パソコン工房のゲーミングブランド「LEVEL∞(レベル インフィニティ)」から登場したRyzen 7 9800X3D × Radeon RX 9070 XTという”全部AMD”構成のミドルタワーPC。ゲーム特化CPUとして圧倒的な評価を得ている9800X3Dに、RDNA 4世代の新鋭GPUを組み合わせたこの1台は、WQHD〜4Kゲーミングを視野に入れつつ価格も現実的というなかなか攻めた構成です。
この記事では、搭載されているCPU・GPUそれぞれのベンチマークデータをもとにした性能分析、ネット上のユーザーの声の収集・分析、そして競合との比較まで、購入を検討している方が「結局これ買っていいの?」と判断できるレベルの情報をまとめました。国内生産の安心感とコスパを両立するパソコン工房の特徴・評判についてはこちらの詳細記事もあわせてどうぞ。
LEVEL-R7B8-LCR98D-TGX のスペックと構成を確認
まずは基本スペックをおさらいしておきましょう。このモデルの特徴は、CPU・GPU・チップセットすべてAMDで統一されている点です。PS5もAMDのCPU+GPUで動いているので、最近のAAAタイトルとの相性は理屈の上でも期待できます。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home(DSP版) |
| CPU | AMD Ryzen 7 9800X3D(8コア/16スレッド、最大5.2GHz) |
| GPU | AMD Radeon RX 9070 XT 16GB GDDR6 |
| メモリ | 32GB DDR5(16GB×2) |
| ストレージ | 1TB NVMe M.2 SSD |
| チップセット | AMD B850 |
| CPUクーラー | 240mm 水冷 |
| 電源 | 850W 80PLUS GOLD |
| 無線 | Wi-Fi 7 + Bluetooth 5.4 |
| 有線LAN | 5GBASE-T |
| ケース | ミドルタワー / ATX |
| サイズ | 約220×493×465mm |
| 価格(税込) | 469,800円〜 |
Wi-Fi 7と5GBASE-T LANの両方を標準装備しているのは地味にポイント高いです。電源も850W GOLDで余裕があるので、将来的にGPUを換装する場合にもある程度対応できます。メモリスロットは4本あるので、後から64GBへの増設も可能ですね。
Ryzen 7 9800X3D のベンチマーク性能を分析
なぜ「ゲーム最強CPU」と呼ばれるのか
Ryzen 7 9800X3Dは、AMDの第2世代3D V-Cacheテクノロジーを採用した8コア/16スレッドのプロセッサーです。96MBという巨大なL3キャッシュを搭載しており、ゲームで頻繁にアクセスされるデータをCPU内部に保持することで、メモリへのアクセス待ちを劇的に減らしています。
Tom’s Hardwareの計測によると、13タイトルの1080pゲーミングテストにおいて、Intel Core i9-14900Kを約30%、Core Ultra 9 285Kを約35%上回るという結果が出ています。これは従来世代の7800X3Dと比較しても平均8%程度の向上で、現時点でゲーミング用途においては文句なしのトップ性能です。
CPUベンチマーク比較
※PassMark CPU Markおよび各種レビューサイトのデータを参考に作成。スコアは環境により変動します。
| CPU | PassMark CPU Mark |
Cinebench R23 マルチ |
Cinebench R23 シングル |
|---|---|---|---|
| Ryzen 7 9800X3D | 約41,900 | 約22,750 | 約2,039 |
| Ryzen 7 7800X3D | 約36,500 | 約18,200 | 約1,810 |
| Core i9-14900K | 約52,500 | 約38,200 | 約2,020 |
| Core Ultra 9 285K | 約55,000 | 約40,500 | 約1,930 |
マルチスレッド性能ではコア数の多いCore i9やCore Ultraに及びませんが、ゲームで重要なシングルスレッド性能は最高クラス。しかも3D V-Cacheのおかげで、ベンチマークのスコア差以上にゲーム内での実fpsに大きな差が出ます。
ゲーム性能(1080p 相対比較)
※Tom’s Hardware / GamersNexus / WePC等のレビューデータをもとに算出した相対比較。テスト環境・タイトルにより変動します。
具体的に何ができるかというと、たとえばCS2(Counter-Strike 2)では600fps超え、Cyberpunk 2077でも330fps前後(いずれも1080p、GPU上限を除いたCPUベンチ条件)というWePC計測のデータがあります。要するに、240Hzモニターでも余裕で張り付ける性能だということです。
ゲーム以外の用途はどうか
