マウスコンピューターのクリエイター向けブランド「DAIV」から登場した「DAIV FX-I5G5A」は、プロの現場でも使われる高機能なフルタワーケースを採用しながら、手の届きやすい価格を実現した注目モデルです。
最新の第14世代インテル Core i5とGeForce RTX 3050を組み合わせ、WEBデザインや画像編集、DTMといった用途にちょうどいい性能を持っています。「これからクリエイティブな活動を本格的に始めたいけれど、予算は抑えたい」という方にとって、このモデルが本当に買いなのか、スペックの詳細や実際の使い勝手、ユーザーの評判を詳しく解説していきます。
DAIV FX-I5G5Aの基本スペックと特徴【最新構成】
主要スペック一覧

| パーツ | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | インテル Core i5 プロセッサー 14400F |
| グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
| メモリ | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
| ストレージ | 1TB (NVMe Gen4×4) |
| 保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
まずは、DAIV FX-I5G5Aがどのようなパソコンなのか、基本スペックを見ていきましょう。このモデルの最大の魅力は、エントリークラスの価格帯でありながら、上位機種と同じ高品質なパーツや筐体が使われている点にあります。
第14世代インテル Core i5-14400Fプロセッサーの実力
パソコンの頭脳となるCPUには、最新の「インテル Core i5-14400F」が搭載されています。このCPUは10個のコア(Pコア6個+Eコア4個)と16のスレッドを持っており、複数のアプリを同時に立ち上げて作業するマルチタスクが得意です。
以前のCore i5と比べても処理能力が向上しており、Photoshopで画像を加工しながらブラウザで調べ物をする、といった作業もサクサクこなせます。画像編集やWEB制作などの用途では十分すぎるほどのパワーを発揮してくれるでしょう。
クリエイティブ作業を支援するGeForce RTX 3050 (6GB)
映像処理を担当するグラフィックスカードには「NVIDIA GeForce RTX 3050 (6GB)」を採用しています。これはエントリークラスのGPUですが、クリエイティブ用途では非常に重要な役割を果たします。
例えば、Illustratorのキャンバス描画を滑らかにしたり、Photoshopのフィルター処理を高速化したりといった場面で活躍します。動画編集ソフトでのプレビュー表示もCPU内蔵グラフィックスよりスムーズになるため、ストレスなく作業に集中できるのがポイントです。
エントリー機ながら240mm水冷CPUクーラーを標準搭載
驚くべきは、この価格帯のモデルでありながら「水冷CPUクーラー」を標準搭載していることです。しかも、冷却液を冷やすラジエーター部分は240mmという大型サイズ。
空冷ファンに比べて冷却効率が高く、CPUの熱を素早く逃がしてくれます。長時間の書き出し作業などでCPUに負荷がかかっても温度が上がりにくく、ファンの回転音も抑えられるため、静かな環境で集中したいクリエイターには嬉しい仕様です。
DDR5メモリ16GBとGen4対応SSD 1TBによる高速な足回り
データの読み書き速度も作業効率に直結します。メモリには最新規格の「DDR5」を16GB搭載しており、従来のDDR4よりも高速なデータ転送が可能です。
また、ストレージには「NVMe Gen4」対応のM.2 SSDを1TB搭載。OSの起動やソフトの立ち上げ、大容量ファイルの保存が一瞬で完了します。1TBあれば、写真や素材データもたっぷりと保存できるので、初期状態でも安心して使い始められます。
DAIV FX-I5G5Aを選ぶ3つのメリット

DAIV FX-I5G5Aが多くのユーザーから選ばれているのには明確な理由があります。単に安いだけでなく、クリエイターが「欲しい」と思う機能がしっかりと盛り込まれているからです。
WEBデザインやDTMに最適化されたコストパフォーマンス
高性能なパーツを詰め込めば価格は上がりますが、すべてのクリエイターに最高スペックが必要なわけではありません。このモデルは、WEBデザインやDTM(音楽制作)、イラスト制作など、そこまで重いグラフィックス性能を必要としない用途にターゲットを絞っています。
その分、価格を抑えており、「必要な性能はしっかり確保しつつ、過剰なスペックにはお金をかけない」というバランスの良さが最大のメリットです。浮いた予算で高画質なモニターやペンタブレットなどの周辺機器を揃えるのも賢い選択です。
ハイエンド機と同じFXシリーズ筐体による圧倒的な拡張性
実はこのモデル、数十万円するハイエンドモデルと同じ「DAIV FXシリーズ」のフルタワーケースが使われています。ケース内部は非常に広く、将来的にハードディスクやSSDを増設したくなっても、空きスペースがたっぷりと用意されています。
「最初は最小限の構成で始めて、必要に応じてパーツを足していく」という使い方ができるので、長く愛用できる一台になります。電源ユニットも750Wと余裕があるため、将来的なアップグレードにも対応しやすいです。
キャスター・ハンドル付きで設置やメンテナンスが容易
DAIVシリーズの代名詞とも言えるのが、ケース上部の「ハンドル」と底面の「キャスター」です。デスクトップPCは一度設置すると動かすのが大変ですが、このモデルなら女性一人でもコロコロと移動させることができます。
購入前に確認すべき注意点・デメリット

