ASUS Zenbook S 14 (UX5406)は、インテルの省電力プロセッサー「Core Ultra 7 258V」を搭載した14型モバイルノートPCです。厚さわずか約1.19cm、重さ約1.2kgという驚きのボディに、3K有機ELディスプレイや72Whの大容量バッテリーを詰め込んでいて、「薄い・軽い・バッテリーが長持ち」の三拍子が揃ったモバイルPCとして注目を集めています。ASUS Storeでの価格は税込209,800円〜(構成により異なる)。ASUS Storeの評価でも★4.5(35件)と高評価で、Copilot+ PCにも対応した”いま選ぶべき”1台といえます。
この記事では、搭載CPUのベンチマークデータに基づいた性能分析から、ネット上の実際の口コミ・レビューの傾向、ASUS Storeで併売されている他モデルとの比較まで、購入前に知っておきたい情報を徹底的にまとめました。スペック表だけではわからない「実際どうなの?」という疑問に答えられるよう、できるだけ具体的に解説していきます。
ASUS Zenbook S 14 (UX5406) のスペック概要と特徴
まずは基本スペックを整理しておきます。今回取り上げるのはASUS Store限定モデル「UX5406SA-AU7321GR」で、Core Ultra 7 258V/32GB/1TBという上位構成です。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| CPU | Intel Core Ultra 7 258V(Lunar Lake / 8コア8スレッド) |
| GPU | Intel Arc Graphics 140V(CPU内蔵) |
| メモリ | 32GB LPDDR5X-8533(チップ統合型) |
| ストレージ | SSD 1TB(PCIe 4.0 x4 NVMe) |
| ディスプレイ | 14.0型 OLED(有機EL)3K(2880×1800) / 120Hz |
| バッテリー | 72Wh(約49分で60%急速充電) |
| 重量 | 約1.20kg |
| 厚さ | 11.9〜12.9mm |
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| 端子類 | Thunderbolt 4 (Type-C)×2 / USB 3.2 (Type-A)×1 / HDMI×1 |
| AI機能 | NPU最大47TOPS / Copilot+ PC対応 |
| その他 | MIL-STD-810H準拠 / Wi-Fi 7 / 顔認証(IR)/ 4スピーカー |
この薄さでUSB-AポートとHDMIを両方搭載しているのは地味にポイントが高いです。薄型モバイルだとType-Cしかないモデルも多いので、外出先でプロジェクターやモニターにそのまま繋げるのは助かります。
天板にはASUSが4年かけて開発した「セラルミナム」(セラミック+アルミニウム)素材を採用していて、高い耐久性と独特のマットな触感が特徴です。MIL-STD-810H(米軍規格)にも準拠しているので、毎日カバンに入れて持ち歩くような使い方にも安心感があります。
なお、ASUSというメーカー自体の特徴や強みについてはこちらの解説記事にまとめてあるので、気になる方はあわせてチェックしてみてください。
Core Ultra 7 258Vのベンチマーク性能 ― 数値から見る「実際何ができるか」
Zenbook S 14に搭載されているCore Ultra 7 258V(開発コードネーム:Lunar Lake)は、8コア8スレッドでTDP 17Wという省電力設計のプロセッサーです。ハイパースレッディングが廃止されスレッド数が少ないぶん、マルチスレッド性能よりもシングルスレッド性能と電力効率に振り切った設計になっています。
各種ベンチマーク結果を複数の海外・国内レビューサイトから集計しました。cpu-monkey.comやPassMarkなどの情報を参照しています。
CPU性能(Cinebench / Geekbench)
| ベンチマーク | Core Ultra 7 258V | Core Ultra 7 155H (前世代参考) |
|---|---|---|
| Cinebench 2024 シングル | 119〜122 | 105前後 |
| Cinebench 2024 マルチ | 556〜610 | 700前後 |
| Cinebench R23 シングル | 1,608〜2,001 | 1,700前後 |
| Cinebench R23 マルチ | 9,461〜12,413 | 14,000前後 |
| Geekbench 6 シングル | 2,382 | 2,300前後 |
| PassMark CPU Mark | 約21,200 | 約23,000 |
※スコアは測定環境・設定により変動します。複数レビューサイトの計測値を範囲で記載しています。
