『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』をPC版でプレイする最大のメリット、それは「圧倒的な滑らかさと視認性」です。
PS4/PS5やSwitch版からPC版へ移行しようと考えている方、あるいは今のPCが重くて買い替えを検討している方にとって、最も重要な指標となるのが「フレームレート(fps)」です。
本記事では、最新環境に合わせ、RTX 50シリーズを中心としたおすすめゲーミングPCを紹介。公式スペックの紹介、そして「144fps張り付き」「240fps張り付き」を実現するために本当に必要なスペックを徹底解説します。
【高コスパのおすすめPCリスト】
・ドスパラ
| GPU | 製品名 | 価格 |
|---|---|---|
| RTX 3050 | GALLERIA XGR7M-R35-GD Ryzen 7 5700X搭載 | ¥189,980 |
| RTX 5060 | GALLERIA XGR5M-R56-GD Ryzen 5 7500F搭載 | ¥224,980 |
| RTX 5070 | GALLERIA XPC7A-R57-GD | ¥319,980 |
| RTX 5080 | GALLERIA XDR7A-R58-GD Ryzen 7 9800X3D搭載 | ¥539,980 |
・OZgaming
| GPU | 製品名 | 価格 |
|---|---|---|
| RTX 5050 | 【Z1 コスパモデル】Ryzen5 5500・RTX5050 | ¥139,800 |
| RTX 5060 | 【Z1 コスパモデル】Ryzen7 5700x・RTX5060 | ¥187,800 |
| RTX 5070 | 【P40 Prism】Ryzen7 7800x3D・RTX5070 | ¥364,800 |
| RTX 5080 | 【4000D 性能重視モデル】Ryzen7 9800x3D・RTX5080 | ¥514,800 |
Apex Legends(エーペックス)に必要なPCスペックとは?

まずは、開発元が発表している公式の動作環境を確認しましょう。しかし、これをそのまま信じてPCを買うと後悔することになります。その理由を解説します。
Steam公式の最小・推奨動作環境
Steam公式サイトに記載されているシステム要件は以下の通りです。
| 項目 | 最小要件(起動可能レベル) | 推奨要件(公式推奨) |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64-bit | Windows 10 64-bit |
| CPU | Intel Core i3-6300 3.8GHz AMD FX-4350 4.2 GHz | Intel i5 3570K Ryzen 5 CPU |
| メモリ | 6GB | 8GB |
| GPU | NVIDIA GeForce GT 640 Radeon HD 7730 | NVIDIA GeForce GTX 970 AMD Radeon R9 290 |
| ストレージ | 75GB以上の空き容量 | 75GB以上の空き容量 |
| DirectX | Version 11 | Version 11 |
公式スペックでは勝てない?「144fps」以上が必須な理由
上記の「推奨要件」を見て、「これなら安い中古PCでもいける!」と思った方は要注意です。この推奨要件は、あくまで「60fps前後で普通に遊べる」という数年前の基準です。
Apex Legendsのようなスピード感のあるFPS(ファーストパーソン・シューティング)において、PC版で勝つためには144fps以上が実質的なスタートラインと言われています。
- 視認性の違い: 60fpsと144fpsでは、敵の動きの滑らかさが別次元です。
- 撃ち合いの強さ: フレームレートが高いほど、敵が早く描写され、リコイル制御(反動制御)もしやすくなります。
- 入力遅延: 高fps環境ほどマウスやキーボードの操作が画面に反映されるまでの時間が短く、瞬時の判断が生死を分けます。
つまり、公式推奨スペックのPCでは、バンガロールのスモークやジブラルタルの空爆、最終リングの乱戦時に処理落ち(ラグ)が発生し、まともに撃ち合うことができません。
グラボなしや普通のノートPCでApexはプレイできる?
結論から言うと、グラフィックボード(GPU)を搭載していない一般的なノートPCやビジネスPCでは、Apexを快適にプレイすることは不可能です。
最近のCPU内蔵グラフィックス(Intel Iris Xeなど)は性能が上がっていますが、それでも画質を最低にしても30fps〜50fps出るかどうかです。画面はカクカクで、敵を狙うどころではありません。Apexを遊ぶなら「ゲーミングPC」と名のつく、独立したGPUを搭載したモデルが必須です。
【価格帯・目的別】Apex LegendsにおすすめのゲーミングPC
ここからは、具体的なおすすめゲーミングPCをご紹介します。今回は、Apex Legendsの推奨スペックをクリアしつつ、目的や予算に合わせて選べる5つのモデルを厳選しました。
【コスパ重視モデル】推奨スペックをクリアしつつ価格を抑えたPC

