パソコン工房のゲーミングPC「LEVEL-M8AM-R96X-RKXB」は、最新のAMD Ryzen 5 9600XとGeForce RTX 5060を組み合わせた、フルHDゲーミングにちょうどいいミニタワーモデルです。259,800円(税込)という価格帯で、最新世代のZen 5 CPUとBlackwell GPUの両方を手に入れられるのはなかなか魅力的。パソコン工房(iiyama PC)ならではの国内生産の安心感もあり、初めてのゲーミングPC購入を検討している方にも候補に入りやすい一台です。
2025年にリニューアルされたLEVEL∞ M-Classのケースは、ガラスサイドパネルとRGB LEDファンを標準搭載し、ブラック・ホワイトの2色展開。見た目も中身も一新されたこのモデル、果たしてどんなゲーム体験ができるのか? ベンチマークデータと実際のユーザーの声をもとに、徹底的に掘り下げていきます。
LEVEL-M8AM-R96X-RKXBの基本スペックと特徴
まずはこのモデルのスペックをざっと確認しておきましょう。「何ができるPC」なのかを把握するのが大事です。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home |
| CPU | AMD Ryzen 5 9600X(6コア/12スレッド、最大5.4GHz) |
| GPU | NVIDIA GeForce RTX 5060 8GB GDDR7 |
| メモリ | 16GB(8GB×2)DDR5 |
| ストレージ | 1TB NVMe M.2 SSD |
| チップセット | AMD A620 |
| 電源 | 550W 80PLUS BRONZE |
| ケース | ミニタワー(約206×432×411mm) |
| LAN | 2.5GBASE-T(無線LAN非搭載) |
| 価格 | 259,800円(税込) |
注目ポイントとしては、DDR5メモリとNVMe SSDが標準で搭載されていること。最新プラットフォームのAM5ソケットを採用しているので、将来的なCPUアップグレードの道も残されています。一方、無線LANが非搭載なので、Wi-Fi環境で使いたい方はカスタマイズで追加するか、USB無線LANアダプターを用意する必要があります。
ケースは2025年にフルリニューアルされた新型M-Classで、ガラスサイドパネルとRGB LEDファンが標準装備。天面・前面・底面に着脱式のメッシュダストフィルターがあり、メンテナンス性が大幅に向上しています。ブラック/ホワイトの2色展開で、インテリアに合わせて選べるのも嬉しいですね。
Ryzen 5 9600Xの性能 ― ベンチマークで読み解くCPUパワー
Ryzen 5 9600Xは、AMDの最新「Zen 5」アーキテクチャを採用した6コア12スレッドのCPUです。4nmプロセスで製造されており、前世代のRyzen 5 7600X(Zen 4)からIPCが平均16%向上しています。
とはいえ「数字だけ見てもピンとこない」という方も多いはず。そこで、各種ベンチマーク結果をもとに、具体的に何ができるCPUなのかを整理してみました。
CPU ベンチマーク比較
| ベンチマーク | Ryzen 5 9600X | Ryzen 5 7600X | Core i5-14600K |
|---|---|---|---|
| Cinebench R24 シングル | 133 | 112 | 125 |
| Cinebench R24 マルチ | 978 | 855 | 1,145 |
| Cinebench R23 シングル | 2,157 | 1,930 | 2,060 |
| PassMark CPU Mark | 約32,900 | 約28,500 | 約35,600 |
※各種ベンチマークサイト(cpu-monkey.com、NotebookCheck、PCGamesN等)の公開データを参照。環境により数値は前後します。
CPUシングルコア性能 比較グラフ(Cinebench R24)
Ryzen 5 9600X
Core i5-14600K
Ryzen 5 7600X
ポイントはシングルコア性能の高さ。Cinebench R24のシングルスコア133は、6コアCPUとしてはトップクラスです。PCGamesNのレビューでも、Cinebench R23のシングルスコアがCore Ultra 7 265Kに次ぐ2位だったことが報告されています。ゲームはシングルスレッド性能に依存する場面が多いので、この数値は実際のゲーム体験に直結します。
一方、マルチスレッド性能は14コアのCore i5-14600Kに及びません。動画エンコードや3Dレンダリングなど「全コアフル稼働」する作業では差が出ますが、ゲームや普段使いの範囲なら6コア12スレッドで十分です。Photoshopなどのクリエイティブ系アプリでもシングル性能が活きるので、ゲーム+配信程度の用途なら不満を感じることはまずないでしょう。
GeForce RTX 5060の実力 ― ゲーム性能をデータで検証
