
BTOパソコンって、なんでメーカー製より安いんだろう?



同じスペックなのに、価格差があるのが不思議だよね。
BTOパソコンの安さの秘密を知っておけば、よりお得にパソコンを購入できるかもしれません。
そこで、今回はBTOパソコンが安い3つの理由!大手メーカー製との違いについて紹介します!
- BTOパソコンのコスト削減の仕組み
- メーカー製との価格差の理由
- BTOパソコン選びのコツ
BTOパソコンが安い3つの理由


BTOパソコンは、大手メーカー製のものと比べて、概して価格が安いですよね。
でも、なぜBTOパソコンは安いのでしょうか?以下の3つの理由があります。
これらの理由により、同じスペックでも大手メーカー製よりお買い得になるわけです。
それでは、BTOパソコンが安くなる理由を1つずつ詳しく解説していきます。
製造コストを抑えられる
BTOパソコンが安い最大の理由は、製造コストを抑えられる点にあります。
BTOパソコンは、注文を受けてから組み立てを開始する「受注生産方式」を取ります。必要な部品を必要な分だけ発注し、ムダなく組み立てられるので、製造コストが下がるのです。
一方、大手メーカー製は「見込み生産方式」で大量生産するため、以下のようなコスト増の要因があります。
- 需要予測を誤った在庫の製造コスト
- 大量の在庫を保管する倉庫コスト
- 売れ残り品の割引販売による機会損失
例えば、需要予測を大幅に上回る在庫を抱えてしまうと、その分の製造コストが無駄になります。売れ残りを避けるための値下げセールも、利益を圧迫してしまいます。
こうしたリスクを避けるため、大手メーカーは販売価格に一定のバッファを持たせる必要があるのです。結果として、同スペックのBTOパソコンよりも割高になってしまうのです。



受注生産だからこそ、ムダなく低価格を実現できるのがBTOパソコンの強み!
在庫リスクが少ない
BTOパソコンのメリットとして、在庫リスクが少ない点も挙げられます。
BTOパソコンは、受注生産方式のため、在庫を抱えるリスクがほとんどありません。必要な部品を必要な分だけ発注するので、売れ残りの心配がないのです。
在庫リスクが少ないことで、以下のようなコスト削減効果が生まれます。
- 在庫の保管コストや管理コストが不要
- 売れ残りによる大幅値引きセールが不要
- 陳腐化して売れなくなるリスクがゼロ
例えば、大手メーカーの場合、新モデル発売に伴い旧モデルの在庫一掃セールを行うのが常です。BTOパソコンなら、こうした値引き販売による利益の損失がありません。
また、BTOパソコンは最新パーツを使って組み立てるので、製品の鮮度が常に高いのもポイント。市場のニーズにマッチした製品を提供しやすいため、価格競争力を保ちやすいと言えるでしょう。



在庫リスクがない分、その分お得な価格設定が可能なのがBTOパソコンの魅力!
販売店のマージンがない
BTOパソコンの価格が安い理由の1つとして、余計な販売店マージンがかからない点も見逃せません。
BTOパソコンは、メーカーがネット通販で直販するのが一般的。問屋や販売店を介さずに、工場から直接ユーザーの元へ届く流通形態を取るのです。
これには、次のようなコストメリットがあります。
- 小売店のマージンを排除できる
- 流通コストを最小限に抑えられる
- 量販店での価格競争に巻き込まれない
例えば、大手メーカーの場合、特に量販店での販売の場合販売店の利益を価格に上乗せしなければなりません。他社製品との価格競争はあるとしても、ある程度の価格設定が必要になります。
一方、BTOパソコンはネット通販がメインです。リアル店舗での価格動向に左右されず、スペックに見合った適正価格を設定しやすくなります。



中間マージンのない、ダイレクト販売だからできる低価格がBTOパソコンの強み!
BTOパソコンとメーカー製パソコンの価格差の理由


BTOパソコンと大手メーカー製パソコンの価格差はなぜ生まれるのでしょうか。
主に以下の3つの理由があります。
これらが価格差の主な理由です。それでは、順番に詳しく見ていきましょう。
メーカー製はブランド料が上乗せされる
大手メーカー製パソコンは、ブランドの信頼性に見合った価格設定がなされています。
有名メーカーの場合、企業イメージや製品の知名度などを価格に反映させます。開発コストだけでなく、ブランド料とも呼ぶべき付加価値分が上乗せされるのです。
これに該当するのが、次のような項目です。
- 独自の筐体デザイン開発
- ハード・ソフトの最適化
- 品質管理体制の維持
例えば、メーカー独自の洗練されたデザインの筐体は、開発コストがかさむもの。この分がパソコンの価格に反映されるため、同スペックのBTOパソコンよりも割高になります。
また、ハードウェアとソフトウェアの最適化や、徹底した品質管理など、目に見えないブランド価値への投資も、大手メーカー製の価格を押し上げているのです。



