【値段が高い？】コナミの新型ゲーミングPC「ARESPEAR」の実力は？

2020年7月28日

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コナミがeスポーツ向けに展開する製品ブランド「ARESPEAR（アレスピア）」のデスクトップパソコンの価格とスペックが先日正式に発表されました。今回は公開された情報をもとにARESPEARのゲーミングPCとしての実力を分析していきたいと思います。

今回発表された情報によると、ARESPEARのデスクトップパソコンは「ARESPEAR C700+」「ARESPEAR C700」「ARESPEAR C300」3つのモデルで展開されるとのことなので、それぞれ順番に見ていきましょう。

ARESPEAR C700

デザイン性を重視した存在感のある外観はいかにもeスポーツ向けといえるようなもので評価は分かれるところかと思いますがゲーマー専用PCとして考えると興味を惹かれる方も多そうです。

一見するとスピーカーのようにも見えるデザインなので置き場所を選ばずに設置できそうな点と背面の配線もカバーで隠すことができる点はプラスポイント。

最高7.1ch出力、192kHz/24-bitハイレゾオーディオ対応のゲーミングサウンドカードを標準搭載し、ゲーミングPCの中でも比較的忘れられがちな音響面での性能を強化されている点もスペックに対するこだわりを感じます。

CPUクーラーは静音性を重視した水冷クーラーを採用。クーラーの詳細は書かれていませんがこの辺りも安定したパフォーマンスを発揮するための重要な要素なので、品質には期待したいところ。

CPUはCore i7-9700にグラフィックボードはGeForce RTX 2070 SUPERということで性能面は申し分なく、最新ゲームもストレスなく遊ぶことができそうです。

ただオリジナルPCということもあってかこの構成で30万円はコストパフォーマンス的に見るとかなり微妙な印象。他社製のゲーミングPCであればスペック的には20万円前後の構成となるため、純粋な性能スコア以外に付加価値を見出せるかどうかがポイントとなりそう。

こちらはC700と同様のスペックでカラーLEDイルミネーション付きPCケースが追加されたバージョン。発光パターンはカスタマイズ可能で両側面で光るLEDが特徴のARESPEAR最上位グレードとなっています。

特徴的なデザインはそのままに、より購入しやすい価格に設定されたモデルです。Core i5-9400FのCPUにGeForce GTX 1650を搭載。この辺りは他社製のミドルクラスゲーミングPCと同戸井のスペックといったところでしょうか。

外観は上位グレード同様スタイリッシュなデザインで、サウンドカードもC700と同じものがついているので、この辺りはお得に感じられます。

カタログスペックだけで見ると一般的なBTOパソコンであれば半分の値段で組めてしまうような性能ではあるので、それだけデザイン性やブランド力を付加価値として押し出した強気な価格設定と言えると思います。

大手メーカー品と同等の扱いということであれば高めの価格もある程度許容されるかと思いますが、いかんせん過去の実績がないので製品の信頼性などが評価されてくればといったところでしょうか。

デザインは非常に目を引くものがあってゲーマー向けのハイスペックPCとしては良い位置づけだと思いますが、いちユーザーからすると当然購入予算も無限ではないので価格とのバランスはやはり気になるところ。

新しく立ち上げたゲーミングPCブランドということもあるので、ひとまず市場調査を兼ねての投入になっているという部分もあると思いますから、eスポーツとのコラボなどを含めて今後のさらなる展開に期待したいところです。