2026年3月に発売されたASUS Store限定モデル「ASUS Vivobook 16 (M1605)」。AMD Ryzen 7 170プロセッサーと16型ワイドディスプレイを搭載し、税込129,800円で手に入るコスパ重視の16インチノートPCです。Vivobookシリーズならではの薄型軽量ボディ+MIL規格の耐久性という組み合わせが光る一台で、仕事にも普段使いにも使いやすいバランス型のモデルに仕上がっています。
この記事では、搭載CPUのベンチマークスコアから実際のユーザーの口コミまで、あらゆる角度からこのモデルを徹底分析しています。「この価格帯で本当に買いなのか?」「普段使いでストレスなく動くのか?」といった疑問に対して、データと実際の声をもとにお答えしていきますので、購入を迷っている方はぜひ最後まで読んでみてください。
ASUS Vivobook 16 (M1605) のスペックと特徴
主要スペック一覧
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| モデル番号 | M1605NAQ-R7165SI |
| CPU | AMD Ryzen 7 170(8コア/16スレッド、最大4.75GHz) |
| GPU | AMD Radeon 680M(CPU内蔵 / RDNA 2) |
| メモリ | 16GB |
| ストレージ | 512GB SSD(PCIe 4.0 x4 NVMe/M.2) |
| ディスプレイ | 16.0型 WUXGA(1,920×1,200)ノングレア / 16:10 |
| OS | Windows 11 Home 64bit |
| 通信 | Wi-Fi 6(802.11ax)+ Bluetooth 5.4 |
| インターフェース | USB 3.2 Type-C ×2 / USB 3.2 Type-A ×2 / USB 2.0 ×1 / HDMI ×1 |
| サイズ | 約358.7 × 249.5 × 19.9 mm |
| 質量 | 約1.88kg |
| 価格(税込) | ¥129,800 |
本モデルはASUS Store限定販売で、ストレージやOffice付きかどうかで計4つのバリエーションが用意されています。512GBモデルのほかに1TBモデルもあり、写真や動画をたくさん保存する方は1TBを選ぶのが安心です。
ポイントとなるのは、16:10のアスペクト比を持つ16インチのノングレア液晶です。従来の16:9と比べて縦方向の情報量が多く、ExcelやWebブラウジングでスクロールの手間が減ります。さらに狭額ベゼル設計で画面占有率が高く、16インチでありながらボディサイズはコンパクトにまとまっています。
もう一つの注目ポイントは米国軍用規格MIL-STD-810H準拠の耐久テストをクリアしている点。落下・振動・温度変化など複数のテスト項目をパスしており、通勤や出張で持ち歩くことが多い方にも心強い設計です。加えて、よく触れる部分にASUS独自の抗菌コーティングが施されていて、銀イオンの効果でウイルスや細菌の増殖を約99%抑制するとされています。
なお、ASUSの特徴やブランドとしての評判についてはこちらの解説記事で詳しくまとめられていますので、メーカーの信頼性が気になる方はあわせてチェックしてみてください。
AMD Ryzen 7 170 のベンチマーク性能を徹底分析
Ryzen 7 170 とは? ─ Zen 3+世代のリネーム品
AMD Ryzen 7 170は、NotebookCheckの情報によると、実質的にはRyzen 7 7735HSのリネーム品です。Zen 3+アーキテクチャ(コードネーム:Rembrandt-R)を採用し、TSMCの6nmプロセスで製造されています。8コア16スレッド、ベースクロック3.2GHz・最大ブースト4.75GHzというスペックで、TDPは35W〜54Wの可変設計。ノートPC向けとしてはミドルハイクラスの位置づけです。
また、内蔵GPUとしてRadeon 680Mを搭載しているのも大きな特徴です。RDNA 2アーキテクチャの12コンピュートユニットを備え、内蔵GPUとしてはかなり高性能な部類に入ります。
ベンチマークスコア比較表
以下は、CpuTronicおよびPassMarkの公開データをもとに、Ryzen 7 170と競合CPUのベンチマークスコアをまとめたものです。
| CPU | PassMark マルチ |
PassMark シングル |
Geekbench 6 シングル |
コア/スレッド |
|---|---|---|---|---|
| Ryzen 7 170(本機) | 約24,462 | 約3,387 | 約2,030 | 8 / 16 |
| Core i5-12500H | 約22,600 | 約3,450 | 約2,150 | 12 / 16 |
| Core i5-13500H | 約24,800 | 約3,600 | 約2,300 | 12 / 16 |
| Ryzen 9 6900HX | 約24,169 | 約3,350 | 約2,000 | 8 / 16 |
| Ryzen 7 5700G(参考:デスク) | 約24,321 | 約3,100 | 約1,850 | 8 / 16 |
※スコアはPassMark、CpuTronic、NotebookCheck等の公開データに基づく参考値です。実際のスコアは搭載機の冷却設計やTDP設定により変動します。
PassMarkマルチスレッドスコア比較グラフ
このスコアで実際に何ができるのか?
