『Neverness to Everness(NTE)』は、幻塔(Tower of Fantasy)を手掛けたHotta Studioが贈る、基本プレイ無料の超自然アーバンオープンワールドRPGです。
本作の最大の特徴は、Unreal Engine 5(UE5)を採用した圧倒的なグラフィックと、ビルが立ち並ぶ巨大都市をスーパーカーで駆け抜ける没入感です。しかし、UE5採用タイトルであるがゆえに、快適に遊ぶためには一般的なゲームよりも高いPCスペックが要求されます。
「公式の推奨スペック通りに買ったのにカクつく…」といった失敗を防ぐために、本記事では公式発表のスペックに加え、4Kや高画質設定で快適に遊ぶための「真の」推奨スペックや、コスパに優れたおすすめのゲーミングPCを厳選して紹介します。
NTE: Neverness to Evernessの必要動作環境と推奨スペック

まずは公式サイトおよびベータテスト(CBT)等の情報に基づく公式のスペックを確認しましょう。ただし、公式発表の数値は「起動して動作する」ための基準であることが多く、最高画質でヌルヌル動くことを保証するものではない点に注意が必要です。
公式が発表する必要動作環境(最低スペック)
「とりあえず設定を最低まで落として、ゲームが動けば良い」というラインです。画質はかなり粗くなり、都市を高速移動する際などにカクつきが発生する可能性があります。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 10/11 64-bit |
| CPU | Intel Core i7-10700 |
| メモリ | 16 GB |
| GPU | NVIDIA GeForce GTX 1660以上 |
| ストレージ | SSD 60GB以上 |
解説:
最低スペックでもCore i7-10700やGTX 1660が要求されており、数年前の「ミドルレンジ(中級)」クラスの性能が必要です。「数年前の安いゲーミングPC」では起動すら厳しい可能性があります。
公式が発表する推奨動作環境
「標準的な画質(フルHD・中〜高設定)で、60fps前後でのプレイ」が期待できるラインです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 10/11 64-bit |
| CPU | Intel Core i7-12700 |
| メモリ | 32 GB |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 3060 |
| ストレージ | SSD 60GB以上 |
解説:
メモリ32GB推奨という点に注目してください。UE5のオープンワールドゲームはメモリ消費が激しく、16GBでは不足して動作が不安定になるケースが増えています。これからPCを購入するなら、メモリは絶対に32GB以上を選びましょう。
【重要】4K・高画質設定で快適に遊ぶための「真の」推奨スペック
NTEの魅力である「レイトレーシング」や「4K解像度」をONにして、なおかつ60fps〜144fpsの滑らかな映像で楽しみたい場合、公式推奨(RTX 3060)ではパワー不足です。
UE5の重い処理に耐えうる「真の推奨スペック」は以下の通りです。
| 画質・解像度の目標 | 推奨GPU(グラボ) | 推奨CPU |
|---|---|---|
| WQHD (2560×1440) 高画質 | RTX 5060 以上 | Core i7-12700 以上 |
| 4K (3840×2160) 最高画質 | RTX 5070 以上 | Core i7-12700 以上 |
最新技術であるDLSS 4(フレーム生成)に対応したRTX 50シリーズを選ぶことで、劇的にフレームレートを向上させることができます。
グラボなし(オンボード)の普通のPCでも遊べるのか?
結論から言うと、遊べません(起動しないか、紙芝居のような動作になります)。
NTEが採用しているUnreal Engine 5は、グラフィックボード(GPU)の性能をフルに活用します。CPUに内蔵されたグラフィック機能(Intel Iris Xeなど)や、事務用の安価なPCでは、最低動作環境のGTX 1660の性能にも遠く及びません。快適に遊ぶためには、必ず「グラフィックボード」を搭載したゲーミングPCが必要です。
NTE: Neverness to Everness向けゲーミングPCの選び方
【グラフィックボード】Unreal Engine 5の重さに耐えるGPU選び
NTEにおいて最も重要なパーツです。
- コスパ重視なら:RTX 5050
フルHDで十分という方向け。DLSS 4を使えば高フレームレートも狙えます。 - 高画質重視なら:RTX 5060
WQHD解像度や、レイトレーシングをONにして都市のネオンを美しく反射させたい場合に最適です。 - 妥協したくないなら:RTX 5070
4Kモニターを使用する場合の必須級です。
【CPU】オープンワールドの処理落ちを防ぐための性能
NTEのようなオープンワールドでは、移動に合わせて常に背景データを読み込み、多数のNPCや車両を処理する必要があります。CPU性能が低いと、たとえ良いグラボを使っていても「一瞬画面が止まる(スタッター)」現象が起きます。
現在なら、Intel Core i7-12700以上を選んでおくと安心です。
【メモリ・ストレージ】ロード時間短縮にSSDは必須
- メモリ:公式推奨が32GBです。16GBのPCを買う場合でも、注文時のカスタマイズで32GBに増設することを強くおすすめします。
- ストレージ:HDD(ハードディスク)は絶対にNGです。ロード時間が数倍になり、テクスチャの貼り遅れが発生します。必ずNVMe SSD(Gen4対応がおすすめ)搭載モデルを選びましょう。容量は、今後のアップデートや他ゲームも考慮して1TBあると安心です。
【厳選】NTE: Neverness to Everness おすすめゲーミングPC
【コスパ重視モデル】推奨スペックをクリアしつつ価格を抑えたPC

