パソコン工房のゲーミングPC「LEVEL-M88M-265F-RKXB」は、最新世代のIntel Core Ultra 7 265FとGeForce RTX 5060を組み合わせたミニタワーモデルです。価格は309,800円(税込)で、フルHDゲーミングをメインに据えつつ、将来的なDLSS 4対応タイトルでの高解像度プレイも見据えた構成になっています。「30万円台で最新世代のCPU・GPUを両方搭載できるのか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、搭載パーツのベンチマークスコアから実際のゲーム性能、ネット上のユーザーの声まで、多角的にこのモデルの実力を掘り下げていきます。「この構成で自分のやりたいことができるのか?」「他のBTOメーカーと比べてどうなのか?」といった疑問に、データと口コミの両面からお答えしていきますので、購入を迷っている方はぜひ最後まで読んでみてください。なお、パソコン工房の特徴や評判についてはこちらの記事でも詳しくまとめています。
LEVEL-M88M-265F-RKXB の基本スペックと特徴
まずはこのモデルの基本スペックを確認しておきましょう。ざっくり言えば、「最新世代のミドルハイCPU × ミドルレンジGPU」という組み合わせです。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | Intel Core Ultra 7 265F(20コア/20スレッド、最大5.3GHz) |
| GPU | GeForce RTX 5060 8GB GDDR7 |
| メモリ | 16GB(8GB×2)DDR5 |
| ストレージ | 1TB NVMe対応 M.2 SSD |
| チップセット | Intel B860 |
| 電源 | 550W 80PLUS BRONZE認証 |
| ケース | ミニタワー(microATX)/ ブラック・ホワイト選択可 |
| LAN | 2.5GBASE-T(無線は非搭載) |
| サイズ | 約 幅206mm × 奥行432mm × 高さ411mm |
| 価格 | 309,800円~(税込) |
CPUのCore Ultra 7 265Fは、2025年1月発売のArrow Lake世代。P-core 8基+E-core 12基の20コア20スレッド構成で、型番末尾の「F」が示すとおり内蔵GPUを省略したゲーム向けのモデルです。TDP 65Wと省電力ながら、ブースト時は最大5.3GHzまで回ります。
GPUのRTX 5060はNVIDIAのBlackwellアーキテクチャを採用した2025年5月発売のミドルレンジカード。GDDR7メモリを搭載し、DLSS 4(マルチフレーム生成)に対応しているのが大きなポイントです。ただし、VRAMは8GBと据え置きなので、この点は後ほど詳しく触れます。
ケースはLEVEL∞ M-Classのミニタワーで、ブラックとホワイトの2色展開。サイドにガラスパネルを採用していて、見た目の高級感があります。天面・前面・底面に着脱式のダストフィルターがついていて、メンテナンス性も優秀です。
注意点としては、Wi-Fiが非搭載なので、無線接続が必要な方はカスタマイズで追加するか、USBアダプターを別途用意する必要があります。また、キーボード・マウス・モニターは付属しないので、初めてPCを買う方はこの分の予算も考えておきましょう。
パソコン工房で LEVEL-M88M-265F-RKXB を見る
CPU「Core Ultra 7 265F」の性能をベンチマークで深掘り
Core Ultra 7 265Fは、Intel第2世代のCore Ultraプロセッサー(Arrow Lake-S)に属するCPUです。公式ページに掲載されているPassmarkスコアは48,288。これがどのくらいのレベルなのか、他のCPUと比較してみましょう。
Passmark CPUスコア比較
| CPU | Passmarkスコア | コア/スレッド |
|---|---|---|
| Core Ultra 7 265F(本機) | 約49,500 | 20/20 |
| Core i9-13900F | 約48,400 | 24/32 |
| Core i7-14700F | 約41,500 | 20/28 |