正直に言うと、動画編集や3Dレンダリングのような重いマルチスレッド処理は、コア数が多いRyzen 9シリーズやCore i9系に分があります。ただし、GamersNexusによれば7-Zip圧縮で128K MIPS、Blenderでも8コアCPUとしては十分なスコアを出しており、普段使い+ゲームという使い方なら不満が出ることはまずないでしょう。
Radeon RX 9070 XT のベンチマーク性能を分析
RTX 5070 Tiに迫るラスタライズ性能
Radeon RX 9070 XTは、AMDのRDNA 4アーキテクチャを採用した最新GPUです。パソコン工房の公式ページでは3DMark Time Spyスコアが約30,031と記載されています。
GamersNexusのレビューによると、ラスタライズ(従来描画)性能ではRTX 5070 Tiの95%程度に達するタイトルもある一方、価格はRTX 5070 Tiの80%程度というコスパの高さが際立ちます。Dragon’s Dogma 2 4Kで70fps、Resident Evil 4 4Kで103fpsなど、4K環境でも十分遊べるパフォーマンスです。
GPUベンチマーク比較
※3DMark Time Spyスコアおよび各種レビューデータを参考に作成。
| GPU | 3DMark Time Spy |
VRAM | TDP目安 |
|---|---|---|---|
| RX 9070 XT | 約30,000 | 16GB | 約310W |
| RTX 5070 Ti | 約33,000 | 16GB | 約300W |
| RTX 5070 | 約25,000 | 12GB | 約250W |
| RX 7900 XT | 約28,500 | 20GB | 約315W |
3DMark Time Spy 相対比較
レイトレーシングとFSR 4について
RDNA 4世代ではレイトレーシング性能が前世代比で最大2倍に向上しています。ただし、Tom’s Guideのレビューでも指摘されている通り、重いレイトレ環境ではまだNVIDIAのRTXシリーズに一歩及ばないのが現状です。Cyberpunk 2077のRT Ultra設定などではRTX 5070 Tiとの差が開く場面もあります。
ただし、AMD独自のアップスケーリング技術FSR 4を有効にすれば100fps超に回復するケースも多く、通常のゲームプレイで困ることは少ないはずです。また、VRAMが16GBあるのは4Kテクスチャを多用する最近のタイトルでは強みになります。
9800X3D × RX 9070 XT で実際のゲームはどれくらい動くのか
個別ベンチマークの数字だけだとピンと来ないと思うので、この構成で実際に人気ゲームをプレイした場合の目安fpsを整理しました。GamersNexus、Tom’s Hardware、および国内レビューサイトのデータを総合しています。
| ゲームタイトル | フルHD 最高画質 |
WQHD 最高画質 |
4K 最高画質 |
|---|---|---|---|
| モンスターハンターワイルズ | 100〜120fps | 70〜90fps | 40〜55fps |
| Cyberpunk 2077(RT OFF) | 130〜150fps | 90〜110fps | 55〜70fps |
| エルデンリング | 60fps上限 | 60fps上限 | 60fps安定 |
| Apex Legends / Valorant | 240fps+ | 200fps+ | 120fps+ |
| Black Myth: Wukong | 100〜120fps | 70〜85fps | 40〜50fps |
| Dragon’s Dogma 2 | 110〜130fps | 80〜100fps | 55〜70fps |
※FSR/DLSSなどのアップスケーリングOFF時の目安値。ゲームバージョン・ドライバ・設定により変動します。
WQHDまでなら重量級タイトルでも余裕を持って60fps以上が確保できるので、WQHDメインのゲーマーにとっては非常にバランスの良い構成です。4Kで遊びたい場合は画質設定を少し落とすか、FSR 4を活用すれば快適にプレイ可能です。
特にモンスターハンターワイルズについては、PS5と同じAMD製チップ構成のためゲーム側の最適化との相性が良く、Radeonが強いタイトルの一つとして注目されています。
R-Classケースの設計と冷却性能
LEVEL∞のフラグシップライン「R-Class」を採用したミドルタワーケースです。派手さこそないものの、シンプルで直線的なデザインは好みが分かれにくく、部屋に置いても違和感がありません。
冷却面では、フロント・トップ・リアに最大6基のファンが搭載可能で、フロントには360mm、リアには120mmのラジエーターを取り付けられます。本モデルには標準で240mm水冷CPUクーラーが付属しているので、9800X3Dの発熱(TDP 120W)には十分対応できます。
メンテナンス性も考慮されていて、天板のフィルターはマグネット式で簡単に外せます。フロントパネルのフィルターも工具なしで脱着OK。サイドパネルもネジを回すだけでパカッと開くので、パーツ交換やホコリ掃除がラクです。
ユーザーの口コミ・評判を徹底分析