CPU性能比較グラフ(Cinebench 2024 シングルコア)
CPU性能比較グラフ(Cinebench 2024 マルチコア)
※各CPUの代表的なスコアを元にグラフ化。バーの長さはスコアに比例しています。
数字だけ見ると「マルチコアが低い?」と思うかもしれませんが、ここが258Vの評価が分かれるポイントです。8コア8スレッドなのでマルチスレッドのゴリゴリのレンダリングでは16スレッド以上あるCPUにはかないません。ただし、普段の作業で体感速度に直結するシングルコア性能は競合と同等以上で、ここが大きな強みです。
具体的に何ができるかというと、Office系のビジネス作業やWebブラウジング、写真編集、軽めの動画編集あたりはまったく問題なし。PassMarkのCPU Markで約21,000以上あれば、「ビジネス用途でがっつり使ってもストレスを感じることはほぼ無い」レベルです。ただし、4K動画の大量書き出しやCGレンダリングなど、マルチスレッド性能が求められる重い作業にはやや不向きです。
内蔵GPU(Intel Arc Graphics 140V)の実力
258Vに内蔵されたArc Graphics 140Vは、従来のIntel内蔵グラフィックスから大幅に進化しています。3DMarkの各種テストの結果を見てみましょう。
| 3DMarkテスト | Arc 140V (258V内蔵) |
参考:GTX 1650 (ノート向け) |
|---|---|---|
| Night Raid(Graphics) | 31,000〜34,000 | 約32,000 |
| Fire Strike | 約9,095 | 約8,500 |
| Time Spy | 約4,353 | 約3,600 |
※GTX 1650のスコアは一般的な参考値です。
内蔵GPUとしてはかなり高い性能で、一世代前のエントリー向けGPU「GeForce GTX 1650」とほぼ同等のスコアを記録しています。ドラクエ10ベンチで16,000超えの「すごく快適」判定、FF14黄金のレガシーで約9,490という結果も出ており、1080p・中〜低画質であれば軽めのゲームも楽しめるレベルです。
この薄さ・軽さのモバイルノートで、出先の空き時間にちょっとゲームができるというのは、ちょっと嬉しいポイントではないでしょうか。
バッテリー駆動時間 ― Lunar Lakeの省電力性が光る
Zenbook S 14の最大の武器のひとつがバッテリー駆動時間です。72Whの大容量バッテリーに加え、Core Ultra 7 258VのTDPがわずか17Wと極めて低いため、Webメディアの実測レビューでは動画再生で20時間超えという驚異的な数値が報告されています。
Premiere Proで動画プレビューを再生し続けるような、やや高めの負荷をかけた状態でも9時間以上もつという計測データもあります。前世代のCore Ultra 7 155H搭載機(バッテリー容量84Whの機種含む)よりも長いバッテリーライフというのは、省電力設計の恩恵がはっきり出ている部分です。
さらに、約49分で60%まで充電できる急速充電にも対応しているので、出先でバッテリーが減っても短時間でリカバリーできます。外出が多いビジネスパーソンにとっては、この安心感はかなり大きいと思います。
ユーザーの口コミ・レビュー傾向まとめ
価格.com、ASUS Store、各種レビューサイト、YouTubeレビュー動画などから、実際のユーザーの声を集めてみました。全体的にはかなり好意的な意見が多く、ASUS Storeの評価は★4.5/5.0(35件)と高い水準です。
高評価の傾向(多かった声)
■ デザイン・質感への満足度が高い
価格.comの口コミでは「質感良く、手触りが良い」「真冬でもアルミよりも冷たくない気がする」「シャープで薄くカッコいい」という声がありました。
別の購入者からは「ディスプレイを閉じたあとのたたずまいがなんとも素敵」「超薄型で、持っているだけでわくわくしてくる」と、所有欲を満たすデザインへの評価が目立ちました。
■ バッテリー持ちに驚く声
YouTubeレビューでは「バッテリーは実測20時間超え」というタイトルが話題になりました。レビュアーの間でも「省電力でも高性能」「消費電力ヤバくね!?」といった反応が多く見られます。
■ 有機ELの画面がとにかく綺麗
価格.comマガジンのレビューでは「ディスプレイの色再現性は文句なし。画面に表示した写真と元の写真を見比べても、その忠実さは他製品とはレベルが違う」という評価でした。LaptopMediaのテストでもDCI-P3カバー率100%が確認されています。
気になる点・注意点(ネガティブ寄りの声)
■ 1.2kgでも「重い」と感じる人がいる
価格.comの口コミでは「やはりここはあと2万高くなっても頑張って欲しいところ。。。やはり重い」という声がありました。国内メーカーの1kg未満モデルに慣れている人には少し重く感じるかもしれません。
