あくまでそれぞれの製品を比較する際の目安として捉えていただければと思います。
パーツの選び方
CPU
パソコンの基本的な性能を決める重要パーツです。現在は大きく分けてインテル社のCoreシリーズとAMD社のRyzenシリーズが販売されていて、型番ごとに性能が異なります。
クリエイターPC | 価格重視 | バランス重視 | 性能重視 |
CPU | Core i5・Ryzen 5 以上 | Core i7・Ryzen 7 以上 | Core i9・Ryzen 9 以上 |
細かく調べるのが面倒という方はざっくりと上記のようなイメージで大丈夫です。
クリエイター向けPCの場合は最低でもCore i5・Ryzen 5以上を選択することをおすすめします。それより下のグレードになってしまうと動画編集など映像系の処理をする際の性能が不足する場合が多いです。
また、CPUがある程度の性能を持っていないとグラフィックボードの性能を引き出すこともできないため、グラフィックボード搭載PCの場合もあればそれなりのCPUを積んでおきましょう。
CPUに関する詳しい解説はこちら↓
メモリ
メモリは、パソコンの中で一時的にデータを記憶する領域として用いられ、メモリ容量が大きいと複数のアプリケーションを同時に開いた場合でも快適な動作を行うことができるようになります。
クリエイターPC | 価格重視 | バランス重視 | 性能重視 |
メモリ | 8GB 以上 | 16GB 以上 | 32GB 以上 |
クリエイター仕様のPCであれば基本的にどの製品もメモリ8GB以上は搭載されていると思いますので、ここが最低ラインとなります。コンテンツ制作の中でも特に処理の重い動画編集や3DCGなどを扱う場合や、ゲーム+動画や配信など他のアプリケーションも同時に起動したいという場合は16GB以上を推奨します。また長尺の動画編集や特殊効果のエフェクトを使うなどプロフェッショナル用途であれば32GB以上がおすすめです。
ストレージ
HDDやSSDと呼ばれるパーツで、アプリケーションのデータファイルや写真、動画、音楽などのメディアファイルを保存しておく場所のことです。容量は当然大きいほうがより多くのデータを保存することができます。
また、Windowsなどのオペレーティングシステムもこちらのストレージにインストールされるため、ストレージの種類によってパソコンやアプリケーションの起動速度が変わります。
クリエイターPC | 価格重視 | バランス重視 | 性能重視 |
ストレージ | HDD | SSD | SSD(NVMe) |
従来の規格であるHDDと新型ストレージのSSDでは体感でも動作速度にかなりの違いが出るため、基本的にはSSDを推奨します。クリエイターPCの場合ストレージの速度はソフトの起動や読み込みのスピードに直結するので、最大限高速化をしたいという方はNVMe接続のSSDを選択するとさらなるスピードアップが見込めます(NVMe接続の場合はメーカーのスペック表等に明記されています。特に表記がない場合は通常のSSDとなります)。
容量に関しては、クリエイター向けPCでは500GB以上を推奨します。SSDは容量が増えるにつれて高額になってくるので、価格を抑えたい場合はSSD250GB+HDD1TBのデュアルストレージなどを選択するのもあり。
グラフィックボード
ゲームや3DCG、動画編集、画像生成AIなど映像関係の処理を行う場合に必要となるパーツです。基本的には高額になるほど性能も上がります。現在はNVIDIA社とAMD社がそれぞれグラフィックボードの生産を行っています。
必要なパーツのグレードは用途によって異なりますが、PCゲームをプレイしたい場合はそのゲームの推奨環境、動画編集を行いたい場合は編集ソフトの動作環境などを確認した上で条件を満たすグラフィックボードを選択するようにしましょう。
また、具体的にどの程度性能が変わるのか気になる方も多いと思いますので、いくつかのグラフィックボードでどれくらいのゲームが動くのかベンチマーク結果を記載します(第12世代Core i7使用時)。
GeForce RTX 3090(ハイエンド)
ゲームタイトル | 解像度 | 画質設定 | フレームレート |
ファイナルファンタジー15 | 3840×2160 | 高品質 | 81~84fps |
フォートナイト | 3840×2160 | 最高設定 | 180~187fps |
Apex Legends | 3840×2160 | 高設定 | 164~172fps |
GeForce RTX 3070(ミドルクラス)
ゲームタイトル | 解像度 | 画質設定 | フレームレート |
ファイナルファンタジー15 | 3840×2160 | 高品質 | 54~58fps |
フォートナイト | 3840×2160 | 最高設定 | 117~123fps |
Apex Legends | 3840×2160 | 高設定 | 122~132fps |
GeForce GTX 1650(エントリークラス)
ゲームタイトル | 解像度 | 画質設定 | フレームレート |
ファイナルファンタジー15 | 1920×1080 | 高品質 | 35~40fps |
フォートナイト | 1920×1080 | 最高設定 | 58~62fps |
Apex Legends | 1920×1080 | 高設定 | 51~59fps |
フレームレートとは?
1秒間に何枚の画像を表示できるかを示す値です。fps(frames per second)という単位が用いられます。この値が大きいほど映像がなめらかになり、低いほどカクカクになります。ゲームでは一般的に30fpsがプレイできる最低ライン、60fpsが快適にプレイできるラインとされます。
Iris Xeグラフィックス(CPU内蔵)
インテルのCoreプロセッサに搭載されているCPU内蔵型のグラフィックスエンジンです。これらのCPUはグラフィック機能が強化されており、従来のグラフィックボードには劣りますがCPUのみでゲームがある程度プレイできるようになるためカジュアルにゲームを楽しみたいという方におすすめです。(表はCore i7-1165G7搭載時のスコア)
ゲームタイトル | 解像度 | 画質設定 | フレームレート |
VALORANT | 1920×1080 | 高設定 | 60~68fps |
フォートナイト | 1920×1080 | 中設定 | 46~50fps |
Apex Legends | 1920×1080 | 低設定 | 47~49fps |
詳しくはこちらの記事で解説しています↓
パソコンに関するよくある質問
Q. ノートパソコンとデスクトップどっちがおすすめ?
A. どういった用途に使うかによって異なってきます。持ち運びたい、外でも使いたいといった場合はノートパソコン一択ですが、同じ性能ではデスクトップの方が価格が安くなるので自宅での利用がメインでいつも同じ場所で使うという場合はデスクトップPCがおすすめ。
同じノートパソコンでも頻繁に持ち出す場合は軽さを重視した方が良いですし、それほど持ち運ばない場合は多少重くてもその分性能を強化した方が良いということも考えられます。
詳しくは↓の記事でも解説していますのでよかったら参考にしてみてください。
Q. グラフィックボードは載せた方がいい?
A. パソコンでゲームをするなら載せましょう。重めの映像処理には必須になってくるので、動画編集やCGソフトなどを使う予定がある方も付けておくことをおすすめします。逆にそういった用途に使わない方は特に必要ないので、そのお金で別の部分をアップグレードしましょう。
グラフィックボードに関する詳しい解説はこちら↓
というわけで、今回はクリエイター向けパソコンメーカーの特徴についてお話させていただきました。一口にクリエイター向けパソコンと言ってもメーカーごとに様々な違いがありますから、少しでも購入時の参考にしていただければ幸いです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!