- CPU: AMD Ryzen 7 5700X
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5060 8GB
- メモリ: 32GB DDR4
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
OZgamingの「Z1 コスパモデル」は、推奨スペックをしっかりクリアしながらも、価格を抑えたコストパフォーマンスに優れた一台です。 フルHD環境で本作を快適にプレイするのに十分な性能を持っています。これからPCゲームを始めたい方や、予算を抑えたい方に最適です。
【バランスモデル】高画質・高フレームレートで快適に遊べるPC

- CPU: AMD Ryzen 7 7700X
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 8GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
Lenovoの「Legion Tower 5 Gen 10」は、パフォーマンスと価格のバランスが取れたモデルです。 最新世代のCPUとGPU、高速なDDR5メモリを搭載しており、本作を高設定で快適に楽しめるだけでなく、他の多くのPCゲームもそつなくこなせる万能な一台です。
【ハイスペックモデル】最高設定でのプレイや配信も視野に入れた最強PC

- CPU: AMD Ryzen 7 9800X3D
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
マウスコンピューターの「NEXTGEAR HD-A7G7T」は、4K解像度での最高設定プレイや、ゲーム配信まで快適に行えるパワフルな性能を誇ります。 最新のパーツを搭載し、一切の妥協をしたくないヘビーゲーマーにおすすめです。将来登場するであろう重いゲームにも対応できる、長く使える一台です。
【ノートPCモデル】快適なスペックと機能性を両立したゲーミングノートPC

- ディスプレイ: 15.1型 WQXGA(2560 x 1600)
- CPU: Core i7-14700HX
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5070 Laptop GPU 8GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe SSD
場所を選ばずに楽しみたいなら、このゲーミングノートPCがおすすめです。 デスクトップのバランスモデルに匹敵する性能を持ちながら、15インチのコンパクトな筐体に収まっています。 165Hz対応のディスプレイを搭載しており、滑らかな映像でプレイできるのも魅力です。
NTEをプレイするならデスクトップとゲーミングノートどっちが良い?
拡張性と排熱性能ならデスクトップPC
基本的にはデスクトップPCがおすすめです。
- 排熱: UE5のゲームはPCへの負荷が高く、熱を持ちやすいです。デスクトップは冷却性能が高いため、長時間プレイしても性能が落ちにくいです。
- コスパ: 同じ性能ならデスクトップの方が安く購入できます。
- 拡張性: 将来的にメモリを増やしたり、グラボだけ交換したりといったアップグレードが可能です。
省スペースと持ち運びならゲーミングノートPC
- 設置スペースがない方や、出張先・学校でもプレイしたい方はノートPC一択です。
- ただし、プレイ中はファンが高速回転して音が大きくなる点や、ACアダプター接続が必須(バッテリー駆動では性能が出ない)である点には注意しましょう。
PC版NTEに関するよくある質問(Q&A)
スマホ版やコンソール版(PS5等)との違いは?
ゲーム内容自体は同じですが、グラフィックの品質と没入感が大きく異なります。
- PC版: レイトレーシングや高解像度テクスチャ、DLSSなどの最新技術に対応しており、UE5の真価を体験できます。また、キーボード&マウス操作による精密なエイムや、コントローラー接続も可能です。
- スマホ版: 操作性や画質はスペックに合わせて制限されます。発熱対策のため、長時間のプレイは端末への負担が大きくなります。
- クロスプログレッション: 幻塔(Tower of Fantasy)の実績から、PC・スマホ・PS5間でデータ共有(クロスセーブ)が可能になる可能性が極めて高いです。家ではPCの高画質で、外ではスマホで日課をこなすといった遊び方が推奨されます。
中古のゲーミングPCでも大丈夫?
NTEに関しては、中古PCはあまりおすすめしません。
最低動作環境でも「GTX 1660」以上が求められており、市場に出回っている安価な中古PC(GTX 1060や1650搭載機)ではスペック不足になる可能性が高いです。また、UE5の高負荷に耐えるためにも、電源や冷却パーツが劣化していない新品のPCを選ぶほうが、長期的に見てトラブルが少なく安心です。
まとめ:NTEの世界への没入感を高めるために最適なPCを選ぼう
『Neverness to Everness』は、従来のスマホ発のオープンワールドゲームとは一線を画す、次世代のグラフィック体験を提供するタイトルです。
- 失敗したくないなら: メモリは32GB、グラボはRTX 5060以上を選ぶ。
- 映像美にこだわるなら: RTX 5070以上のデスクトップPCを選ぶ。
この基準でPCを選べば、異能と都市が交錯するHethereau(ヘテロ)の世界を、カクつきやフリーズに悩まされることなく存分に楽しめるはずです。リリースに備えて、今のうちに環境を整えておきましょう。
