dynabook PZシリーズは、旧東芝(現Dynabook株式会社)が手がける大画面×軽量×コスパの三拍子がそろったスタンダードノートです。最新の「PZ/MA」は16.0型の広々ディスプレイにインテル Core プロセッサー(シリーズ1)を搭載し、自分でバッテリー交換やメモリ増設までできる”長く使える設計”が大きな特徴。テレワーク、資料作成、動画視聴、大学のレポート作成まで、幅広い用途をカバーしてくれます。
このページでは、PZシリーズ全4モデル(PZ/MA・PZ/LY・PZ/MY・PZ/MX)のスペック比較、搭載CPUのベンチマーク分析、そしてネット上のリアルな口コミまで徹底的にまとめました。「自分の使い方に合うのはどのモデル?」という疑問にしっかり答えられる内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。なお、dynabookというメーカー自体の評判や特徴についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
dynabook PZシリーズの基本スペックとモデル比較
PZシリーズは現在4つのモデルが展開されています。最上位のPZ/MAが最新世代CPUを搭載した2026年春モデルで、PZ/MY・PZ/MXが第13世代Intel Core搭載のコスパモデル、PZ/LYがCore i3搭載のエントリーモデルという位置づけです。
| 項目 | PZ/MA | PZ/MY | PZ/MX | PZ/LY |
|---|---|---|---|---|
| 画面サイズ | 16.0型(16:10) | 16.0型(16:10) | 15.6型(16:9) | 15.6型(16:9) |
| CPU | Core 7 150U / Core 5 120U |
Core i7-1355U / Core i5-1334U |
Core i7-1355U / i5-1334U / i3-1305U |
Core i3-1305U |
| メモリ | 16GB | 16GB | 構成による | 8GB |
| SSD | 512GB | 512GB / 256GB | 512GB / 256GB | 256GB |
| 解像度 | WUXGA | WUXGA | FHD | FHD |
| 価格帯(税込) | 約18.0万〜24.9万円 | 約14.0万〜17.1万円 | 構成による | 約11.9万〜16.3万円 |
注目すべきは、PZ/MAとPZ/MYが画面比率16:10を採用している点です。従来の16:9に比べて縦方向の表示領域が約11%広くなり、Webページの閲覧やExcel作業のときにスクロール回数が減るので、地味ですがかなり快適になります。一方、PZ/LYは11万円台から購入でき、Office付きでも15万円台に収まるため、「とにかく予算を抑えたい」という方にはベストな選択肢でしょう。
全モデル共通で、ノングレア(非光沢)液晶を採用しています。蛍光灯の映り込みがほとんどないので、長時間の作業でも目が疲れにくいのはうれしいポイントですね。
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搭載CPUのベンチマーク比較と実力分析
PZシリーズに搭載されているCPUは大きく3グレード。最上位PZ/MAの「Core 7 150U / Core 5 120U」と、PZ/MY・PZ/MXの「Core i7-1355U / Core i5-1334U」、そしてエントリーの「Core i3-1305U」です。いずれもインテルの省電力Uシリーズ(TDP 15W)で、ファンが回りにくく静音性に優れているのが共通の強みですね。
主要ベンチマークスコア一覧
※各ベンチマークスコアはNotebookCheck、cpu-monkey.com、TopCPU.net等の海外データベースから収集した代表的な平均値です。実機の冷却性能やTDP設定によって上下します。
| CPU | Cinebench 2024 (Single) |
Cinebench R23 (Multi) |
PassMark (CPU総合) |
Geekbench 6 (Single / Multi) |
|---|---|---|---|---|
| Core 7 150U | 約470 | 約9,500 | 約14,866 | 2,670 / 9,090 |
| Core 5 120U | 約421 | 約9,070 | 約14,200 | 2,500 / 8,500 |