大手ブランドのパソコンには、ロゴマークの価値も含まれる!
メーカー製は流通コストがかかる
大手メーカー製パソコンは、多くの流通コストを価格に含んでいるのも特徴です。
メーカー → 問屋 → 小売店という流通経路を取るため、各段階でのマージンが発生します。パソコンが店頭に並ぶまでに、様々な物流コストがかかるのです。
具体的には、以下のような中間コストが存在します。
- 代理店への販売手数料
- 問屋の在庫管理コスト
- 小売店の仕入れ・販売コスト
例えば、量販店で販売するパソコンの場合、店舗の運営コストも価格に上乗せされます。本体価格の2〜3割が、店舗での価格交渉の材料になることも。
一方、BTOパソコンはメーカーからエンドユーザーへのダイレクト販売です。余計な中間コストがかからず、製造原価に近い価格設定が可能なのです。



販売ルートが長いメーカー製は、その分コストアップ!
メーカー製は広告宣伝費が必要
大手メーカー製パソコンは、広告宣伝費の負担が大きい点も価格差の要因です。
ブランド力の高いメーカーは、常に新製品をアピールする必要があります。テレビCMやインターネット広告など、認知度向上のための広告宣伝費は小さくありません。
宣伝費の内訳は、主に次のようなものが挙げられます。
- テレビCMやウェブ広告の制作費
- 雑誌や新聞への広告出稿料
- 店頭販促物やPOPの制作費
例えば、1本30秒のテレビCMなら、制作だけで数千万円が相場。これにメディア出稿料が加わると、1クールで数億円もの広告費になることも珍しくありません。
大手メーカーは、この広告宣伝費を製品価格に上乗せせざるをえません。一方、BTOパソコンはWeb販売がメインのため、広告費をそれほどかけずに済むのです。



知名度が低くても、広告費を省けるからBTOパソコンは安い!
BTOパソコンを選ぶ際のポイント


BTOパソコンを選ぶ際は、以下の3つがポイントになります。
低価格な分、後々のトラブルに備えておくことが大切です。
それでは、選び方のポイントを詳しく解説していきます。
目的に合ったスペックを選ぶ
BTOパソコンは、利用目的に合ったスペックを自由に選べるのが魅力です。
予算内で必要十分なパーツを厳選できるので、コストパフォーマンスに優れた1台が手に入ります。反面、選択肢が多すぎて初心者には選びづらいのも事実。
BTOパソコンを選ぶ際は、次のような用途別の重視ポイントを参考にしましょう。
- ゲーミング→CPU・グラフィックボード
- 動画編集→CPU・メモリ
- オフィスワーク→CPU・ストレージ
例えば、ゲームメインならハイエンドCPUとグラフィックボードを重視。4K動画編集なら、CPUとメモリを贅沢に。オフィス用なら、そこそこのCPUと大容量ストレージという具合です。
また、長く使うなら、多少スペックを上げておくのもおすすめ。最新のOSやソフトにも対応できるよう、半歩先の性能を見越して選びましょう。



用途とニーズに合わせて、性能とコストのバランスを取るのが肝心!
アフターサポートを確認する
BTOパソコンは、トラブル時のアフターサポートがどの程度充実しているかも大切。
初期不良やパーツ交換など、何か問題が生じた際にメーカーがどこまでサポートしてくれるのか。修理や交換の対応力は、BTOパソコン選びの重要な判断材料になります。
アフターサポートでチェックしたいポイントは、主に以下の通り。
- 無償保証の期間の長さ
- 修理受付の対応時間
- 出張修理サービスの有無
例えば、長期の無償保証がある方が、購入後も安心して使えます。修理受付が24時間対応なら、トラブルが起きてもすぐに相談できるでしょう。
出張修理サービスまであれば申し分ありません。わざわざ修理に出す手間が省けるので、もしものときも働き方の質を落とさずに済みます。



万が一に備えて、手厚いアフターサポートのあるショップを選ぼう!
組立品質の評判をチェックする
BTOパソコン選びでは、組立品質の評判をリサーチしておくことも重要。
パーツ選びの自由度が高い分、ショップによって組み立ての技術力や品質管理に差があります。特に、パーツ類の接続不良は性能発揮に直結するだけに、見極めが欠かせません。
ショップの組立品質は、次のような情報から確認できます。
- 実際に利用しているユーザーのレビュー
- パソコンメディアなどの専門家のレビュー
- SNSなどの口コミ情報
例えば、ユーザーレビューで「組立品質が高い」「パーツ類の接続が丁寧」といった声が多ければ、安心感が高まります。反対に、「組み立てが雑」「すぐ故障した」など不安な声があれば、慎重になるべきサインです。
パソコン雑誌やSNS上の情報もできるだけ集めましょう。評判の良いショップなら、品質面でもきっと信頼できるはずです。