PassMarkマルチスコアの24,000台というのは、ノートPC用CPUとしてはなかなか優秀な水準です。NotebookCheckによれば、Ryzen 7 170(≒7735HS)のマルチスレッド性能はRyzen 9 6900HSやCore i5-13500Hと同等クラス。つまり1〜2年前のハイエンドノートPCと肩を並べる処理性能を持っているということです。
具体的にどんな作業が快適にこなせるかというと、まずOffice作業やブラウザのタブを数十個開いての調べ物は余裕です。CpuTronicの分析でも、シングルスレッドのPassMarkスコア3,387は「日常的なOSの操作やブラウジングに十分以上」と評価されています。Adobe PhotoshopやLightroomでの写真編集、Premiere ProやDaVinci Resolveでのフルhd動画編集なども実用レベルでこなせます。
内蔵GPUのRadeon 680Mについても触れておくと、RDNA 2世代の12CUは内蔵グラフィックスとしては2025年時点でもトップクラスの性能です。フルHD解像度で画質を「中〜低」に下げれば、ValorantやApex Legendsなどの軽量級eスポーツタイトルは30〜60fpsでプレイ可能。ただし最新の3Dゲームをガッツリやりたいなら、ゲーミングPC(ディスクリートGPU搭載機)を選ぶべきです。
最新世代のZen 4やZen 5搭載機と比べるとシングルスレッド性能ではやや見劣りするものの、この価格帯で8コア16スレッド+強力な内蔵GPUが手に入るのは大きなメリットです。「仕事の合間にちょっとした動画編集やゲームもやりたい」というニーズにはぴったりのプロセッサと言えるでしょう。
バリエーション比較 ─ 512GBと1TBどっちを選ぶ?
本モデルはPDFの製品ページに記載されている通り、全4バリエーションが展開されています。CPUとメモリは全モデル共通(Ryzen 7 170 / 16GB)で、ストレージ容量(512GB or 1TB)とMicrosoftオフィスの有無で選ぶ形になります。
| 構成 | ストレージ | Officeの有無 |
|---|---|---|
| Ryzen 7 170/16GB/512GB | 512GB | なし |
| Ryzen 7 170/16GB/512GB/Microsoftオフィス付き | 512GB | あり |
| Ryzen 7 170/16GB/1TB | 1TB | なし |
| Ryzen 7 170/16GB/1TB/Microsoftオフィス付き | 1TB | あり |
メインPCとしてがっつり使うなら1TBモデル一択です。512GBだとOSやアプリを入れた時点で実質使える容量は400GB程度になるので、写真・動画を多く保存する方には物足りなくなりがちです。一方、「クラウドストレージ中心に使う」「サブ機として使う」という方なら512GBでも十分でしょう。
Officeについては、すでにMicrosoft 365をサブスクで契約している方は不要ですし、無料のLibreOfficeやGoogle Workspaceで十分という方もいるはずです。Officeのライセンスを別途購入すると2万円前後かかるので、仕事でWord/Excelを頻繁に使う方にはOffice付きモデルのほうがお得です。
ディスプレイ・デザイン・使い勝手の深掘り
16:10のワイド画面は一度使うと戻れない
解像度1,920×1,200のWUXGAディスプレイは、フルHD(1,920×1,080)より縦に約10%広い表示領域を確保しています。「たった120ピクセルの差?」と思うかもしれませんが、この違いが意外と大きいんです。ドキュメント作業では1行分多く表示でき、Webブラウジングでもスクロール回数が減ります。
