マウスコンピューターから登場した12.6型 有機EL搭載の2in1タブレットPC「mouse M2-ICU01BK-A」。ペン・キーボード・充電器がフルセットで付属し、179,800円(税込)で購入できるこのモデルは、Windows搭載の2in1タブレットとしては現状かなり希少な選択肢です。Surface Proの個人向けモデルがSnapdragon搭載機に移行し、ThinkPad X12 Detachableは価格帯が大きく異なる中、「フルWindows+有機EL+ペン付き」をこの価格で手に入れられるのは、正直なところ本機くらいというのが2026年現在の市場状況です。
この記事では、搭載CPUであるCore i5-1335Uのベンチマークデータをもとにした性能分析、マウスコンピューターの同シリーズとの比較、そして公式サイトやレビューサイト・SNSから集めた実際のユーザーの声まで、購入を検討している方が本当に知りたい情報をまるっとまとめました。「マウスコンピューターってどんなメーカー?」という方も、ぜひ参考にしてみてください。
mouse M2-ICU01BK-Aのスペックと特徴まとめ
まずはスペックの全体像をざっと確認しておきましょう。mouse M2-ICU01BK-Aの基本構成は以下のとおりです。
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | Intel Core i5-1335U(10コア/12スレッド、最大4.6GHz) |
| グラフィックス | Intel 統合グラフィックス(Intel Iris Xe相当) |
| メモリ | 16GB(オンボード/増設不可) |
| ストレージ | 512GB SSD(NVMe Gen3×4) |
| ディスプレイ | 12.6型 WQXGA(2560×1600)有機EL/グレア/60Hz/16:10 |
| 色域 | NTSC比 108%(Adobe RGB 約99%相当) |
| タッチ | 10点マルチタッチ/4096段階筆圧感知ペン付属 |
| 無線 | Wi-Fi 6E(最大2.4Gbps)+ Bluetooth 5 |
| カメラ | インカメラ500万画素/アウトカメラ1300万画素 |
| USB Type-C | 2基(映像出力+充電 両対応) |
| 本体重量 | 約1.26kg |
| 付属品 | JIS配列キーボード、スタイラスペン(MPP対応)、45W PD充電器 |
| 保証 | 3年間センドバック修理保証+24時間365日電話サポート |
| 価格(税込) | 179,800円〜 |
ポイントをかいつまむと、有機EL+WQXGA解像度+広色域(Adobe RGB約99%)というディスプレイ性能がこの製品の最大の武器です。2in1タブレットでこのクラスの色域を持つ機種は、Surface Proを含めてもなかなかありません。さらにペンとキーボードが標準で付属するので、買った瞬間から追加投資なしで使い始められるのは嬉しいところ。
一方で、メモリはオンボード16GBで増設不可、ストレージもGen3×4と最新規格ではないあたり、コストとのバランスが見て取れます。とはいえ日常用途やビジネス用途であれば十分すぎるスペックです。
mouse M2-ICU01BK-A の詳細を公式サイトで見る »
Core i5-1335Uの性能はどれくらい?ベンチマークで徹底解剖
mouse M2-ICU01BK-Aに搭載されているCPUはIntel Core i5-1335U。第13世代(Raptor Lake)のUシリーズで、TDP 15Wの省電力モデルです。Pコア2基+Eコア8基の合計10コア12スレッド構成で、省電力ながらそこそこのマルチスレッド性能を確保しています。
各種ベンチマークサイト(PassMark、Geekbench、Cinebench、nanoreview.net等)が公開しているスコアの平均値を整理すると、以下のようになります。
主要ベンチマークスコア一覧
| ベンチマーク | シングルコア | マルチコア |
|---|---|---|
| PassMark CPU Mark | 3,273 | 13,950 |