ネットの評判を徹底的にリサーチして、失敗しない購入を!
BTOパソコンのデメリットについても知っておこう


BTOパソコンにはコスパの良さなど大きなメリットがある一方で、いくつかのデメリットもあります。
BTOパソコンを選ぶ際は、以下の点に注意が必要です。
メリットとデメリットを比較して、自分に合ったパソコンを選びましょう。
それでは、デメリットについて詳しく解説します。
カスタマイズ性の高さ故の選択肢の多さ
BTOパソコンは、自由度の高いカスタマイズができる分、選択肢が多すぎるのが悩ましいところ。
CPUやグラフィックボードなどのパーツ選びから、OSやソフトウェアの選択まで。初心者には、どの組み合わせが最適なのか判断が難しいのが現実です。
選択肢が多すぎると感じたら、以下のような方法で絞り込むのがおすすめ。
- 予算から逆算して選択肢を限定する
- メーカーおすすめの構成を参考にする
- 詳しい人やプロにアドバイスをもらう
例えば、10万円以下に抑えたいなら、その予算内で選べるパーツに絞り込みます。ショップの人気ランキング上位の構成を参考にするのもよいでしょう。
周りにパソコンに詳しい人がいれば、用途に合わせたおすすめ構成を聞くのも一案。うまく選択肢を狭めていけば、初心者でもベストな1台が見つけられるはずです。



選択肢を制限して、自分に最適な1台を絞り込もう!
トラブル時の対応の遅れの可能性
BTOパソコンのデメリットとして、もしものトラブル時の対応の遅れにも注意が必要です。
初期不良やパーツの故障など、何か問題が起きた際のアフターフォロー。大手メーカーと比べると、対応力で劣るのはBTOパソコンの弱みと言えるでしょう。
修理や交換の際に不安を感じないよう、以下の点はチェックしておきたいところ。
- サポートの受付時間が十分か
- メーカー拠点が近くにあるか
- 過去の対応実績の評判はどうか
例えば、24時間365日のサポート体制なら、トラブルが起きても即座に相談できます。修理拠点が近くにある方が、修理品の往復にかかる時間も短縮できるでしょう。
ネット上の評判も要チェック。「修理対応が迅速」「丁寧に対応してくれた」など、過去の利用者の満足度は大いに参考になります。



もしもの備えは大丈夫?サポート体制をしっかり確認しよう!
メーカー製よりブランド力は劣る
BTOパソコンは、大手メーカー製品に比べてブランド力で劣るのも事実。
広告宣伝費をかけない分、知名度や信頼度では大手ブランドに一日の長があります。「聞いたことのあるメーカーの方が安心」と感じる人も多いでしょう。
ブランド選びにこだわるなら、以下の観点から探してみましょう。
- 老舗のBTOパソコンメーカー
- 専門誌などで高評価のメーカー
- 口コミやSNSでの評判の良いメーカー
例えば、ドスパラやマウスコンピューターなど、BTOパソコン界隈では知名度の高い老舗も。実績が長い分、ブランドへの安心感は高いはず。
そのほかにも、PC系メディアやSNSの特集で高評価を得ているメーカーは狙い目です。ネットの評判や口コミもくまなくチェックすれば、信頼できるブランドが見つかるでしょう。



安心感を求めるなら、BTOパソコン界の老舗がおすすめ!
まとめ BTOパソコンが大手メーカー製より安い3つの理由
今回は、BTOパソコンがメーカー製パソコンと比べて安い理由と、その価格差の背景について紹介しました!
- 製造コスト抑制、在庫リスク減、販売店マージン削減でBTOは安価に
- メーカー製はブランド料、流通コスト、広告宣伝費で価格が上がる
- BTOは目的に合ったスペックで選び、サポートや品質もチェックが肝要
BTOパソコンがメーカー製より安い理由は、製造コストの抑制、在庫リスクの少なさ、販売店のマージンカットにあります。一方、大手メーカー製はブランド料の上乗せ、流通コストの発生、広告宣伝費の負担などで、価格が高くなる傾向にあります。BTOパソコンを選ぶ際は、目的に合ったスペックを吟味し、アフターサポートや組立品質の評判もしっかりチェックしましょう。



BTOパソコンが安いのは、製造や販売の仕組みが違うからなんだね。でも、サポートや品質面はメーカー製に分があるから、よく比較しないとな。
BTOパソコンは価格の安さが魅力ですが、カスタマイズ性の高さゆえの選択肢の多さ、トラブル対応の遅れなどのデメリットも理解して自分にあった製品を購入しましょう!