ノングレア(非光沢)パネルを採用しているので、照明の映り込みが少なく、カフェやオフィスなど光源が多い環境でも見やすいです。LaptopMediaのレビューによると、搭載パネル(Innolux N160JCE-ELL)はPWMフリー(画面のちらつきがない)で、長時間作業でも目に優しいのが嬉しいポイントです。
1.88kgの軽さ ─ 16インチとしては優秀
16インチクラスのノートPCの平均重量は約2.07kg(Laptop Decision調べ)なので、本機の1.88kgはクラス平均より約200g軽い計算です。厚さも約19.9mmと薄く、リュックに入れて持ち歩くぶんには十分ポータブルと言えます。ただし毎日の電車通勤で持ち歩くとなると、13〜14インチのモバイルノートと比べるとそれなりに存在感はあります。
ポート構成は実用的で過不足なし
インターフェースはUSB Type-C(3.2 Gen1)×2、USB Type-A(3.2 Gen1)×2、USB 2.0×1、HDMI×1の計6ポート構成。Type-CとType-A両方を搭載しているので、新旧どちらの周辺機器も変換アダプタなしで使えるのは地味に便利です。HDMIポートもあるので、外部モニターへの接続もケーブル1本でOKです。
なお、充電は68WのUSB Type-Cアダプタで行います。USB PD対応の汎用充電器でも充電できるため、出先でのバッテリー切れにも対応しやすいです。
実際のユーザーの口コミ・評判を分析
ASUS Vivobook 16(M1605)シリーズの新型は2026年3月発売のためまだ口コミが少ないですが、同じVivobook 16シリーズ(X1605VA/M1605など)の豊富なユーザーレビューから、共通の設計特性に関する評価を整理しました。価格.com、楽天市場、海外レビューサイト、SNSなど複数ソースから収集しています。
高評価ポイント ─ ユーザーが満足している点
◆ 画面の大きさと見やすさ
最も多かった高評価ポイントが画面に関するものでした。価格.comのレビューでは「画面は16インチということで、これが実にいいですねー。15.6インチより見やすいです」という声があり、16:10のアスペクト比と相まって作業効率の向上を実感しているユーザーが多いです。
◆ コストパフォーマンスの良さ
価格対性能のバランスへの評価も非常に高いです。同シリーズのIntelモデルに対して「Core i9で約13万円は衝撃的」という口コミがあるように、Vivobookシリーズは全体的にコスパの良さが際立っています。今回のRyzen 7 170搭載モデルも、8コア16スレッド+16GBメモリ+512GB SSDで129,800円ですから、この価格帯では競争力が高いと言えます。
◆ 処理性能の実力
価格.comの別のレビュアーは「以前のPCと比べてめちゃくちゃ速い!」と評しており、長年使った古いPCからの買い替え組には大幅な性能アップを体感できるようです。また「内蔵GPUでも予想以上に頑張っていて、ウマ娘をやる分には問題なし」というコメントもあり、軽めのゲームなら内蔵GPUでも十分対応できることがわかります。
◆ バッテリー持ちの良さ(AMD搭載モデル)
LaptopMediaの詳細レビューでは、M1605シリーズのAMD搭載モデルについて「1回の充電で16時間以上のウェブ閲覧が可能」と報告されています。42Whバッテリーでこの数値は優秀で、電源が確保しにくい環境でも安心して使えるレベルです。
気になるポイント ─ ユーザーが不満を感じている点
◆ 筐体の質感(プラスチック感)
複数のレビューで指摘されているのが筐体の質感です。価格.comでは「見た目は4世代5世代の頃のノートを彷彿とさせるチープな感じ。筐体もABS樹脂で安物感がすごい」という辛口な意見もありました。LaptopMediaも「オールプラスチック製シャーシでコスト削減」と指摘しています。ただし、プラスチック筐体だからこそ1.88kgという軽さを実現できている側面もあるため、ここはトレードオフと割り切る必要があります。