| Geekbench 6 | 2,126 | 8,288 |
| Cinebench R23 | 1,514 | 5,104 |
| Cinebench 2024 | 95 | 397 |
※各ベンチマークサイト(PassMark、nanoreview.net、Geekbench Browser等)の公開データに基づく平均的なスコアです
性能比較グラフ(PassMark マルチコア)
タブレットやモバイルノートに搭載される代表的なCPUと比較すると、Core i5-1335Uの立ち位置がよくわかります。
※Core i7-13620Hはmouse A5-I7U01BK-A搭載CPU、Intel N150はmouse M0-IAU01BK-A搭載CPU。スコアはPassMark公開データより
このスコアで何ができるのか
PassMarkで約14,000という数値は、ノートPC全体で見ると中位クラスに位置します。エントリー向けのIntel N100/N150の約2.3〜3.3倍の処理能力があるので、Webブラウジングはもちろん、Officeでの資料作成、ビデオ会議、簡単な画像編集くらいなら余裕をもってこなせます。
ただしTDP 15Wの省電力CPUである以上、動画のエンコードや3D CG制作など長時間CPUをフル稼働させるような作業には向いていません。あくまで「日常〜ライトクリエイティブまで快適にこなす」ためのCPUと理解しておくのが正確です。同じCore i5でもH系列(45W)のi5-13500Hなどと比べるとマルチ性能は半分以下になります。
言い換えれば、「タブレットとして持ち運べるサイズ・重量に収めつつ、メインPCとしてもギリギリ使える」という絶妙なバランスを狙ったチョイスと言えます。バッテリー容量が限られるタブレット筐体で稼働時間を確保するには、このあたりが現実的な落としどころでしょう。
有機ELディスプレイの実力 ― この価格帯では異例の色域
mouse M2-ICU01BK-Aの最大のセールスポイントは、間違いなく12.6型 WQXGA(2560×1600)有機ELパネルです。一般的な液晶ディスプレイとは根本的に仕組みが違い、画素ひとつひとつが自発光するため、黒はしっかり「黒」として表現されます。コントラスト比が桁違いなので、写真や動画の見栄えが段違いです。
色域はNTSC比108%、Adobe RGB約99%相当。これは写真編集やWebデザインで求められるsRGBカバー率をはるかに超える数値です。18万円クラスの2in1タブレットでこの色域は、率直に言って破格。Surfaceの標準液晶モデルがsRGB 100%であることを考えると、色表現の面ではmouse M2のほうが上を行っています。
ペンも4096段階の筆圧感知に対応しており、CLIP STUDIO PAINTなどのイラスト制作アプリとの相性も良好。MPP(Microsoft Pen Protocol)対応なので、Surface Penなどの社外品ペンも利用可能です。
グレア(光沢)パネルなので映り込みは気になる場面がありますが、色の鮮やかさを活かすにはグレアのほうが有利。反射が気になる場合はアンチグレアフィルムの貼付で対応できます。
mouse Mシリーズ&同価格帯モデルとのスペック比較
マウスコンピューターのラインアップの中で、mouse M2-ICU01BK-Aがどんな位置づけなのか、同シリーズや近い価格帯のモデルと比較してみました。
| 項目 | mouse M2 ICU01BK-A |
mouse M0 IAU01BK-A |
mouse B4 I5U01SR-A |
mouse A5 I7U01BK-A |
|---|---|---|---|---|
| 形状 | 2in1タブレット | 2in1タブレット | ノートPC | ノートPC |
| CPU | Core i5-1335U | Intel N150 | Core i5-1335U | Core i7-13620H |
| メモリ | 16GB | 8GB | 32GB | 16GB |
| SSD | 512GB | 256GB | 256GB | 500GB |
