ThinkPad E16 Gen 3 ILLレビュー!スペック・ベンチマーク・口コミを徹底解説

 

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「仕事用のノートPCを買い替えたいけど、最近よく聞く”AI PC”って実際どうなの?」「ThinkPadのEシリーズが気になるけど、ILLモデルって何が違うの?」――そんな疑問を持っている方、けっこう多いと思います。ThinkPad E16 Gen 3 ILLは、2026年2月にレノボから発売されたCopilot+ PC対応の16型ビジネスノートPCです。CPUにインテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)のLunar Lakeアーキテクチャを採用していて、NPU(ニューラル・プロセシング・ユニット)による最大48TOPSのAI処理性能を備えています。

この記事では、ThinkPad E16 Gen 3 ILLのスペック解説はもちろん、搭載CPUのベンチマーク分析、同シリーズの他モデルとの比較、そして実際に購入したユーザーの口コミまで、購入検討に必要な情報をまるっとまとめました。公式スペックだけじゃわからない「リアルな使い勝手」を知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください。なお、Lenovoの製品全般の特徴や評判についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

目次

ThinkPad E16 Gen 3 ILLのスペックと特徴

ThinkPad E16 Gen 3 ILL 製品画像

ThinkPad E16 Gen 3 ILLは、ThinkPad Eシリーズの中でも唯一のCopilot+ PC対応モデルという位置づけです。「ILL」はIntel Lunar Lakeの略称で、同じE16 Gen 3シリーズにはIRL(Raptor Lake)やIAL(Arrow Lake)、AMDモデルもありますが、Copilot+ PCの要件(NPU 40TOPS以上)を満たしているのはこのILLモデルだけです。

主なスペックを表にまとめました。

項目 仕様
CPUCore Ultra 5 226V / 228V / Core Ultra 7 256V / 258V(vPro対応モデルあり)
GPUIntel Arc Graphics(130V / 140V)※CPU内蔵
メモリ16GB / 32GB LPDDR5X-8533MT/s(オンボード・増設不可)
ストレージ256GB / 512GB / 1TB SSD(PCIe Gen4 NVMe)
ディスプレイ16型 IPS(WUXGA 1920×1200 / WQXGA 2560×1600選択可)、非光沢
バッテリー48Wh / 64Wh(最大約16.9時間 動画再生時、JEITA 3.0)
重量約1.61kg~
主要ポートThunderbolt 4×2、USB 3.2 Gen2、USB 3.2 Gen1、HDMI 2.1、RJ-45
無線Wi-Fi 7(802.11be)、Bluetooth 5.4
オーディオDolby Atmos対応 Harman Kardonスピーカー
セキュリティTPM、指紋センサー、IR顔認証対応カメラ(選択可)、プライバシーシャッター
耐久性MIL-STD-810H準拠
価格(税込)¥160,820~¥365,870(構成により異なる)

注目ポイントとしては、まずLunar Lakeの特徴であるメモリがCPUパッケージに統合されている点。これによってLPDDR5X-8533という非常に高帯域なメモリを実現していますが、その反面、購入後にメモリを増設することができません。16GBか32GBかは購入時にしっかり検討する必要があります。

また、Thunderbolt 4ポートが2基あるのは同クラスのビジネスノートとしてはかなり手厚い構成です。外部ディスプレイの接続や高速データ転送、ドッキングステーション経由での拡張にも余裕があります。有線LANポート(RJ-45)を備えている点も、社内ネットワーク接続が必要なビジネスユーザーにとっては地味にありがたいところです。

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搭載CPUのベンチマーク性能を徹底分析

ThinkPad E16 Gen 3 ILLに搭載されるCPUは、いずれもインテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)のVシリーズ、通称Lunar Lakeです。ここでは、代表的なCore Ultra 5 226VとCore Ultra 7 258Vの2つについて、各種ベンチマークの結果を見ていきます。