RTX 5060はNVIDIAのBlackwellアーキテクチャを採用し、3,840 CUDAコアと8GB GDDR7メモリを搭載したミドルレンジGPUです。前世代のRTX 4060からは描画性能が20〜30%程度向上し、DLSS 4のマルチフレーム生成にも対応しています。
GPU ベンチマーク・ゲームFPS比較
| テスト項目 | RTX 5060 | RTX 4060 | RTX 4060 Ti |
|---|---|---|---|
| 3DMark Time Spy | 約13,700 | 約10,700 | 約13,300 |
| CS2(1080p Medium) | 約370fps | 約290fps | 約340fps |
| Space Marine 2(1080p) | 約100fps | 約81fps | 約95fps |
| Starfield(1080p) | 約66fps | 約52fps | 約63fps |
| Delta Force(1080p) | 約138fps | 約108fps | 約128fps |
※TechSpot、GamersNexus、TweakTown等の海外メディアのレビューデータを参照。テスト環境やドライバにより数値は変動します。
3DMark Time Spy スコア比較グラフ
RTX 5060
RTX 4060 Ti
RTX 4060
数値を見ると、RTX 5060はRTX 4060比で約28%、RTX 4060 Tiとほぼ同等の性能を持っていることがわかります。TechSpotのレビューでは、レイトレーシング性能についてはRTX 4060 Tiを7%上回るPort Royalスコアも報告されています(TweakTown)。
つまりフルHD解像度であれば、ほとんどのゲームを高画質で60fps以上で遊べるスペックです。Apex LegendsやValorantのような軽量タイトルなら200fps以上も狙えます。CS2は1440pでも370fps前後を叩き出しており、高リフレッシュレートモニターの性能をフルに引き出せます。
ただし、VRAM 8GBという容量は今後のネックになる可能性があります。GamersNexusやPCGamesNのレビューでは、Forza MotorsportやStalker 2といったVRAM消費の大きいタイトルで1440p以上の解像度にすると顕著に性能が落ちるケースが報告されています。フルHDメインで使う分には当面問題ありませんが、WQHD以上を常用するなら上位モデルも検討した方がいいでしょう。
新型M-Classケースの実力 ― デザインと冷却のバランス
LEVEL-M8AM-R96X-RKXBが採用する新型M-Classケースは、2025年3月にリニューアルされたばかりのモデルです。従来のM-Classから大きく進化したポイントをまとめました。
デザイン面:ガラスサイドパネルとRGB LEDイルミネーションファンを標準搭載。ブラックモデルにはスモークガラス、ホワイトモデルにはクリアガラスが使われていて、内部が見える「魅せるPC」に仕上がっています。天面のボタンでLEDパターンを切り替えたり、消灯したりできるのも便利です。
冷却面:天面とリアに最大3基の120mmファンを搭載可能。さらにフロントには最大240mm水冷ラジエーターにも対応しているので、将来的にCPUクーラーのアップグレードも視野に入ります。天面・前面・底面の3か所にメッシュダストフィルターがあり、掃除のしやすさも◎。
サイズ面:約206×432×411mmとかなりコンパクト。デスク上に置いても圧迫感が少なく、机の下に置くにも場所を取りません。ミニタワーとはいえ最大300mmのグラボに対応しており、ミドルタワーに匹敵する拡張性があります。
一点注意したいのは電源が550Wとやや控えめなこと。RTX 5060の消費電力は145Wなので現構成では十分ですが、将来的にハイエンドGPUへの換装を考えている場合は電源のアップグレードも必要になるかもしれません。
ユーザーの口コミ・評判を徹底分析
本モデル(LEVEL-M8AM-R96X-RKXB)はリリースされて間もないため、製品ページにはまだカスタマーレビューが投稿されていません。そこで、同シリーズのLEVEL∞ M-Classや、搭載パーツであるRTX 5060・Ryzen 5 9600Xに関するユーザーの声を、X(旧Twitter)やレビューサイト、YouTubeコメントなどから幅広く収集して傾向を分析しました。
パソコン工房・LEVEL∞に関する口コミ
「届いた!ゲームショーで一目惚れしてたZETAコラボケースPCー!ケース傷付けるの嫌すぎてビニールまだ剥がしてない☺️ かっこいいPC感謝します」
― X(旧Twitter)ユーザー @makitkit10071
「LEVEL∞のM-Class使ってるけど、Apexも余裕でヌルヌル!爆速で感動した」
― 20代男性・FPSユーザー(レビューサイトより)
「同スペックでの価格帯はパソコン工房のLEVELΘが追加パーツ代含めて安く、在庫があったことが最終的な決め手になりました」
― IT担当者のブログレビューより
「パソコン工房で注文してから1ヶ月経過したが届かない どうなったんやろ😩」