■ マルチコア性能は価格なりとは言い切れない
複数のレビューサイトで「8コア8スレッドなので作業内容やアプリによってはそこまで速度が出ない」「動画の書き出し時間はCore Ultra 5 125HやRyzen 5 8640HS並み」という指摘があります。マルチスレッド性能重視なら別の選択肢も検討すべきです。
■ グレアパネルの映り込み
有機ELディスプレイはグレア(光沢)仕様のため、明るい場所では映り込みが気になるという意見も。ただし「グレアにも慣れました。気になりません」とする声もあり、個人差がある部分です。
口コミ総合評価の傾向
全体的にはデザイン・バッテリー・ディスプレイの3点で非常に高い評価を得ていて、コスパは「普通」〜「まあまあ良い」という声が多い印象です。「AIを駆使しようとして購入した」「仕事で成果を上げられれば安い買い物」という、目的が明確な購入者ほど満足度が高い傾向があります。
ASUS Store内の他モデルとの比較
ASUS Storeで一緒に並んでいるモデルと比較してみます。PDFの製品ページに掲載されていた「ASUS TUF Gaming F16」「ASUS Vivobook S16」との違いを見てみましょう。
| 項目 | Zenbook S 14 (UX5406) |
TUF Gaming F16 | Vivobook S16 |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | ¥209,800 | ¥459,800 | ¥189,800 |
| 画面サイズ | 14型 | 16型 | 16型 |
| 重量 | 約1.2kg | 約2.2kg | 約1.5kg |
| 用途 | モバイルビジネス | ゲーミング | 普段使い〜ビジネス |
| ディスプレイ | 3K OLED 120Hz | FHD+ 165Hz | WUXGA+ |
| 独立GPU | なし(内蔵GPU) | RTX搭載 | なし |
※価格はPDF掲載時点のASUS Store参考価格。構成によって異なります。
TUF Gaming F16はそもそもゲーミング用途なので、比較対象としてはジャンルが違います。Vivobook S16は予算重視で画面が大きいほうがいい方に向いていますが、モバイル性能ではZenbook S 14が圧倒的です。
「持ち運びの頻度が高い」「ディスプレイの品質にこだわる」「バッテリー持ちを重視する」という条件に当てはまるなら、Zenbook S 14 (UX5406) が最も合っている選択肢です。
バリエーション(構成の選び方)
Zenbook S 14 (UX5406)には複数の構成が用意されています。PDFの情報をもとに整理すると以下の通りです。
| 構成 | タッチパネル |
|---|---|
| Core Ultra 5 226V/16GB/512GB | 非搭載 |
| Core Ultra 7 258V/32GB/1TB | 非搭載 |
| Core Ultra 7 258V/32GB/1TB | 搭載 |
| Core Ultra 9 386H/32GB/1TB | 搭載 |
Office作業やWebブラウジング中心なら、Core Ultra 5搭載のエントリーモデルでも十分です。写真・動画編集やAI機能を積極的に活用したいなら、32GBメモリのCore Ultra 7モデルがおすすめ。タッチパネルが必要かどうかでも選べます。
なお、学生・教職員の方はASUS学割ストアで5%OFFとあんしん保証半額の特典が受けられるので、購入前に要チェックです。
こんな人におすすめ/おすすめしない
おすすめな人
・外出先で長時間使えるモバイルノートが欲しい方
・ディスプレイの美しさにこだわりたいクリエイター・写真愛好家
・Copilot+ PCでAI機能を活用したいビジネスパーソン
・デザイン性と高級感を重視する方
別の選択肢を検討したほうがいい人
・4K動画の大量書き出しなどマルチスレッド性能が最重要の方
・本格的なゲーミング用途(→TUF GamingやROGシリーズを検討)
・1kg未満の軽量モバイルでないと許容できない方
まとめ ― Zenbook S 14 (UX5406) は「バランスの最適解」
ASUS Zenbook S 14 (UX5406)は、モバイル性能・バッテリー持ち・ディスプレイ品質・デザインのすべてが高い水準でまとまったノートPCです。マルチコアの絶対性能では上位CPUに譲る部分もありますが、TDP 17Wでこれだけの性能を出せるのはLunar Lake世代の大きな進歩でしょう。
ASUS Storeでの★4.5という評価、価格.comやレビューサイトでの好評価を総合すると、「普段の作業がサクサク動いて、持ち運びが苦にならない、しかも画面が綺麗」という、まさに毎日使うモバイルPCとして理想的なバランスを持った1台だと言えます。
気になった方は、ぜひASUS Storeの製品ページで詳細な構成や在庫状況をチェックしてみてください。