- CPU: AMD Ryzen 7 5700X
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5060 8GB
- メモリ: 32GB DDR4
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
OZgamingの「Z1 コスパモデル」は、推奨スペックをしっかりクリアしながらも、価格を抑えたコストパフォーマンスに優れた一台です。 フルHD環境で本作を快適にプレイするのに十分な性能を持っています。これからPCゲームを始めたい方や、予算を抑えたい方に最適です。
【バランスモデル】高画質・高フレームレートで快適に遊べるPC

- CPU: AMD Ryzen 7 7700X
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 8GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
Lenovoの「Legion Tower 5 Gen 10」は、パフォーマンスと価格のバランスが取れたモデルです。 最新世代のCPUとGPU、高速なDDR5メモリを搭載しており、本作を高設定で快適に楽しめるだけでなく、他の多くのPCゲームもそつなくこなせる万能な一台です。
【ハイスペックモデル】FPSガチ勢やWQHD環境に最適な特化型PC

- CPU: AMD Ryzen 7 7800X3D
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5070 12GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
OZgamingの「おすすめカスタムモデル」は、ゲーミング性能で絶大な評価を得ているCPU「Ryzen 7 7800X3D」を搭載しています。大容量キャッシュによりゲームプレイ時に圧倒的なフレームレートを叩き出し、最新のRTX 5070との組み合わせでWQHD解像度でも高画質で滑らかなプレイが可能。バランスモデルよりもワンランク上の快適さを求めるゲーマーに最適です。
【ハイスペックモデル】最高設定でのプレイや配信も視野に入れた最強PC

- CPU: AMD Ryzen7 9700X
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
OZgamingの「H26series」は、4K解像度での最高設定プレイや、ゲーム配信まで快適に行えるパワフルな性能を誇ります。 最新のパーツを搭載し、一切の妥協をしたくないヘビーゲーマーにおすすめです。将来登場するであろう重いゲームにも対応できる、長く使える一台です。
【ノートPCモデル】快適なスペックと機能性を両立したゲーミングノートPC

- ディスプレイ: 15.1型 WQXGA(2560 x 1600)
- CPU: Core i7-14700HX
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5070 Laptop GPU 8GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe SSD
場所を選ばずに楽しみたいなら、このゲーミングノートPCがおすすめです。 デスクトップのバランスモデルに匹敵する性能を持ちながら、15インチのコンパクトな筐体に収まっています。 165Hz対応のディスプレイを搭載しており、滑らかな映像でプレイできるのも魅力です。
Apex Legendsで快適に勝つためのPCの選び方

では、具体的にどのパーツに注目して選べばよいのでしょうか。Apex特有の「重さ」に対応するためのポイントを解説します。
【GPU】フレームレート(fps)を決める最重要パーツ
映像を描写するGPU(グラフィックボード)は、フレームレートの数値を決定づける最も重要なパーツです。
Apexは画質設定を落とすことでfpsを稼ぎやすいゲームですが、安定して144fpsや240fpsを出し続けるには、現行世代のミドルクラス以上の性能が必要です。
- RTX 5060: フルHD低設定で144fps安定を目指すコスパ帯。
- RTX 5060 Ti: 165Hz〜200Hzを狙える最も人気のライン。
- RTX 5070 Ti: 240fps張り付きを目指すガチ勢向け。
【CPU】fpsの安定性と「張り付き」に影響する
「GPUが良いのにfpsが安定しない」という場合の多くは、CPUの性能不足が原因です。
Apexは特に乱戦時にCPU負荷が高まります。「最大fps」はGPUで決まりますが、「最小fps(fpsの落ち込み)」を防ぎ、常に高いfpsを維持する(張り付き)にはCPUのパワーが不可欠です。
IntelならCore i5-13400F/14400F以上、AMDならRyzen 7 5700X3DやRyzen 7 7800X3Dなどが推奨されます。
【メモリ・ストレージ】16GB以上とSSDは絶対条件
- メモリ: 16GBは絶対条件です。8GBでは起動するだけでカツカツになり、ゲーム中にフリーズする原因になります。配信をしたりDiscordで通話しながらプレイする場合は、32GBあるとより安心です。
- ストレージ: HDDではなく、必ずSSD(NVMe M.2推奨)を選んでください。Apexはマップのロード時間が長く、キャラ選択画面への遷移が遅れると味方に迷惑をかける可能性があります。容量は、アップデートで肥大化するため1TBあるのが理想ですが、予算重視なら500GBでも可能です。
デスクトップPCかゲーミングノートPCか
- デスクトップPC: コスパが良く、排熱性能が高いため長時間のプレイでも性能が落ちにくいです。モニターやキーボードを自由に選べるため、本気で強くなりたいならデスクトップ一択です。
- ゲーミングノートPC: 持ち運びができる利点はありますが、同価格帯のデスクトップに比べて性能が2〜3割落ちます。また、画面が小さいため遠くの敵が見えにくいデメリットがあります。
【フレームレート別】Apex Legendsおすすめ推奨スペック