― X(旧Twitter)ユーザー @adjust_l
RTX 5060搭載PCの口コミ
「OBS+Discord+GTA5(高設定)+ブラウザを同時に動かしてもほとんど支障がありません」
― 価格.com RTX 5060搭載PC購入者レビュー
「ファンもかなり静かで、アイドル時は加湿器の音程度」
― 価格.com RTX 5060搭載PC購入者レビュー
口コミから見える傾向まとめ
| 好評ポイント | 注意ポイント |
|---|---|
|
・同スペック帯で価格が安い ・国内生産の品質への安心感 ・新ケースのデザインが好評 ・24時間365日の電話サポート ・フルHDゲームの快適さ ・静音性の高さ |
・納期が長いことがある(時期による) ・CPUクーラーが標準だとやや弱い ・無線LAN非搭載(要カスタマイズ) ・RTX 5060のVRAM 8GBの将来性 ・A620チップセットの拡張性 |
※上記はSNS・レビューサイト・価格比較サイト等から収集した口コミの傾向をまとめたものです。
全体的に見ると、コストパフォーマンスの高さとサポート体制の充実度を評価する声が多数派です。パソコン工房は全国に店舗を展開しており、通販で購入した後に店舗でサポートを受けられるのは大きな強みですね。一方、納期についてはモデルや時期によりバラつきがあるようで、本モデルの出荷目安は「5営業日程度(最大1週間程度)」と公式に記載されています。
メリット・デメリットを整理
メリット
1. フルHDゲーミングに最適な性能バランス:Ryzen 5 9600Xのシングルスレッド性能の高さと、RTX 5060の描画力の組み合わせは、フルHD環境でのゲームプレイに理想的です。ほとんどのタイトルで60fps以上を安定して出せますし、軽めのeスポーツタイトルなら144fps以上も余裕です。
2. 新型ケースのデザイン・メンテナンス性:ガラスパネル、RGB LED、着脱式ダストフィルターの3点セットは、この価格帯のBTOとしてはかなり充実しています。指で回せるローレットネジの採用も地味に便利。
3. DDR5 + NVMe SSD 1TBの標準構成:SSD 1TBが最初から入っているので、大型タイトルを複数インストールしても安心。DDR5デュアルチャネルで帯域も確保されています。
4. AM5プラットフォームの将来性:AMDはAM5ソケットを2027年以降もサポートすると明言しているので、将来のCPUアップグレードパスが開けています。
デメリット・注意点
1. RTX 5060のVRAMが8GB:現時点では問題になるケースは限定的ですが、WQHD以上の解像度や高VRAM要求のタイトルでは将来的にボトルネックになる可能性があります。フルHDメインなら当面は問題ありません。
2. A620チップセットの制限:最下位チップセットのため、PCIe 5.0のGPU用レーンが使えない、CPU のオーバークロックに対応していないなどの制限があります。とはいえ、RTX 5060はPCIe 5.0 x8で動作するため実使用上の影響は軽微です。
3. 無線LAN非搭載:有線LAN(2.5G)は搭載していますが、Wi-Fiは非搭載です。カスタマイズページで追加可能ですが、追加費用が発生します。
4. 標準CPUクーラーがやや弱い:空冷の標準クーラーでは高負荷時にやや温度が上がりやすいという声があります。長時間のゲームプレイが多い方はCPUクーラーのアップグレードを検討してもいいかもしれません。
こんな人におすすめ / おすすめしない人
おすすめな人
・フルHDモニターでゲームを楽しみたい方(144Hzモニターとの相性が抜群)
・はじめてゲーミングPCを買う方(国内生産+24時間サポートの安心感)
・設置スペースが限られている方(ミニタワーのコンパクトサイズ)
・見た目も重視したい方(ガラスパネル+RGB LED標準搭載)
あまりおすすめしない人
・4KやWQHDでの高画質ゲーミングが目的の方(VRAM 8GBの制約あり)
・動画編集や3Dレンダリングがメインの方(マルチスレッド性能がもう少しほしい)
・将来のハイエンドGPU換装を前提にしている方(電源550Wの制約あり)
まとめ ― フルHDゲーマーにちょうどいい一台
LEVEL-M8AM-R96X-RKXBは、最新世代のRyzen 5 9600X × RTX 5060をコンパクトなミニタワーに詰め込んだ、フルHDゲーミングに最適化されたバランスの良い一台です。
Cinebench R24シングルスコア133というトップクラスのシングルスレッド性能を持つCPUと、フルHDで100fps前後を安定して出せるGPUの組み合わせは、この価格帯ではかなり強力です。新型M-Classケースのデザインとメンテナンス性の向上も見逃せません。
VRAM 8GBの将来性や、A620チップセットの制約など注意点はありますが、「今フルHDで快適にゲームを遊びたい」「コンパクトでかっこいいゲーミングPCがほしい」という方にはストライクゾーンど真ん中の製品だと思います。パソコン工房ならではのサポート体制も含めて、検討する価値は十分にあるでしょう。
