2026年2月に登場したASUS Vivobook 18 (M1807GA)は、最新のAMD Ryzen AI 7 445プロセッサーを搭載した18インチ大画面のCopilot+ PCです。50TOPSのNPUによるAI処理、32GBの大容量メモリ、144Hzの高リフレッシュレートディスプレイなど、日常使いから軽めのクリエイティブ作業まで幅広くカバーする一台として注目されています。ASUS Store限定販売で価格は189,800円(税込)。大画面ノートPC市場ではかなり希少な存在です。
ただし、Ryzen AI 7 445は「AI 7」という型番から高性能を期待しがちですが、実際のベンチマーク性能は旧世代のRyzen AI 5 340とほぼ同等という少しクセのあるプロセッサーです。この記事では、ベンチマークの数値を深掘りしつつ、実際のユーザーの口コミも集めて、「結局この製品は買いなのか?」を率直にまとめました。ASUSというメーカー自体の特徴や評判も併せてチェックしてみてください。
ASUS Vivobook 18 (M1807GA) の製品概要とスペック
ASUS Vivobook 18 (M1807GA)は、18インチという大画面を備えたスタンダードノートPCです。2026年のCESで発表されたRyzen AI 400シリーズ(開発コード名:Gorgon Point)を搭載する最新モデルで、Copilot+ PCの要件を満たしています。まずは基本スペックを確認しましょう。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| モデル番号 | M1807GA-R7325BU |
| CPU | AMD Ryzen AI 7 445(6コア / 12スレッド、最大4.6GHz) |
| GPU | AMD Radeon 840M(CPU内蔵) |
| NPU | 最大50 TOPS(XDNA 2世代) |
| メモリ | 32GB DDR5-5600 |
| ストレージ | 512GB SSD(PCIe 4.0 x4 NVMe) |
| ディスプレイ | 18.0型 WUXGA(1920×1200)16:10 / 144Hz / ノングレア / 画面占有率約90% |
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| インターフェース | USB 3.2 Type-C×2(PD・DP対応)/ USB 3.2 Type-A×2 / HDMI / オーディオジャック |
| 無線 | Wi-Fi 6(802.11ax)/ Bluetooth 5.3 |
| カメラ | 207万画素 赤外線IRカメラ(Windows Hello対応・物理シャッター付き) |
| サイズ / 重量 | 約399.0×274.1×18.6〜19.9 mm / 約2.6kg |
| 堅牢性 | MIL-STD 810H準拠 |
| 価格(税込) | ¥189,800(ASUS Store限定) |
このモデルの大きな特徴は3つあります。
まず、18インチという圧倒的な画面サイズ。16:10のアスペクト比で画面占有率約90%なので、実際に目にすると想像以上に広いです。ExcelやWordの2画面並列表示、動画鑑賞、写真編集など「とにかく広い画面が欲しい」という人にはドンピシャの選択肢です。
次に、Copilot+ PC対応の50TOPS NPU。Windowsのリコール機能やコクリエイター、生成フィルなど、MicrosoftのAI機能をフル活用できます。
そして、32GBメモリ標準搭載。この価格帯で32GBは太っ腹で、ブラウザのタブを大量に開いたままOffice作業をしても余裕があります。
M1807GAのバリエーション比較 ― どのモデルを選ぶべき?
ASUS Vivobook 18 (M1807GA)には、CPUとメモリの違いで3つのバリエーションが存在します。すべてASUS Store限定販売です。
| 項目 | Ryzen AI 7 445 32GB / 512GB |
Ryzen AI 7 445 16GB / 512GB |
Ryzen AI 5 430 16GB / 512GB |
|---|---|---|---|
| CPU | Ryzen AI 7 445 (6コア/12スレッド) |
Ryzen AI 7 445 (6コア/12スレッド) |
Ryzen AI 5 430 (4コア/8スレッド) |
| メモリ | 32GB | 16GB | 16GB |
| NPU | 50 TOPS | 50 TOPS | 50 TOPS |
| 価格(税込) | ¥189,800 | 価格はASUS Store参照 | 価格はASUS Store参照 |
結論から言うと、予算があるならRyzen AI 7 445 / 32GBモデル一択です。理由はシンプルで、32GBメモリは後からの増設が難しいノートPCでは非常に大きなアドバンテージだからです。Ryzen AI 5 430モデルはコア数が4コア/8スレッドに減りますが、ウェブ閲覧やOffice作業中心の使い方なら十分実用的です。予算を抑えたい方はこちらも選択肢に入ります。
Ryzen AI 7 445のベンチマーク性能 ― 「型番詐欺」にご注意
Ryzen AI 7 445は型番だけ見ると「AI 7」なので高性能に見えますが、実態はちょっと複雑です。Zen 5の高性能コアが2基しかなく、残り4基は省電力型のZen 5cコア。L3キャッシュも8MBと、旧世代のRyzen AI 7 350(16MB)の半分しかありません。
NotebookCheckの実機テストでも、CPUの総合スコアは下位モデルのRyzen AI 5 340を下回ったと報告されています。各種ベンチマークの結果を整理してみましょう。
CINEBENCH 2024(マルチコア)
| CPU | スコア | 性能比較バー |
|---|---|---|
| Core Ultra 7 255H | 956 | |
| Ryzen AI 7 350 | 820 | |
| Ryzen AI 7 445(本機) | 622 | |
| Ryzen AI 5 340 | 608 | |
| Core Ultra 7 258V | 603 | |
| Core Ultra 5 225U | 497 |
※ベンチマークスコアは搭載機種の冷却設計・電力設定により変動します。参考値としてご覧ください。
CINEBENCH R23(マルチコア / シングルコア)
| CPU | マルチ | シングル | マルチ性能バー |
|---|---|---|---|
| Ryzen AI 7 350 | 14,233 | 1,944 | |
| Ryzen AI 7 445(本機) | 11,013 | 1,839 | |
| Ryzen AI 5 340 | 10,387 | 1,909 | |
| Core Ultra 7 258V | 9,896 | 1,779 | |
| Apple M3 | 8,788 | 1,896 |
ベンチマークから見えること ― このスコアで何ができる?