| 画面 | 12.6型 有機EL | 10.1型 液晶 | 14型 液晶 | 15.6型 液晶 |
| 重量 | 約1.26kg | – | 約1.41kg | – |
| 税込価格 | 179,800円〜 | 89,800円〜 | 219,800円〜 | 162,800円〜 |
比較から見えてくること
mouse M0(89,800円〜)はN150搭載のエントリーモデルで、CPU性能は3分の1以下。あくまで「サブ機」や「持ち運び専用」という位置づけです。M2とは完全に別カテゴリと考えたほうがいいでしょう。
mouse B4(219,800円〜)は同じCore i5-1335Uを搭載しつつメモリ32GBを積んだ14型ノート。ディスプレイは通常の液晶ですが、メモリをたくさん使う作業(ブラウザの大量タブ、仮想環境など)にはこちらが有利です。ただし4万円の差額分の価値を感じるかは用途次第です。
mouse A5(162,800円〜)はCore i7-13620H搭載でCPU性能は約1.5倍ですが、15.6型の据え置き寄りノートPCです。モバイル性や有機ELの色表現はM2の独壇場。「持ち運べる美しいディスプレイの2in1」が欲しいのか、「家で使う処理性能重視のノート」が欲しいのかで選択が分かれます。
ユーザーの口コミ・評判を徹底チェック
公式サイトのレビュー(ReviCo)では総合評価4.7(5点満点/16件)と非常に高い評価を獲得しています。Webメディアやレビューサイトの声もあわせて、ユーザーの評判を整理しました。
公式サイト(ReviCo)の口コミ
「コストパフォーマンスに優れ、スタイリッシュなデザインが気に入りました。キーボードも打ちやすく、バッテリー持ちも良好です。」
― ReviCo 購入者レビューより
「高等学校指定のタブレットPCがあまりに金額優先で選ばれた機種で非力すぎるCPU、メモリで先の無い機種でした。3年後に使い道の無いPCより、長く使える物としてこちらに変更しました。」
― ReviCo 購入者レビューより
「娘の大学入学に伴い購入しました。学校推薦のPCは驚く程高価であり悩んでいたところマウスコンピューターにたどり着きました。学校の値段の半分で購入でき、スペックも学校のPCよりよかった」
― ReviCo 購入者レビューより
「使用中のCore i7第7世代がWin11にあげられないということで、物色して本機に決めました。キーボードカバー、タッチペン付きの有機EL12.5インチにCore i5…」
― ReviCo 購入者レビューより
Webメディア・レビューサイトの評価
PCレビューサイトでも注目度の高い製品で、概ね好意的な評価が多い印象です。
あるレビューサイトでは、「タブレットPCに関してはずっとエントリークラスしか出してこなかったマウスが、メインストリームクラスを出してきたという時点で驚き」「有機ELディスプレイということで2度驚き」と、マウスコンピューターの路線変更を評価する声がありました。また「ペンとキーボード込みでこの価格なら妥当」「必要なものが揃ったフルセットパッケージ」という意見も。
別のメディアは、「同等クラスの競合製品がほとんどない」という点を指摘。Surface ProがSnapdragon搭載に移行した今、Windows搭載のデタッチャブル2in1を探しているユーザーにとって、mouse M2は数少ない有力な選択肢になっていると分析しています。
実機レビューでは、ディスプレイの発色の良さ、A4サイズに近いコンパクトさ(約0.9cmの薄さ)、1.26kgの重量感が総じて好評です。一方で、バッテリー駆動時間(動画再生で約5時間)がやや短い点と、有線LANポートやSDカードスロットがない点は注意ポイントとして挙がっています。
口コミから見る評価傾向
| 好評ポイント | 不満・注意ポイント |
|---|---|
|
・有機ELの画質がきれい ・ペン+キーボード込みのコスパ ・デザインがスタイリッシュ ・学生・大学用途で高評価 ・3年保証+24時間サポートの安心感 ・キーボードが意外と打ちやすい |
・バッテリーがやや短い(約5時間) ・有線LAN・SDスロット非搭載 ・メモリ増設不可 ・Officeは別途購入が必要 ・12.6型タブレットとしてはやや重い |
