Lenovoから新たに登場した「ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Edition」は、シリーズ初となるAI機能を搭載した意欲作です。見た目のインパクトだけでなく、中身も最新のIntel Core Ultra(シリーズ2)プロセッサーと、Lenovo独自の「Aura Edition」AI機能を搭載し、これまでのビジネスPCとは一線を画す仕上がりになっています。
「仕事道具にもデザイン性を求めたい」「最新のAI機能で効率化したい」という方にとって、このX9は有力な選択肢になるはずです。今回は、スペック詳細をもとに、その評判や特徴、ビジネスでの使い勝手をフラットな視点で解説していきます。
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionとは?新しいThinkPadの形
主要スペック一覧

| パーツ | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V |
| メモリ | 32GB LPDDR5X-8533MT/s |
| ストレージ | 1TB SSD M.2 |
| ディスプレイ | 14.0型 (2880 x 1800) |
これまでのThinkPadの歴史において、「X9」というナンバリングは新しい挑戦を象徴しています。ビジネスノートPCに求められる堅牢性を維持しながら、デザインと携帯性を極限まで追求したモデルです。
サンダーグレーとアルミニウムフレームの融合
最大の特徴は、なんといってもその外観です。従来のブラック塗装ではなく、洗練された「サンダーグレー」が採用されました。素材にはリサイクル素材を含んだアルミニウムフレームが使われており、プラスチックにはないプレミアムな質感を醸し出しています。
カフェやコワーキングスペースなど、人目に触れる場所で使いたくなるようなモダンなデザインは、これまでのThinkPadファンだけでなく、デザイン性を重視するクリエイターや学生の方にも新鮮に映るでしょう。指紋が目立ちにくい表面加工が施されている点も、毎日使う道具として嬉しいポイントです。
圧倒的な薄さとMIL規格の耐久性を両立した筐体設計
「薄いと、壊れやすいのでは?」と心配になるかもしれませんが、そこは信頼のThinkPadブランドです。非常に薄型の設計でありながら、米国国防総省の調達基準である「MIL-STD-810H」に準拠したテストをクリアしています。
極端な温度変化や振動、圧力などに耐えうる堅牢性を持っており、持ち運びの多いビジネスパーソンでも安心して利用できます。すべての重要なコンポーネントをボトムカバー内に収める設計により、薄さと冷却性能、そして丈夫さを高いレベルでバランスさせています。
「Aura Edition」が提供する次世代のAI体験とメリット

製品名にある「Aura Edition」とは、LenovoとIntelが共同開発した、ユーザー体験を向上させるための特別な機能群のことです。単に高性能なCPUが載っているだけでなく、日々の「ちょっとした手間」を解消してくれる機能が満載です。
スマートフォンをタッチするだけで画像共有できる「Smart Share」
スマホで撮った写真をPCで資料に使いたいとき、クラウド経由やケーブル接続をするのが面倒だと感じたことはありませんか?
「Smart Share」機能を使えば、AndroidやiOSデバイス(iPhone)をPCの側面に「トン」と軽くタップさせるだけで接続完了。そのまま写真をドラッグ&ドロップでPCに取り込むことができます。AI仮想センサー技術により、直感的かつ一瞬で連携できるため、作業のリズムを崩しません。
覗き見防止や集中モードを自動で切り替える「Smart Modes」
仕事の状況に合わせて、PCが自動で設定を変更してくれるのが「Smart Modes」です。
- Shield Mode(覗き見防止): カフェなどで後ろに人が立つと、AIがそれを検知して画面を自動でぼかしたり、VPNを起動してセキュリティを高めたりしてくれます。
- Attention Mode(集中モード): 作業に没頭したいとき、通知をオフにし、気が散るWebサイトへのアクセスを制限してくれます。
- Collaboration Mode: Web会議が始まると自動でカメラ画質を調整し、背景ぼかしやオートフレーミングを適用します。
Copilot+ PCとして実現するNPU搭載の高度な処理能力
このモデルは、Microsoftが提唱するAI PCの要件を満たした「Copilot+ PC」です。プロセッサーにはNPU(ニューラル・プロセッシング・ユニット)が内蔵されており、単体で最大48 TOPS(1秒間に48兆回)のAI演算処理が可能です。
システム全体では最大118 TOPSもの処理能力を誇り、画像生成や高度なデータ処理などをクラウドに頼らずローカル環境で高速に実行できます。これにより、セキュリティを保ちながらレスポンスの良いAI体験が可能になります。
操作性とインターフェースの使い勝手