| Ryzen 7 9700X | 約35,500 | 8/16 |
| Core Ultra 5 225F | 約31,000 | 10/10 |
Passmark CPUスコア 性能比較グラフ
出典:PassMark Software / nanoreview.net のデータを基に作成
Passmarkのマルチスレッドスコアは約49,500で、前世代のCore i9-13900Fとほぼ互角の数値を叩き出しています。20コア20スレッドという構成は、前世代のi9(24コア32スレッド)よりスレッド数では少ないものの、アーキテクチャの進化で同等のマルチ性能を実現しているわけです。
nanoreview.netによると、Cinebench R23のシングルコアスコアは2,152、マルチコアは28,914。Geekbench 6ではシングル3,034、マルチ19,924と報告されています。シングルコア性能が高いので、ゲーム中のfps安定性にも寄与してくれます。
このスコアだと具体的に何ができるかというと、ゲーム配信をしながらのプレイはもちろん、動画編集やPhotoshopでの画像処理も快適にこなせるレベルです。ゲーム用途では正直オーバースペックに近いくらいで、GPUがボトルネックになることはあっても、CPUが足を引っ張ることはまずないと言っていいでしょう。
GPU「GeForce RTX 5060」の実力と注意点
RTX 5060は、NVIDIAのBlackwellアーキテクチャを採用したミドルレンジGPU。公式ページに掲載されている3DMark Time Spyスコアは13,702です。
3DMark Time Spy GPUスコア比較
| GPU | Time Spy スコア | VRAM |
|---|---|---|
| RTX 5060(本機) | 約13,700 | 8GB GDDR7 |
| RTX 3070(参考) | 約13,600 | 8GB GDDR6 |
| RTX 4060 Ti(参考) | 約13,300 | 8GB GDDR6 |
| RTX 4060(参考) | 約10,500 | 8GB GDDR6 |
| RTX 3060(参考) | 約8,700 | 12GB GDDR6 |
3DMark Time Spy GPU性能比較グラフ
出典:3DMark / NotebookCheck / TechSpot 各レビューデータを基に作成
Time Spyスコア約13,700というのは、前世代のRTX 4060から約30%の性能向上を達成しており、RTX 3070やRTX 4060 Tiと同等クラスです。NotebookCheckのテストでは、ラスタライズ性能がRTX 4060比で最大26%アップ、3DMarkのレイトレーシングテスト(Speed Way)では31%の向上が確認されています。
ゲーム別フレームレートの目安(フルHD / 1080p)
海外の大手レビューサイト(GamersNexus、TechSpot、TweakTown等)の実測データを総合すると、RTX 5060のフルHD環境でのfpsは以下のようなイメージです。
| ゲームタイトル | 1080p 平均fps | 快適度 |
|---|---|---|
| Counter-Strike 2(中画質) | 370+ fps | 非常に快適 |
| Assassin’s Creed Mirage(最高画質) | 約119 fps | 非常に快適 |
| Hogwarts Legacy(最高画質) | 約101 fps | 非常に快適 |
| Space Marine 2(最高画質) | 約100 fps | 非常に快適 |
| The Last of Us Part I(最高画質) | 約85 fps | 快適 |
| Cyberpunk 2077(RT Ultra) | 約48 fps | DLSS推奨 |
| Star Wars Outlaws(最高画質) | 約42 fps | DLSS推奨 |
出典:GamersNexus、TechSpot、Club386 各レビューのRTX 5060実測データを基に作成。テスト環境のCPUやドライバーの違いにより、実際の値は前後します。
フルHD環境ではほとんどのタイトルで快適にプレイ可能です。ValorantやCS2のような軽量タイトルなら144Hz以上のモニターもしっかり活かせますし、最新AAAタイトルでも60fps以上を安定して出せます。