CINEBENCH 2024のマルチコア622というスコアは、一般的な事務作業・ウェブ閲覧・動画視聴なら全く問題のないレベルです。Office系ソフトの同時利用、ブラウザで数十タブを開きながらの作業も快適にこなせます。
一方で、動画編集やRAW現像といった重いクリエイティブ用途には、正直パワー不足を感じる場面があるでしょう。上位のRyzen AI 7 350と比べるとマルチコア性能で約25%劣ります。ただし32GBメモリのおかげで、Lightroomでの写真編集くらいならストレスなく動きます。
内蔵GPUのRadeon 840Mはグラフィックスコアが4基と控えめで、旧世代のRadeon 860M(8基)の約半分。軽いゲーム(マインクラフト等)はプレイ可能ですが、3Dゲームを快適に楽しむのは厳しいです。あくまで「事務・普段使い+AI機能」のためのマシンだと理解しておくのが良いですね。
NPUは50TOPSでCopilot+ PCの要件をしっかり満たしています。Windowsの「リコール」「コクリエイター」「生成フィル」「クリックして実行」などの最新AI機能が利用できる点は、このプロセッサーの最大の強みです。
18インチ大画面の使い勝手と注目ポイント
Vivobook 18の最大の魅力は、なんといってもこの画面サイズです。18インチ・16:10・1920×1200(WUXGA)・144Hzという組み合わせは、ノートPCとしてはかなり珍しいスペックです。
NotebookCheckの先代モデル(M1807HA)のレビューでは、ディスプレイの品質は概ね良好と評価されていました。ノングレアのIPS液晶で映り込みが少なく、長時間使用でも目が疲れにくい仕様です。144Hzの高リフレッシュレートはスクロールの滑らかさに直結するので、ウェブ閲覧や文書作業でもその恩恵を感じられます。
サウンド面ではDirac社との共同開発によるオーディオシステムを採用。ノートPC内蔵スピーカーとしては比較的クリアで低音もそこそこ出ると好評です。
キーボードはASUS ErgoSenseキーボードで、キートラベル1.7mmとしっかりした打鍵感があります。ただし、NotebookCheckのレビューでは筐体サイズに対してキーボードが小さめで、テンキーが3列仕様という指摘がありました。18インチの広い筐体を活かし切れていないレイアウトは、少しもったいないポイントです。
スマートジェスチャー対応の大型タッチパッドは使いやすく、音量や画面の明るさ調整がワンタッチでできるのは便利です。物理プライバシーシャッター付きの赤外線カメラも搭載しており、Windows Helloでの顔認証ログインに対応しています。
同シリーズ Vivobook 16との価格・スペック比較
「18インチって大きすぎない?」と迷っている方のために、ASUS Storeで併売されているVivobook 16シリーズと比較してみます。
| モデル | 画面 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| ASUS Vivobook 16 (M1…) | 16型 | ¥129,800 |
| ASUS Vivobook 16 (X1…) | 16型 | ¥134,800 |
| ASUS Vivobook 16 (M1…) | 16型 | ¥159,800 |
| ASUS Vivobook 18 M1807GA(本機) | 18型 | ¥189,800 |
Vivobook 16シリーズとの価格差はおよそ3〜6万円。この差額で+2インチの画面サイズ、32GBメモリ、50TOPS NPU(Copilot+ PC対応)が手に入ると考えれば、据え置き使用がメインの方にとっては十分見合う投資と言えます。
逆に、持ち運び頻度が高い方はVivobook 16の方が現実的です。約2.6kgという重さは18インチクラスとしては標準的ですが、毎日カバンに入れて持ち歩くとなるとさすがに厳しいです。自宅やオフィスで「デスクトップ代わり」として使うなら、18インチの恩恵を最大限に享受できるでしょう。
ユーザーの口コミ・評判を徹底分析
ASUS Vivobook 18シリーズ全体(M1807HA / M1807GA)のユーザーの声をWebメディア、レビューサイト、SNSなどから収集・分析しました。M1807GA(Ryzen AI 400シリーズ搭載モデル)は2026年2月発売と新しいため口コミ数はまだ限られますが、先代M1807HAの評価も含めて傾向を整理します。
好評な点