毎日触れる部分だからこそ、キーボードやタッチパッドの感触は重要です。X9は薄型化に伴い、入力インターフェースも進化しています。
操作感を向上させたガラス製ハプティックタッチパッド
タッチパッドには、物理的な沈み込みがない「ガラス製ハプティックタッチパッド」を採用しています。指先への振動(触覚フィードバック)でクリック感を再現するため、パッドのどこを押しても均一な操作感が得られます。
滑らかなガラスの表面は指触りが良く、ジェスチャー操作も快適です。また、キーボードも改良され、よりタイトなキーストロークでありながら正確なフィードバックを返すよう調整されています。
搭載ポート類の構成とUSB4 (Thunderbolt 4) の拡張性
薄型ボディを実現するために、ポート類は厳選されています。
- USB4 (Thunderbolt 4 対応) × 2
- HDMI ポート
- マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
従来のUSB Type-Aポートが搭載されていない点には注意が必要です。しかし、2つのUSB4ポートは高速なデータ転送や充電、映像出力に対応しているため、対応するハブやドッキングステーションを活用すれば、デスクトップ並みの拡張性を確保できます。
ビジネス用途におけるスペックと快適性

見た目だけでなく、中身も最新鋭です。ビジネスの生産性を止めないためのスペックが盛り込まれています。
Intel Core Ultra (シリーズ2) による処理性能と省電力性
心臓部には「Intel Core Ultra プロセッサー (シリーズ2)」を搭載しています。この新しいプロセッサーは、従来のモデルに比べて電力効率が大幅に向上しており、バッテリー持ちとパフォーマンスを両立しています。
また、内蔵グラフィックスには「Intel Arc Xe2 GPU」を採用。動画編集や高解像度の画像処理といったクリエイティブなタスクでも、専用グラフィックボード搭載機に迫るパフォーマンスを発揮することが期待できます。
長時間の作業でも目が疲れにくいディスプレイとWellness Mode
長時間画面に向かう現代人のために、「Wellness Mode」が搭載されています。AIセンサーがユーザーの姿勢やディスプレイを見ている時間を監視し、猫背になっていたり、休憩が必要だと判断したりすると、優しく通知してくれます。
さらに、目の疲れを軽減するために画面設定を自動調整する機能もあり、健康に配慮しながら長く働き続けられる環境をサポートしてくれます。
まとめ:ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionはどのようなユーザーにおすすめか

| パーツ | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V |
| メモリ | 32GB LPDDR5X-8533MT/s |
| ストレージ | 1TB SSD M.2 |
| ディスプレイ | 14.0型 (2880 x 1800) |
ThinkPad X9 14 Gen 1 Aura Editionは、単なる道具以上の価値を提供するノートPCです。
- 新しいデザインを求める方: 従来の黒いThinkPadとは一線を画す、洗練されたデザイン。
- AI機能を活用したい方: スマホ連携や覗き見防止など、実用的なAI機能で効率化したい人。
- 移動が多いビジネスパーソン: 薄型軽量かつ頑丈で、どこでも安心して持ち運べる。
カタログスペック上の数値だけでなく、実際にユーザーが「どう使うか」を徹底的に考え抜かれた一台と言えるでしょう。これからのビジネスパートナーとして、新しい選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