一方で、レイトレーシングをフルに有効にしたり、1440p以上の解像度に上げると8GBのVRAMが足りなくなるケースがあります。TechSpotのレビューでは、Stalker 2の1440p環境でVRAMが不足し、fpsが大幅に低下したと報告されています。基本的にはフルHD特化のGPUと考えておいた方がいいでしょう。
ただし、DLSS 4(マルチフレーム生成)対応タイトルでは状況が一変します。TweakTownの検証によれば、Cyberpunk 2077のRT Ultra設定で、素の48fpsがDLSS 4有効時に100fps超まで跳ね上がるとのこと。DLSS対応タイトルが増え続けている現状を考えると、この機能は非常に強力なアドバンテージです。
ユーザーの口コミ・評判を徹底分析
LEVEL-M88M-265F-RKXBは比較的新しいモデルなので、このモデル単体のレビューはまだ多くありません。ここでは、同じLEVEL∞ M-Classシリーズのユーザーの声や、搭載パーツ(RTX 5060・Core Ultra 7 265F)に関する評判をSNS・レビューサイト・YouTubeから幅広く収集・分析しました。
ポジティブな声(多数派)
「LEVEL∞のM-Class使ってるけど、Apexも余裕でヌルヌル!爆速で感動した」
── 20代男性・FPSユーザー(レビューサイトより)
「パソコン工房のスタッフさんのゲーム愛がマジすごいし、楽しく話してくれる」
── @gap755(X / 旧Twitter)
「同スペックでの価格帯はパソコン工房のLEVELΘ/LEVEL∞が追加パーツ代含めて安く、在庫があったことが決め手になった」
── IT担当者のファーストインプレッション記事より
「RTX4070Ti搭載のゲーミングPCが届いた。性能が良いと敵が沢山周りにいる時でもFPSは落ちにくくて良き」
── @mrgreen98075791(X / 旧Twitter)
全体的に「コスパが良い」「配線がきれいで丁寧」「店舗のスタッフが親切」という声が目立ちます。特に、パソコン工房は全国に80以上の実店舗があるため、実物を見て相談できる安心感が大きいようです。
ネガティブな声(少数だが重要)
「パソコン工房で注文してから1ヶ月経過したが届かない。どうなったんやろ」
── @adjust_l(X / 旧Twitter)
悪い口コミ自体あまり見かけませんが、納期が長いという声は一定数あります。本モデルの公式記載は「5営業日程度(最大1週間程度)」なので通常はそこまで待たされませんが、パーツの供給状況やカスタマイズの内容によっては延びる可能性があります。急ぎの方は注文前にサポートへ確認するのがおすすめです。
RTX 5060に対するネット上の評価傾向
RTX 5060そのものについては、海外のレビューコミュニティではやや厳しめの評価が目立ちます。主な論点は以下の3点です。
1. 8GB VRAMの将来性への懸念 ── 2025年のミドルレンジGPUとしてはやや少ないという声が多いです。フルHDなら十分ですが、1440pの最高画質では一部タイトルで不足します。
2. DLSS 4対応で実用性は大幅アップ ── 素の性能では「まあまあ」でも、DLSS 4を使えば体験が劇的に変わるという評価が多数。PC Gamerのレビューでは、フルHDではRTX 4060から48%も性能アップした場面もあったと報告されています。
3. 1080pゲーミングでは優秀 ── フルHD環境に限って言えば、価格対性能のバランスは良好。GamersNexusも「フルHDゲーミングに徹するなら悪くない選択」と評価しています。
ケースデザインと拡張性・メンテナンス性
LEVEL∞ M-Classのケースは、2023年のリニューアルで大幅に進化しました。以前は正直「ダサい」と言われがちだったパソコン工房のケースですが、現在のモデルはガラスサイドパネルを採用した洗練されたデザインになっています。
サイズは約206×432×411mmとミニタワーとしては標準的。デスクの上にも下にも置きやすいサイズ感です。ブラックにはスモークガラス、ホワイトにはクリアガラスが組み合わされていて、中のパーツが透けて見える仕様です。