「18インチの画面が圧巻」 ― 大画面への満足度は非常に高いです。Vivobook 18のユーザーからは「まず感じたのは圧倒的な大画面ディスプレイの迫力」「複数のウィンドウを同時に開いて作業する際にその恩恵を強く感じる」といった声が上がっています。据え置きで使う前提なら画面の広さは正義です。
「32GBメモリで余裕がある」 ― 「32GBのメモリは、やはり余裕がある。たくさんのアプリを同時に起動しても動作が重くならない」というコメントも多数。この価格帯で32GBは大きなアドバンテージです。
「コスパが良い」 ― 「他社製品も比較したが、このスペックでこの価格はとても魅力的」という評価が目立ちます。18インチ+32GB+最新AIプロセッサーで約19万円は、同クラスの競合と比べても割安な部類です。
「Type-C給電が便利」 ― USB-Cでの充電に対応している点も好評で、「Type-Cポートがあるのは本当に便利。充電も楽だし周辺機器との接続もスムーズ」との声がありました。
不満・注意点
「持ち運びは厳しい」 ― 2.6kgという重量は据え置き前提。「外に持ち運ぶには大きめで、長時間持ち運ぶには重い」という声は複数ありました。自宅やオフィス内の移動程度なら問題ないですが、カフェや出張先に持っていくのは現実的ではないです。
「筐体の質感がもう少し欲しい」 ― NotebookCheckのレビューでは、プラスチック筐体の質感やタッチパッド周りの安定性について改善の余地があると指摘されていました。指紋が付きやすい表面仕上げも気になるポイントです。
「キーボードレイアウトが惜しい」 ― 18インチの広い筐体なのにテンキーが3列仕様で、方向キーも小さめ。「筐体サイズに対してキーボードが小さい」という指摘は複数のレビューで見られました。
「SSD 512GBは少なめ」 ― M1807GAモデルはストレージが512GB。写真や動画をたくさん保存する方にはやや心もとないです。外付けSSDやクラウドストレージとの併用を前提に考えた方が良いでしょう。
海外メディアの評価
NotebookCheckは先代M1807HAについて、ディスクリートGPU(独立GPU)なしの18インチノートという希少性を評価しつつも、筐体品質やキーボードレイアウトの改善を求めています。CPU速度・画質・バッテリーライフについてはおおむね良好で、価格を抑えて18インチが欲しい人にはおすすめできるとまとめていました。
ASUS Storeでの本モデルのユーザー評価は4.0(5段階中)で、レビュー数は2件と少なめ。まだ発売からそれほど時間が経っていないこともあり、今後口コミが増えていくと思われます。
メリット・デメリットまとめ
メリット
・18インチ大画面で作業効率が段違い
・32GBメモリ標準搭載でマルチタスクに強い
・50TOPS NPUでCopilot+ PC対応
・144Hz高リフレッシュレート
・USB-C PD充電対応
・MIL規格準拠の堅牢性
・18インチクラスとしてはコスパが良い
デメリット
・CPU性能は型番ほど高くない
・内蔵GPUが控えめでゲーム向きではない
・約2.6kgで持ち運びには不向き
・SSD 512GBはやや少なめ
・キーボードレイアウトに改善の余地
・プラスチック筐体の質感
・Wi-Fi 6止まり(Wi-Fi 7非対応)
ASUS Vivobook 18 (M1807GA) はこんな人におすすめ
ここまでのスペック分析、ベンチマーク比較、ユーザーの口コミを総合すると、ASUS Vivobook 18 (M1807GA)は「大画面で快適に事務作業・学習・動画視聴をしたい」方に最適です。
具体的には、自宅でデスクトップ代わりに使いたい方、ExcelやWordを横並びで表示しながら作業したい方、動画視聴やウェブ会議を大画面で行いたい方、WindowsのAI機能(Copilot+)を積極的に活用したい方、そして学生さんでレポート作成やオンライン授業用に大きな画面が欲しいという方にはかなり良い選択肢になります。
逆に、3Dゲームをバリバリ遊びたい方や、本格的な4K動画編集をしたい方、毎日持ち運びたい方には合いません。そうした用途にはゲーミングノートやクリエイター向けモデル、あるいはより軽量な13〜14インチクラスを検討することをおすすめします。
18インチの大画面ノートPC自体がそもそも選択肢が少ない中で、独立GPU非搭載で価格を抑えつつ、AIプロセッサーと32GBメモリを載せてきたのは、ASUSらしいコスパ重視の割り切りだと思います。「最新AIプロセッサー搭載の大画面ノートPC」というニッチな需要に、ピンポイントで応えてくれる一台です。
ASUSのメーカーとしての評判や他機種のレビューも気になる方はぜひチェックしてみてください。