目指す環境レベルに合わせて、必要なスペックの目安を定義します。
予算を抑えて遊びたい人向け(平均100~144fps目安)
CS機(PS4/Switch)よりも快適に遊びたい、でも予算は15万円以下に抑えたい方向けです。
- CPU: Core i5-12400F / Ryzen 7 5700X
- GPU: RTX 5060
- メモリ: 16GB
- 解説: 設定を「低」に落とせば、戦闘中でも100fps以上を維持でき、非戦闘時は144fpsが出ます。カジュアルに楽しむ分には十分なスペックです。
CS機から移行・強くなりたい人向け(144fps張り付き目安)
ランクマッチでダイヤ・マスターを目指すなら、乱戦時でも144fpsを下回らない「張り付き」環境が欲しいところです。
- CPU: Core i5-14400F / Ryzen 7 7700X
- GPU: RTX 5060 Ti
- メモリ: 16GB or 32GB
- 解説: 現環境のスタンダード。144Hzモニターの性能をフルに活かせます。多少重い場面でもヌルヌル動くため、エイムの吸い付きが変わります。
プロ・プレデターを目指すガチ勢向け(240fps張り付き目安)
プロゲーマーやストリーマーと同じ環境。240Hzモニターを使用し、コンマ数秒の世界で戦うスペックです。
- CPU: Core i7-14700K / Ryzen 7 9800X3D
- GPU: RTX 5070 Ti 以上
- メモリ: 32GB
- 解説: Apexは最適化の問題で240fps「完全張り付き」は非常に高スペックを要求されます。特にCPU性能が重要で、妥協のないパーツ選びが必要です。
PCスペックを無駄にしないための周辺機器

高性能なPCを買っても、周辺機器が悪いと実力を発揮できません。
144Hz・240Hz対応ゲーミングモニターの選び方
PCが200fpsを出していても、モニターが60Hz(一般的なテレビや事務用モニター)なら、目に見える映像は60fpsのままです。
- 144Hzモニター: RTX 5060クラスならこれ。1万円台後半〜2万円台で購入可能。
- 240Hzモニター: RTX 5070クラスならこれ。一瞬の敵の動き出しが見えるようになります。
- パネルの種類: 「TNパネル」は応答速度が速くFPS向きですが色が白っぽいです。「IPSパネル」は色が綺麗で視野角も広く、最近は応答速度も速いので、IPSパネルがおすすめです。
PC版Apexにおすすめのマウス・キーボード・パッド
- マウス: 軽さが正義です。「Logicool G PRO X SUPERLIGHT」や「Razer Viper」シリーズなど、60g前後のワイヤレスマウスが主流です。
- キーボード: 「ラピッドトリガー」機能を搭載したキーボード(WootingやSteelSeries Apex Proなど)がストッピングにおいて有利とされ、注目されています。
- パッド(コントローラー): PC版でもパッド勢は多いです。純正のPS4/PS5コンやXboxコンで十分ですが、背面ボタンがある高級コン(SCUFやDualSense Edge)を使うと、ジャンプ撃ちや屈伸レレレがやりやすくなります。
Apex LegendsのPC環境に関するよくある質問(FAQ)

Apex LegendsのPC版とPS4/PS5版の違いは?
最大の違いはフレームレート上限と入力遅延です。
CS版は最大60fps(120Hzモード対応モニターなら120fps)ですが、PC版は上限がなく、144fps〜240fps以上出せます。また、PC版には「エイムアシスト」がCS版より弱いという調整が入っていますが、キャラコンのしやすさと高fpsの恩恵で、総合的な戦闘力の上限はPC版の方が高いです。
PC版へ移行する際、クロスプレイやデータ移行は可能?
はい、可能です。「クロスプログレッション」が導入されたため、EAアカウントを連携させることで、PS4/PS5で使っていたスキン、スパレジェ、バッジ、ランクなどのデータをPC版に引き継ぐことができます。
回線速度はどれくらい必要?
回線速度(Mbps)よりも、Ping値(応答速度)とパケットロスがないことが重要です。
下り100Mbps程度出ていれば十分ですが、無線(Wi-Fi)は電波干渉でラグが起きやすいため、必ずLANケーブルで有線接続してください。auひかりなどの独自回線系はPing値が低く、Apexに向いています。
まとめ:自分に合ったPCでApex Legendsのチャンピオンを目指そう

Apex Legendsで「撃ち合いに勝ちたい」「ランクを上げたい」と本気で思うなら、PC環境への投資は最も効果的な手段です。
- コスパ重視なら: RTX 5060搭載モデルで144fpsデビュー
- 強さ重視なら: RTX 5060 Ti搭載モデルで144fps張り付き
- 頂点を目指すなら: RTX 5070 Ti搭載モデルで240fpsの世界へ
自分のプレイスタイルと予算に合った最適なゲーミングPCを選び、快適な環境でチャンピオンを目指しましょう!