メンテナンス面では、天面・前面・底面の3箇所に着脱式のメッシュダストフィルターが装備されています。ホコリが溜まっても工具なしでフィルターを外して掃除できるので、長期間きれいな状態を保ちやすいです。サイドパネルも指で回せるローレットネジ式なので、パーツ交換のハードルが低いのもポイント。
拡張性については、3.5/2.5インチ兼用ベイ×2、2.5インチベイ×2、M.2スロット×2(Gen5×1、Gen4×1)、SATA×4と十分。将来SSDを追加したり、HDDを増設したりといった対応が可能です。ただし、microATXのためPCIeスロットの数には限りがあるので、拡張カードを多数使う方はミドルタワー以上を検討した方がいいかもしれません。
メリットとデメリットを正直に整理
メリット
✓ 最新世代のCPU・GPUを両方搭載 ── Arrow Lake + Blackwellという2025年最新の組み合わせ。長く使えるプラットフォームです。
✓ CPU性能が突出して高い ── Passmark約49,500はミドルレンジPCとしては破格。配信・動画編集との併用も余裕。
✓ DLSS 4対応 ── 対応タイトルではフレームレートが劇的に向上。将来性の高い投資。
✓ おしゃれなケース+メンテナンス性◎ ── ガラスパネル・ダストフィルター・ローレットネジ。実用性とデザインの両立。
✓ 充実のサポート体制 ── 24時間365日の電話対応、全国80店舗以上で持ち込みも可能。
✓ 48回まで金利0%の分割払い ── 月々約6,400円で購入可能。
デメリット・注意点
✗ VRAM 8GBの将来性 ── 1440p以上や重量級レイトレには厳しい場面があります。フルHD運用が前提。
✗ Wi-Fi非搭載 ── 有線LAN前提の設計。無線が必要ならカスタマイズで追加を。
✗ メモリ16GBは最低限 ── ゲームしながら配信やブラウザをたくさん開くなら32GBへの増設を推奨。
✗ CPUクーラーが空冷 ── Core Ultra 7 265FはTDP 65Wなので空冷でも問題ないですが、高負荷時の静音性を気にするなら簡易水冷へのカスタマイズも検討の価値あり。
✗ 電源550W ── 今の構成には十分ですが、将来的にハイエンドGPUへの換装は難しい容量です。
どんな人におすすめ?向いている用途
ここまでの分析を踏まえて、このモデルが特に向いている人・向いていない人を整理してみます。
こんな人に向いています
● フルHD環境で最新ゲームを快適にプレイしたい
● ゲーム配信や動画編集もこなしたい(CPU性能が高いので余裕あり)
● 設置スペースが限られている(ミニタワーのコンパクトさが活きる)
● サポートの手厚さを重視する初心者~中級者
● 分割払いで月々の負担を抑えたい
こんな人には向きません
● 4KやWQHDで最高画質を追求したい(RTX 5070以上のGPUが必要)
● 将来的にハイエンドGPUに換装したい(電源容量がネックになる)
● VRAMを大量に消費するAI画像生成がメインの用途
まとめ:LEVEL-M88M-265F-RKXB は「フルHD最強クラス」のミニタワー
LEVEL-M88M-265F-RKXBは、「CPU性能は文句なし、GPUはフルHDに徹するなら優秀」というバランスのモデルです。Core Ultra 7 265Fの約49,500というPassmarkスコアは、ゲーミングはもちろんクリエイティブ用途にも対応できるパワーがありますし、RTX 5060もDLSS 4を活用すれば1080p環境でかなりの高fpsが出せます。
309,800円という価格は決して安くはありませんが、最新世代のCPU+GPUを搭載しつつ、おしゃれなケースデザイン、手厚い保証・サポートが付いてくることを考えると、BTO全体の中では競争力のある価格帯です。48回まで金利0%の分割払いを使えば月々約6,400円なので、学生や新社会人でも手が届きやすいのではないでしょうか。
唯一の弱点であるVRAM 8GB問題も、フルHDに絞るなら当面は気にならないレベルです。もし将来的にWQHD以上に移行したくなったら、その時にGPUだけ買い替えればOK。CPUとプラットフォーム(LGA1851 / DDR5)は長く使えるスペックなので、「今はフルHDで始めて、段階的にアップグレードしていく」という戦略にもマッチします。
パソコン工房の特徴や他機種のレビューはこちらもあわせてチェックしてみてください。