メリット・デメリットを正直に整理
メリット
1. フルセット付属で追加出費がほぼゼロ
キーボード、スタイラスペン、45W PD充電器がすべて同梱。Surfaceだとキーボードとペンだけで3万円以上かかることを考えると、トータルコストの差はかなり大きいです。
2. 有機EL×広色域はクリエイティブ用途にも対応
Adobe RGB約99%という色域は、写真編集やイラスト制作でプロ用モニターに近い色再現が可能。趣味から仕事まで幅広く使えます。
3. 3年保証+24時間365日サポート
マウスコンピューターならではの手厚いサポート体制。PCに詳しくない方や、学生が初めてのPCとして使う場合にもこの安心感は大きいです。
4. Type-C 2基で映像出力・充電ともに柔軟
どちらのポートでも映像出力と充電が可能なので、外部モニター接続やドッキングステーションとの組み合わせがしやすい設計です。
デメリット
1. バッテリー持続時間は控えめ
公称で動画再生約5時間。有機ELは発色が美しい反面、バッテリー消費は液晶より大きめ。外出先で丸一日使うなら45W PD充電器の持ち歩きは必須です。
2. 拡張性は割り切りが必要
メモリはオンボード16GB固定で増設不可。USB Type-AポートやフルサイズのSDカードスロットもないため、周辺機器を多く使う方はUSBハブが必要になります。
3. CPUは最新世代ではない
Core i5-1335Uは第13世代で、最新のCore Ultra世代と比べると性能・電力効率ともに差があります。とはいえ日常用途では不満が出るレベルではなく、このあたりはコストとのトレードオフです。
4. Officeは付属しない
Microsoft 365 Personalはオプション扱い。大学や仕事でOfficeが必要な場合は、カスタマイズ画面から追加するか別途購入が必要です。
こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめできる人
大学入学で1台目のPCを探している学生 ― 口コミでも学生の購入が目立ちます。タブレットとノートPCの両方の使い方ができ、ペンでノートも取れるため、講義から自宅学習まで一台で完結します。
外出先で「フルWindows」を使いたいビジネスパーソン ― iPadではExcelマクロや業務用アプリが動かない…という方にとって、フルWindowsの2in1は最適解。カフェや移動中でもデスクトップと同じ環境が展開できます。
イラストや写真編集を手軽に楽しみたい方 ― 有機EL+広色域+筆圧ペン対応のセットは、趣味のイラスト制作やRAW現像の入門機として十分なクオリティです。
おすすめしにくい人
バッテリー駆動で一日中使い続けたい人 ― 約5時間ではACアダプタなしで丸一日は厳しいです。モバイルバッテリーやPD充電器のセット運用が前提になります。
動画編集や3Dゲームなど高負荷作業がメインの人 ― TDP 15WのUシリーズCPUでは力不足。これらの用途がメインなら、H系列CPU+外部GPU搭載のクリエイター向けノートを検討すべきです。
キーボードの打鍵感を最重視する人 ― 着脱式キーボードはコンパクトで持ち運びやすい反面、据え置きのフルサイズキーボードと比べるとストロークは浅め。長文入力が多い方はノートPCのほうが快適かもしれません。
まとめ:「有機EL×2in1×フルセット」は今この機種だけ
mouse M2-ICU01BK-Aは、「有機EL搭載の2in1タブレットにペンとキーボードが全部入りで179,800円」という、2026年現在のWindows 2in1市場ではほぼ唯一無二のポジションにいる製品です。
CPU性能は「日常〜ライトクリエイティブ」の範囲で快適に使えるレベル。ディスプレイの美しさは価格帯を超えた品質で、実際のユーザー評価も4.7と高水準です。バッテリーや拡張性にはトレードオフがありますが、「1台で何でもこなせるコンパクトなWindows機」を探しているなら、まず候補に入れて間違いない一台です。
マウスコンピューターの特徴や他モデルの情報はこちらもあわせて参考にしてみてください。