この製品は比較的新しいモデルのため、製品ページ上のカスタマーレビューはまだ投稿されていません。ただし、パソコン工房全般の評判、搭載パーツ単体の口コミ、同構成の他社モデルの感想などを総合すると、かなり明確な傾向が見えてきます。
パソコン工房(LEVEL∞)に対する評判の傾向
X(旧Twitter)や価格.com、各種レビューサイトから集めた声を整理すると、以下のような傾向が見られます。
Goodコスパが高い — 「ゲーミングPCのコスパ最強モデルを探してまとめたが、パソコン工房ばかりになってしまった」(@mogalabo)という声や、「RTX5070積んでるモデルはパソコン工房が1番安いな」(@yuyudayo95)という声が代表的です。
Good全国店舗で相談できる — 「地元にパソコン工房しかないし修理の時にすぐ持ち込めるのはでかい」という声が複数。全国70店舗以上の実店舗があるのは、オンライン専業のBTOメーカーにはない大きな強みです。
Good国内生産の安心感 — 長野県飯山市で組み立てられている点は、品質面で安心材料です。24時間365日の電話サポートもあり、「初期不良に当たったけどサポートが親切で助かった」(@Alicia_Meivu_)という好意的な声も。
注意納期がやや遅め — 「2週間経ってもPC出荷されない」(@m4k41on)という声があり、ドスパラなどの即日〜翌日出荷と比べるとやや待たされる傾向があります。本モデルも出荷予定は「2〜7日後(最大1週間)」となっています。
注意カスタマイズの自由度 — 「パソコン工房ってオプションカスタマイズあんま出来ないんだね」(@qu_id3)という声も。自作PCのように細かくパーツを選びたい方は、やや物足りないかもしれません。
Ryzen 7 9800X3D + RX 9070 XT 構成への評価
この組み合わせについては、価格.comの口コミでも「9070XTはコスパも良い」「9800X3Dなら将来的にGPUをアップグレードしたくなっても十分処理できる」というポジティブな評価が目立ちます。一方で「やはり9070XTが現行強いと言ってもトータルで5070Tiよりは性能落ちます」という冷静な指摘もあり、DLSS 4のマルチフレーム生成などNVIDIAの独自技術が使えない点は購入前に理解しておく必要があります。
国内レビューサイトでも「特にモンハンワイルズをがっつりやり込みたい人、コスパ良く4Kゲームまで遊びたい人に最適」と評されていて、全AMD構成ならではの相性の良さが好意的に受け止められています。
メリット・デメリットまとめ
メリット
✅ ゲーム最強CPUの9800X3Dで、あらゆるタイトルでGPU性能を最大限引き出せる
✅ RX 9070 XTのVRAM 16GBは4Kテクスチャ時代に心強い
✅ Wi-Fi 7 / 5G LAN / DDR5 / PCIe 5.0 と最新規格をフル装備
✅ 850W GOLD電源で将来のGPUアップグレードにも対応
✅ 240mm水冷+整備性の高いR-Classケース
✅ 国内生産・24時間サポート・48回分割手数料無料
デメリット・注意点
⚠️ レイトレーシングはNVIDIA RTXシリーズに劣る場面がある
⚠️ DLSS 4・マルチフレーム生成などNVIDIA独自機能は使えない
⚠️ FSR 4対応タイトルはDLSS対応タイトルより少ない(85タイトル超 vs 175タイトル超)
⚠️ マルチスレッドの作業性能は8コアなりで、ヘビーなクリエイティブ用途には力不足
⚠️ キーボード・マウス・モニターは別売り
⚠️ 出荷まで最大1週間かかる場合がある
どんな人におすすめか
ここまでの分析を踏まえると、このモデルは以下のような方に特におすすめです。
🎮 WQHDメインでゲームをがっつり遊びたい方 — この構成のスイートスポットはWQHD。ほぼすべてのタイトルで高画質+高fpsを両立できます。
🎮 モンハンワイルズなどAMD最適化タイトルを中心に遊ぶ方 — PS5と同じAMD構成のため、特にコンソール発のタイトルとの相性は抜群です。
🎮 将来のGPUアップグレードを見据えている方 — 9800X3Dなら今後もっと強いGPUに載せ替えても、CPUがボトルネックになりにくいです。
逆に、AI関連の作業やNVIDIA CUDAを使う制作ワークフローが中心の方、あるいはDLSS 4のマルチフレーム生成を多用したい方は、GeForce搭載モデルを検討した方がよいかもしれません。
まとめ:コスパと性能のバランスが光る全AMD構成の良作
iiyama PC LEVEL-R7B8-LCR98D-TGXは、ゲーミング性能でNo.1の座にあるRyzen 7 9800X3Dと、ラスタライズ性能で価格以上の実力を発揮するRX 9070 XTを組み合わせた、非常にバランスのよいミドルタワーPCです。
Wi-Fi 7、DDR5、PCIe 5.0 SSD対応と最新規格にもしっかり対応しており、数年先まで陳腐化しにくい構成になっています。パソコン工房ならではの国内生産・手厚いサポート・分割手数料無料といった購入しやすさも見逃せません。パソコン工房の評判や他モデルの情報はこちらのまとめ記事もご参考に。
ゲーミング性能を最優先しつつ、コストも賢く抑えたい。そんな方にとって、このモデルは有力な選択肢の一つになるはずです。