| Core i7-1355U | 約430 | 約8,640 | 約14,300 | 2,550 / 8,600 |
| Core i3-1305U | 約380 | 約5,500 | 約9,500 | 2,200 / 5,300 |
Cinebench R23 マルチコア性能の比較グラフ
Core 7 150U(PZ/MA)
Core 5 120U(PZ/MA)
Core i7-1355U(PZ/MY・PZ/MX)
Core i3-1305U(PZ/LY・PZ/MX)
このスコアで具体的に何ができるのか
Core 7 150U / Core 5 120U(PZ/MA搭載):Cinebench R23マルチが9,000超えというのは、Office作業はもちろん、Lightroomでの写真現像やPremiere Proでの簡単なカット編集まで十分こなせるレベルです。NotebookCheckのデータでも、Core 7 150UはCore i7-1355Uからシングルコア性能で約9%、マルチコアで約10%ほど上回っています。日常操作のキビキビ感に直結するシングル性能の差は、アプリの起動速度やブラウザの快適さで体感できるはずです。
Core i7-1355U / Core i5-1334U(PZ/MY・PZ/MX搭載):1世代前ではありますが、まだまだ現役で使える性能です。ただし注意点として、PZ/MYはメモリがシングルチャネル(1枚挿し)のため、内蔵GPUがIris Xe ではなくUHDグラフィックスとして動作します。あるレビューサイトの実測では、3DMark Time Spyのスコアがデュアルチャネル時より約18%低下したというデータもあります。メモリを自分で増設してデュアルチャネル化すれば改善できますが、この点は購入前に知っておきたいですね。
Core i3-1305U(PZ/LY搭載):マルチコアスコアは約5,500と、上位モデルの6割弱。とはいえWeb閲覧、メール、Word/Excelでの文書作成、YouTube視聴あたりの用途なら不足はありません。ただし、複数アプリの同時起動やZoom会議しながらの資料作成だとやや引っかかりを感じる場面が出てきそうです。
なお、PZシリーズには独立GPUは搭載されていません。すべてCPU内蔵のIntel Iris Xe Graphics(またはUHD Graphics)です。3DゲームやAIの学習処理といった用途には向きませんが、4K動画の再生やちょっとしたフォトレタッチ程度なら問題なくこなせます。
PZシリーズならではの強み ― 他モデルにない「長く使える設計」
セルフ交換バッテリーの実用性
PZ/MAとPZ/MYは自分でバッテリーを交換できる「セルフ交換バッテリー」に対応しています。ノートPCのバッテリーは2〜3年で劣化するのが普通ですが、メーカーに送って交換してもらうと1〜2週間かかるうえ費用も高くつきます。PZシリーズならオプション品のバッテリーを購入して自分で付け替えるだけなので、コストも時間も大幅に節約できます。
さらに、バッテリーを外した状態でもAC電源接続で動作するので、据え置き利用メインの方はバッテリーを外しておいて劣化を防ぐ、という運用も可能です。
底面の小さなカバーからメモリ増設OK
PZシリーズのもうひとつの特徴が、メモリの増設しやすさです。底面の小さなカバーを外すだけでメモリスロットにアクセスでき、裏蓋全体を外す必要がありません。初心者でも比較的かんたんに作業できます。特にPZ/MYのようにシングルチャネル出荷のモデルでは、メモリを追加してデュアルチャネルにすることでグラフィックス性能が向上するので、コスパ的にもおすすめの手段です。
インターフェースの充実度
HDMI出力、有線LAN、SDカードスロット(挿しっぱなしにしても飛び出さない設計)、USB Type-A × 3、USB Type-C × 1と、最近のスリムノートでは省かれがちなポート類がひと通りそろっています。テレビに映像を出したり、プリンターを有線でつないだり、デジカメのSDカードを直接読み込んだり、ハブなしで完結できるのは実用的ですね。
購入前に知っておきたい注意点・デメリット
▶ ディスプレイの色域はやや狭い:複数のレビューサイトの計測結果を総合すると、sRGBカバー率は約60〜65%程度です。Webブラウジングや資料作成、動画視聴には十分ですが、写真のRAW現像や色校正を伴うデザイン作業にはやや力不足です。クリエイティブ用途を重視するなら、上位のCZシリーズやAZシリーズも検討したほうがいいかもしれません。