メリットの多いDAIV FX-I5G5Aですが、用途によっては不向きな点もあります。購入してから後悔しないよう、デメリットもしっかり確認しておきましょう。
重量級3Dレンダリングや4K動画編集には不向きなグラフィックス性能
搭載されているRTX 3050は、あくまでエントリー向けのグラフィックスカードです。そのため、4K解像度の動画をガッツリ編集したり、高精細な3DCGのレンダリング(書き出し)を行ったりするにはパワー不足を感じる可能性があります。
また、最新の超高画質3Dゲームを最高設定で遊びたいといった用途にも向きません。もし4K動画編集や本格的な3D制作がメインなら、もっと上位のGPU(RTX 4060や4070など)を搭載したモデルを検討することをおすすめします。
設置スペースの確保が必要なフルタワーケースのサイズ感
拡張性が高いということは、それだけケース自体も大きいということです。本体サイズは幅約22cm、奥行き約53cm、高さ約52.5cm(突起物含む)と、かなりの存在感があります。
一般的なデスクの上に置くと圧迫感があるため、基本的には足元への設置が推奨されます。購入前には、デスクの下や横に十分な設置スペースがあるか、実際に測って確認しておくことが大切です。
DAIV FX-I5G5Aはどのような用途・ユーザーにおすすめ?

ここまで見てきた特徴を踏まえて、このモデルがドンピシャでハマる用途やユーザー像を整理します。
画像編集やWEB制作をメインとするクリエイター
Photoshop、Illustrator、Dreamweaver、Figmaなどを使用するWEBデザイナーやグラフィックデザイナーには最適です。これらのソフトはCPU性能とメモリ容量が重要ですが、DAIV FX-I5G5Aはその要件を十分に満たしています。重たいレイヤー構造のファイルも快適に扱えるでしょう。
安定した動作環境を求めるDTM(音楽制作)ユーザー
DTMでは、多数のトラックやプラグインを同時に使用するため、CPUのコア数とメモリが重要になります。Core i5-14400Fの10コアと16GBメモリは、本格的な楽曲制作にも対応できるスペックです。さらに、水冷クーラーによる静音性は、繊細な音作りをする環境において大きなアドバンテージとなります。
将来的にパーツ増設やスペックアップを視野に入れている初心者
「今はそこまでハイスペックは必要ないけど、将来やりたいことが増えるかもしれない」という初心者の方にも強くおすすめできます。拡張性の高いケースなので、後からメモリを増やしたり、SSDを追加したりといったカスタマイズが自由自在です。最初の一台として長く付き合えるパートナーになるはずです。
まとめ:DAIV FX-I5G5Aは18万円台で買える高拡張モデル

| パーツ | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | インテル Core i5 プロセッサー 14400F |
| グラフィックス | NVIDIA GeForce RTX 3050 |
| メモリ | 16GB (8GB×2 / デュアルチャネル) |
| ストレージ | 1TB (NVMe Gen4×4) |
| 保証期間 | 3年間センドバック修理保証・24時間×365日電話サポート |
DAIV FX-I5G5Aは、導入しやすい価格ながら、プロ仕様の筐体と水冷クーラー、そして必要十分なスペックを詰め込んだ、非常にコストパフォーマンスの高いモデルです。
3Dバリバリの重たい作業には向きませんが、WEBデザイン、写真編集、DTMといった多くのクリエイティブ用途においては、バランスの取れた選択肢と言えます。
「性能」「価格」「拡張性」の3拍子が揃ったこのPCで、あなたのクリエイティブワークをより快適なものにしてみてはいかがでしょうか。