CPUベンチマーク比較表

※スコアはCpuTronic、cpu-monkey.com、PassMark公式等の公開データに基づく代表値です。計測環境によって前後します。

ベンチマーク Core Ultra 5 226V Core Ultra 7 258V
Cinebench 2024(シングル)113120
Cinebench 2024(マルチ)592610
Geekbench 6(シングル)2,5112,700
Geekbench 6(マルチ)9,70210,500
PassMark CPU Mark18,08921,237
NPU性能40 TOPS48 TOPS
最大クロック4.5 GHz4.8 GHz
PBP / MTP17W / 37W17W / 37W

PassMark CPU Mark スコア比較

Core Ultra 7 258V  Core Ultra 5 226V

Core Ultra 7 258V 21,237
Core Ultra 5 226V 18,089

Cinebench 2024 スコア比較

シングルコア

Core Ultra 7 258V 120
Core Ultra 5 226V 113

マルチコア

Core Ultra 7 258V 610
Core Ultra 5 226V 592

ベンチマーク結果からわかること

Lunar LakeのVシリーズは8コア8スレッド構成で、ハイパースレッディングが廃止されています。そのため、マルチコア性能はそこまで高くないのが正直なところです。動画エンコードや3Dレンダリングのような「CPUコアをフル稼働させる」処理では、コア数の多い旧世代のCore Ultra 7 155H(16スレッド)などに負けます。

ただし、シングルコア性能は非常に優秀です。Cinebench 2024のシングルで120前後というのは、一般的な事務作業やWebブラウジング、Officeアプリの操作では十分すぎる数値。WordやExcel、PowerPointを使う分にはまったくストレスを感じないレベルです。

そして最大のウリは省電力性能の高さ。PBP(ベースパワー)がわずか17Wというのは驚異的で、バッテリー駆動時間の長さに直結しています。実際のユーザーレビューでも「バッテリー持ちがすごい」という声が多数。出先で長時間作業する方にとっては、これが決め手になるケースも多いでしょう。

Core Ultra 5 226VとCore Ultra 7 258Vの差については、ベンチマークを見てのとおり約15〜17%程度です。Office系の一般業務ではほとんど体感差はありません。ただ、メモリ上限が226Vは16GB、258Vは32GBという違いがあるので、将来的にAI関連のローカル処理や、やや重めのマルチタスクを見込むなら258V(32GBモデル)を選んでおくのが安心です。

内蔵GPUのIntel Arc Graphicsについても触れておくと、cpu-monkey.comのデータでは、旧世代のノート向けGeForce GTX 1650に迫る性能を示しています。軽めのゲーム(ドラクエ10やFortniteの低設定など)であればプレイ可能な水準です。ただし本格的なゲームや動画編集を目的とするなら、専用GPU搭載機を検討したほうがいいでしょう。

同シリーズ他モデルとの比較

レノボ公式サイトではThinkPad E16 Gen 3 ILLの「おすすめ商品」として、いくつかの関連モデルが紹介されています。ここではそれらとの違いを整理します。

モデル CPU世代 画面サイズ Copilot+ PC 価格(税込) 公式評価
E16 Gen 3 ILL(本機) Lunar Lake 16型 対応 ¥160,820~ 4.4(10件)
E16 Gen 3 IAL Arrow Lake 16型 非対応 ¥168,806~ 4.4(120件)
E16 Gen 3 AMD Ryzen 200 16型 非対応 ¥149,721~ 4.4(67件)
T16 Gen 4 ILL Lunar Lake 16型 ¥234,630~
E14 Gen 7 ILL Lunar Lake 14型 対応 ¥163,614~ 4.6(343件)

各モデルとの違いを読み解く

E16 Gen 3 IAL(Arrow Lake)との違い:IALモデルはArrow Lake世代で、NPUは搭載されていますが最大11TOPSにとどまり、Copilot+ PCの要件(40TOPS)を満たしません。ILLモデルは40〜48TOPSのNPUを備えているので、WindowsのAI機能をフルに活用したいならILL一択です。一方、IALモデルはメモリがスロット式で後から増設できるという大きな利点があります。