▶ 外への持ち出しには重め:PZ/MAの質量は約1.85kg。16型ノートPCとしては軽い部類ですが、毎日カバンに入れて通勤・通学するにはやや負担があります。家やオフィスでのメイン機として据え置き利用し、たまに持ち運ぶ、という使い方がベストです。
▶ バッテリー駆動時間は短め:省電力CPUを搭載していますが、大画面ということもありバッテリー持ちは控えめです。外出先でがっつり使う場合はACアダプターの持参が必須と考えておいたほうがいいでしょう。
▶ ボディは樹脂製:コストを抑えるために筐体はプラスチック素材です。アルミ筐体のようなひんやりした高級感はありませんが、そのぶん価格に還元されているので、見た目よりも実用性やコスパを重視する方には問題ないでしょう。
ユーザーの口コミ・評判を徹底分析
SNS(X / 旧Twitter)、みん評、価格.com、個人ブログなどからPZシリーズに関する口コミを幅広く収集し、ポジティブ・ネガティブの両面から傾向を整理しました。
高評価が多かったポイント
① 動作の静かさ・快適さ
「お値段がすごく安かったのであまり期待はしていませんでしたが、静かで画面も見やすく速度も動画編集するのに問題ないレベルです」(PZ/MVBユーザー)
「起動もとても早く、動画再生でも全くストレスなく快適に視聴できます。作業中も固まることなく、軽快にサクサク進める事ができます」(PZ/HUBユーザー)
② 画面の大きさと見やすさ
「画面も大きく、パソコン全体の厚みは薄く、重量は軽いので持ち運びに便利です」(PZ/MVBユーザー)
③ キーボードの打ちやすさ
「キーボードのタッチの感触がよくて滑らかで使いやすいです」(PZ/LSユーザー)
④ dynabookブランドの信頼性
「Dynabook愛用者です。本当に壊れません」(SNSの声)
「パソコン戻ってきた!対応よかった!一生ついていきます。東芝さん。dynabook最高。」(X / 旧Twitter)
低評価・不満が多かったポイント
① コスパへの厳しい目線
「同じスペックの他社製品に比べると割高です」(GZシリーズユーザーだが、PZシリーズにも共通する声)
② USBポートの配置
「USBポートが左側に2か所ありますが、右側にも1つでもあればマウス接続により便利でした」(PZ/MVBユーザー)
③ スピーカー音質はそこそこ
PZシリーズのスピーカーは上位機種のようなオンキヨー共同開発ではなく、一般的なステレオスピーカーです。映画鑑賞や音楽鑑賞にこだわるなら、外付けスピーカーやイヤホンを使ったほうがいいでしょう。
口コミ傾向のまとめ
全体としては、「派手さはないけれど、堅実で信頼できるPC」という評価に収束しています。海外メーカーやBTOと比べると同スペックで割高に感じる部分はありますが、国内サポートの手厚さ、品質試験(HALT試験)をクリアした耐久性、そしてセルフ交換バッテリーのような”長く使える仕組み”に価値を感じるユーザーからは、満足度の高い声が多く聞かれます。
PZシリーズ内のモデル別おすすめ用途
| こんな人に | おすすめモデル | 理由 |
|---|---|---|
| テレワーク・資料作成が多い方 | PZ/MA | 最新CPU+16:10大画面でマルチタスクが快適 |
| コスパ重視で大画面がほしい方 | PZ/MY | 16:10画面で14万円台〜。メモリ増設で性能UP可 |
| とにかく安く国産PCがほしい方 | PZ/LY | 11万円台〜。Web閲覧・文書作成中心なら十分 |
| CPU選択肢を多く持ちたい方 | PZ/MX | i3〜i7まで選べる。抗菌キーボード搭載 |
まとめ ― dynabook PZシリーズはこんな人におすすめ
dynabook PZシリーズは、「大画面で快適に作業したいけど、持ち運べないほど重いのは嫌」「日本メーカーの安心感がほしい」「PCを長く大切に使いたい」という方にぴったりのモデルです。
特に、セルフ交換バッテリーとメモリ増設のしやすさは、同価格帯のノートPCの中でも大きなアドバンテージです。購入して終わりではなく、数年後にバッテリーを交換して、メモリを増やして……と自分で手を入れながら長く付き合っていける、そんなPCが欲しい人にとっては最良の選択肢になるはずです。
一方で、ディスプレイの色域やボディの質感、海外メーカーと比べたときのコスパは正直弱い部分もあります。それでも、国内工場の品質管理や手厚い日本語サポートなど、価格だけでは測れない「安心感」を持っているのがdynabookの強み。Dynabookのメーカーとしての評判については別記事でまとめていますので、あわせてチェックしてみてください。
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