近年はデスクトップパソコン・ノートパソコンともに、BTOパソコンと呼ばれるカスタマイズ性の高い受注生産型の製品がシェアを伸ばしています。一方、家電量販店などの店頭で販売されているパソコンは、その多くを大手電機メーカー(富士通・東芝・NECなど)の製品が占めています。詳しく知らない方からするとよくわからない部分だと思いますが、両者の違いを知っておくことはパソコンを購入する際にとても重要になってきます。
そこで今回は、これら大手メーカーが発売するパソコンとBTOパソコンの違いについてご紹介していきたいと思います!
BTOパソコンとは?
BTOというのは、「Build To Order」の頭文字で、受注生産という意味を持っています。受注生産というのは文字通り注文を受けてから生産を開始するという意味ですから、ユーザーの注文を受けて要望に応じたパソコンを組み立てて販売するという形態がBTOの生産方式です。こうしたBTOパソコンを専門に扱うのがマウスコンピュータ・ドスパラ・パソコン工房といったBTOメーカーです。
BTOパソコンのメリット
カスタマイズ性が高い
真っ先に挙げられるBTOパソコンのメリットとしては、「カスタマイズ性の高さ」があります。
大手のメーカー品は工場で生産した完成品をそのまま店頭に並べるので、個別のカスタマイズはほとんどできませんが、BTOの場合はパーツ単位でパソコンの構成を細かく指定することが可能です。
「CPUはあれで、グラフィックボードはこれで、ストレージは1TBで、Blu-rayドライブも搭載して…」といったように、自分好みのパソコンを購入することができるということですね。もちろん、BTO各社が価格帯別に標準構成のPCも用意していますから、そこまで知識のない方でもカタログ通りでカスタマイズせずに購入することも可能です。
こうした選択肢の多さがBTOパソコンのメリットと言えます。
コストパフォーマンスが高い
高額な開発費や人件費を投じて生産する大手メーカーのPCと比べて、組み立てのみに特化しているBTOメーカーのパソコンは安価に購入することができます。同じ性能の大手メーカー品と比較すると、平均で2~3割程度は安くなっている場合が多いです。
また、最新のゲームや動画編集などをこなすハイスペックパソコンを購入する場合もBTOパソコンを選択することになります。近年の大手メーカーは一般用途のノートパソコンに注力しているため、コアユーザー向けの製品を販売していません。
逆に、とにかく安い製品が欲しいという場合もBTOの場合はノートパソコンで3万円前後から購入できるため、有力な選択肢となります。
大手メーカーパソコンのメリット
独自の高機能パソコンが購入できる
大手メーカー品の場合は基本的にノートパソコンのみとなりますが、こちらはこちらでBTOにはない強みがあります。それは、「薄型・軽量ノートパソコン」というジャンルです。学生向けやビジネス用途を重視しているメーカー品は、軽量化のためオリジナルのパーツなどを設計し、その分高コストにはなりますがとことん持ち運びの便利さにこだわった製品が多数ラインナップされています。
世界最軽量PCなど言われる重量3桁グラムの製品はBTOにはないため大手メーカー品の大きな強みと言えます。
また、ここ数年は海外大手メーカー(HP, レノボ, ASUSなど)の台頭やカスタム需要の増加もあって、メーカー品であってもある程度はパーツをカスタマイズできる製品が増えてきているため、以前と比べると選択肢の幅は格段に広がっています。
サポート面が充実
パソコン購入後のトラブルなどについても大手メーカーには長年のノウハウがあるため、カスタマーサポートや購入後の保証などは非常に充実しています。
とはいえ、最近は一般ユーザーがBTOパソコンを購入することも多くなってきたためBTO各社も以前と比べサポートにかなり力を入れるようになりました。ショップによってまちまちではありますが、マウスコンピュータの場合は24時間の電話サポートを受け付けるなどサポート面での大手メーカーとBTOメーカーの差は埋まりつつあります。
コスパの高いおすすめパソコンBest3
ノートパソコン
画面サイズ | 14型WUXGA(1920×1200) |
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CPU | Core i7-1260P |
メモリ | 16GB |
グラフィック | Intel Iris Xe グラフィックス |
ストレージ | SSD 512GB(NVMe) |
価格 | 199,800円(税込) |
画面サイズ | 14.5型3K(3072x1920) |
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CPU | Core i7-12700H |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 1TB(NVMe) |
価格 | 174,790円(税込) |
画面サイズ | 15.6型フルHD |
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CPU | Core i7-1165G7 |
メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 500GB(NVMe) |
価格 | 109,800円(税込) |
デスクトップパソコン
CPU | Core i5-12400 |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 500GB(NVMe) |
価格 | 86,700円(税込) |
CPU | Core i5-12400 |
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メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 512GB(NVMe) |
価格 | 114,800円(税込) |
CPU | Core i5-12400 |
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メモリ | 8GB |
ストレージ | SSD 256GB(NVMe) |
価格 | 86,460円(税込) |
ゲーミングパソコン
CPU | Ryzen 7 5700X |
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メモリ | 16GB |
ストレージ | SSD 512GB(NVMe) |
グラフィック | GeForce RTX 3060 |
価格 | 209,800円(税込) |
画面サイズ | 15.6型フルHD |
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CPU | Core i7-12700H |
メモリ | 16GB |
グラフィック | GeForce RTX 3050 |
ストレージ | SSD 500GB(NVMe) |
価格 | 159,800円(税込) |
画面サイズ | 16.0型WUXGA (1920×1200) |
---|---|
CPU | Ryzen 5 6600H |
メモリ | 16GB |
グラフィック | GeForce RTX 3050 Laptop GPU |
ストレージ | SSD 512GB(NVMe) |
価格 | 119,790円(税込) |
まとめ
BTOパソコンを買う場合は、すべて自分で選ぶことができる反面多少の手間はかかりますが、コストパフォーマンスにも優れているため性能の高いパソコンをできるだけ安く購入したいという場合は特におすすめです。
一方、ノートパソコンを頻繁に外に持ち運ぶ方で薄型軽量を重視する場合や、店頭でのサポートなどを希望される方は大手メーカーの製品がおすすめです。
それでは最後までお読みいただきありがとうございました!