E16 Gen 3 AMD(Ryzen)との違い:価格面ではAMDモデルが最安。内蔵GPUのRadeon 780M/760Mはゲーム性能が高めで、コスパ重視ならこちらも有力です。ただしCopilot+ PC非対応で、Thunderbolt 4も非搭載です。

T16 Gen 4 ILLとの違い:Tシリーズは上位ラインで、vPro対応やより堅牢な筐体設計、広い色域ディスプレイなどが特徴。価格は約7万円高くなりますが、企業のIT部門で一括管理するようなケースではTシリーズが向いています。

E14 Gen 7 ILL(14型)との違い:同じLunar Lake搭載で機能面はほぼ同等。違いは画面サイズと重量。持ち運び重視なら14型のE14、デスクでの作業効率重視なら16型のE16という棲み分けです。E14のほうがレビュー件数・評価ともやや上回っていますが、テンキー付きキーボードが欲しいならE16がベストです。

ユーザーの口コミ・評判を徹底調査

Lenovoの製品の実機画像

ThinkPad E16 Gen 3 ILLは2026年2月発売とまだ新しいモデルですが、Lenovo公式サイトのレビューや、Webメディアのコメント欄などから実際のユーザーの声を集めました。公式サイトでは全体評価4.4(10件中)と高めの評価です。

Lenovo公式サイトのレビューまとめ

「案外、モバイル用途でも使えるかも?」(DODONBEさん・★4)

バッテリーの持ちを最優先に選択。E580から買い替えて約500g軽くなり、外に持ち出す際も苦にならないとのこと。WQXGA(2560×1600)の高解像度モデルを選び、16インチでも情報量が多く満足している一方、ホームポジション左側のキーが窮屈に感じるという改善要望も。

「バッテリー持ちのよいPC」(ゆいだいさん・★4)

AI PCとして購入したものの、CopilotをはじめとしたMicrosoft側のAI機能はまだ発展途上と感じた様子。一方で、PC本体のバッテリー持ちには高い満足度を示し、「持ち運んで作業するのに最適」と評価しています。

「高い実用性」(K.T.さん・★4)

Core Ultra 7 258V+32GBメモリ構成で購入。文書作成やAI検索、YouTube視聴などの用途でCPU・メモリともに余裕があり、ファンの回転音もほとんどしないと高評価。SDカードスロットがない点と、カタカナの長音記号「ー」のキーが小さいことを改善点として挙げています。

「期待どおり」(匿名・★5)

10年以上使った前マシンからの買い替え。ThinkPadらしいキーボードの感触が健在で安心感があるとのこと。

Webメディア・ブログの評価傾向

PCレビューサイト「ウインタブ」では、同じE16 Gen 3シリーズについて「E16 Gen2, Gen3両方使ってみたのですが、キーボードがGen3のほうが大分打ちやすくなっていました」というコメントが寄せられています。ThinkPad伝統のキーボード品質がさらに磨かれていることがわかります。

同シリーズのIALモデルを詳細にレビューした個人ブログでは、「ThinkPadのEシリーズは非常にコストパフォーマンスに優れていて、高スペックの構成にしても割安」「VAIOも考えたが値段差がありすぎてThinkPad Eシリーズ一択になった」という声が見られます。キーボードの打鍵感と液晶品質を重視してThinkPadを選ぶユーザーが多い傾向です。

また、あるレビュアーは「ThinkPad E16 Gen3は、最新の薄型ノートのような派手さこそないものの、キーボードの快適さ、剛性のあるボディ、16:10の広い作業画面、そして安定した動作、どれを取っても業務用PCの理想形と呼べる完成度」と総括しています。

口コミから見える評価の全体像

評価項目 好評ポイント 不満・要改善
バッテリー抜群のバッテリー持ち、外出先でも安心
キーボードThinkPadらしい打鍵感、Gen2より改善左端キーの窮屈さ、「ー」キーが小さい
性能事務作業で余裕、ファン音がほぼしないマルチコアは控えめ
ディスプレイWQXGA選択可能、16:10比率が便利標準WUXGAは色域がやや狭い
AI機能Copilot+ PC対応、将来性あり現時点ではAI機能の活用場面が限定的
拡張性Thunderbolt 4×2基、有線LAN搭載メモリ増設不可、SDカードスロットなし