◆ バッテリー持ち(高負荷時)
軽い作業での持ちは良好ですが、「朝から社内をウロウロしつつ使用すると、昼食を超える頃に不安なバッテリー残量」という声もあります。CPUをフルに使う作業(動画エンコードやコンパイルなど)ではバッテリー消耗が早くなるため、高負荷作業がメインの方はACアダプタの携帯が必須です。
◆ 持ち運びの重さ
16インチクラスの宿命ですが、「重量が約1.88kgというのは持ち運びが頻繁な人には少し重く感じるかもしれない」という声もあります。家の中や職場内の移動程度なら問題ないですが、毎日カフェで作業するようなモバイルワーカーには13〜14インチモデルのほうが向いているかもしれません。
口コミの傾向まとめ
| 評価項目 | ユーザー評価の傾向 |
|---|---|
| 画面サイズ・見やすさ | ★★★★★ 非常に高評価 |
| コストパフォーマンス | ★★★★★ 非常に高評価 |
| 処理性能 | ★★★★☆ 概ね満足 |
| バッテリー持ち | ★★★★☆ 軽作業なら優秀 |
| デザイン・質感 | ★★★☆☆ 価格なりの質感 |
| 携帯性 | ★★★☆☆ 16インチとしては軽いが限界あり |
こんな人におすすめ ─ 向いている人・向いていない人
向いている人
◎大画面でOffice作業やブラウジングをしたい方 ─ 16:10の16インチ画面は、ExcelやPowerPointの作業でスクロールが減り、作業効率が体感で向上します。
◎予算13万円前後でバランスの良いPCを探している方 ─ 8コア16スレッドのCPU、16GBメモリ、512GB SSDという構成は、この価格帯で十分な競争力があります。
◎学生やテレワーク用途の方 ─ AIノイズキャンセリング搭載でオンライン授業や会議も快適。学割ストアも用意されています。
◎たまに軽いゲームや動画編集もしたい方 ─ Radeon 680Mの内蔵GPUは、ライトなゲームやフルHD動画編集なら十分にこなせます。
あまり向いていない人
△毎日持ち歩くモバイル用途がメインの方 ─ 1.88kgは16インチとしては軽いですが、1kg台前半のモバイルノートには敵いません。
△デザインや高級感を重視する方 ─ プラスチック筐体のため、所有欲を満たすタイプではありません。質感にこだわる方はZenBookシリーズを検討してみてください。
△最新のAAAゲームをガッツリプレイしたい方 ─ 内蔵GPUの限界があるため、専用GPUを搭載したゲーミングPCを選ぶべきです。
まとめ ─ ASUS Vivobook 16 (M1605) は「価格以上の実力」を持つ一台
ASUS Vivobook 16 (M1605)は、「大画面×実用的な性能×手が届く価格」のバランスがとにかく良いノートPCです。AMD Ryzen 7 170のベンチマークスコアは1〜2世代前のハイエンドクラスと同等水準で、日常使いから動画編集・軽量ゲームまで幅広くカバーできます。
もちろん、プラスチック筐体の質感や持ち運び時の重さなど、13万円台の製品なりの割り切りはあります。ただ、そこを理解したうえで選ぶなら、この価格帯で16インチ・8コア16スレッド・16GBメモリを手に入れられるのは非常に魅力的です。
MIL規格の耐久性や抗菌コーティング、PWMフリーのディスプレイなど、カタログスペックだけでは見えにくい「使い続けてわかる良さ」も持ち合わせているのがVivobookシリーズの特徴です。自宅メインで使う方はもちろん、オフィスや学校で活用する方にも安心しておすすめできる一台です。
ASUSのノートPCブランド全体の評判やサポート体制について知りたい方は、ASUSの特徴・評判を詳しく解説した記事もあわせてどうぞ。