メリット・デメリットまとめ

メリット

Copilot+ PC対応で将来性が高い……NPU 40〜48TOPS搭載で、Windows標準のAI機能をオンデバイスで処理できます。今後のWindows Updateで追加されるAI機能にもいち早く対応できる安心感があります。

圧倒的なバッテリー持ち……PBP 17Wの省電力設計で、実使用でも長時間持つとユーザーから評判。外出先で電源を気にせず作業したい方には大きな魅力です。

Thunderbolt 4×2基の充実した接続性……同価格帯のビジネスノートではなかなかない2基搭載。有線LANポートも完備で、オフィスでも出先でも困りません。

静音性の高さ……258V搭載モデルでもファンがほとんど回らないという口コミ多数。会議中や図書館でも気兼ねなく使えます。

MIL-SPEC準拠の堅牢設計……MIL-STD-810Hテストをクリア。落下や振動に強く、持ち歩いても安心です。

デメリット

メモリがオンボードで増設不可……Lunar Lakeの構造上、購入後のメモリ追加ができません。長く使う予定なら最初から32GBモデルを選ぶのがおすすめです。

マルチコア性能は控えめ……8コア8スレッドなので、動画エンコードや大規模なコンパイルには向きません。あくまでビジネス用途がメインターゲットです。

SDカードスロットなし……写真の取り込みなどでSDカードをよく使う方には少し不便。USB経由のカードリーダーが必要になります。

AI機能は現時点では発展途上……Copilot+ PCの機能自体はまだMicrosoft側の対応が追いついていない部分もあり、「今すぐAIがバリバリ便利」というわけではありません。将来への投資と考えるのが現実的です。

出荷までに時間がかかる場合がある……公式サイトでは一部モデルが「3か月以上」の納期表示になっています。急ぎの場合は在庫のある固定構成モデルを選ぶのが安全です。

まとめ|ThinkPad E16 Gen 3 ILLはこんな人におすすめ

ThinkPad E16 Gen 3 ILL 製品画像

ここまでスペック・ベンチマーク・口コミを総合的に見てきましたが、ThinkPad E16 Gen 3 ILLは次のような方にフィットする一台です。

Office作業やWeb会議が中心のビジネスユーザー……シングルコア性能の高さと省電力設計で、日常業務をストレスなく、しかも静かにこなせます。16型の大画面+テンキーは、ExcelやPowerPointを多用する方に特に好評です。

バッテリー持ちを最重視する方……Lunar Lakeの省電力性能は本物。実際のユーザーも口を揃えてバッテリー持ちを称賛しています。外出先で電源を確保しづらい環境でも安心して使えます。

Copilot+ PCのAI機能を先取りしたい方……現時点ではAI機能の恩恵は限定的ですが、今後のWindows Updateで徐々に機能が拡充される見込みです。数年使うPCだからこそ、将来性を重視する選択は合理的です。

ThinkPadの信頼性をリーズナブルに手に入れたい方……MIL-SPEC準拠のボディ、定評のあるキーボード、ビジネス向けセキュリティ機能を備えながら、Eシリーズならではの手頃な価格設定。「ThinkPadは高い」というイメージを覆すコスパの良さが光ります。

逆に、動画編集や3Dレンダリングがメイン用途の方や、ゲームを本格的にプレイしたい方には性能的にミスマッチです。そういった用途には、専用GPU搭載のThinkPad PシリーズやLegionシリーズのほうが適しています。

構成選びに迷ったら、一般的なビジネス用途ならCore Ultra 5 226V+16GB+512GBの構成が手堅い選択です。AI活用やマルチタスクに余裕を持たせたいなら、Core Ultra 7 258V+32GB+1TBのプレミアム構成を検討してみてください。Lenovoの特徴や他モデルの情報はこちらの記事も参考にどうぞ。

ThinkPad E16 Gen 3 ILL を公式サイトで見る >

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