「ゲーミングPCを買うなら、性能はもちろん、デスクに置いたときの見た目にもこだわりたい」そんな願いを持つ方に朗報です。ツクモのBTOブランドG-GEARから登場した「GP7A-C250B/A/CP4」は、流行のピラーレス白ケースを採用しつつ、最新グラフィックス「GeForce RTX 5060 Ti」を搭載。
「自作PCのような美しいデザインを手軽に手に入れたい」「最新ゲームを快適に遊びたい」というユーザーにとって、このモデルはまさに理想的な選択肢となるでしょう。本記事では、スペックの詳細をもとに、実際に買いなのかどうかを徹底的に解説します。
G-GEAR White GP7A-C250B/A/CP4の主なスペックと特徴
主要スペック一覧

| パーツ | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | Ryzen7 5700X |
| グラフィックス | GeForce RTX5060Ti |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
このモデル最大の特徴は、徹底された「ホワイト」と「ピラーレス」のデザイン、そして最新ミドルレンジのスペック構成です。まずは主要な仕様をチェックしていきましょう。
最新GPU「GeForce RTX 5060 Ti 16GB」とRyzen 7 5700Xの組み合わせ
心臓部には、コストパフォーマンスと発熱のバランスに優れた8コアCPU「AMD Ryzen 7 5700X」を採用。そこに組み合わされるのは、注目の最新世代グラフィックスカード「ZOTAC GeForce RTX 5060 Ti White Edition」です。
特筆すべきは、このグラフィックボードのビデオメモリ(VRAM)が16GBも搭載されている点。しかも最新規格の「GDDR7」を採用しています。前世代と比較してもメモリ周りが大幅に強化されており、データの転送速度や処理効率が飛躍的に向上しています。CPUはあえて熟成されたAM4ソケットのRyzen 5000シリーズを採用することでコストを抑えつつ、グラフィックス性能に予算を集中させた、ゲーマーにとって非常に合理的な構成と言えます。
デザイン重視のピラーレスケース「View 170 TG ARGB Snow」の魅力
PCケースには、Thermaltake製の「View 170 TG ARGB Snow」のG-GEARカスタム版が採用されています。前面と側面のガラスの間に支柱(ピラー)がない「ピラーレス構造」のため、デスクに置いた際、内部のパーツがまるでショーケースのように美しく見渡せます。
通常のモデルと異なるのは、ツクモ独自のこだわりカスタムが施されている点です。本来ならケース内部の支柱が見えてしまう部分を隠すために、側面のファンを「リバースファン(逆回転ファン)」に変更しています。これにより、空気を取り込む吸気方向でありながら、ファンのフレーム(枠)ではなく美しいブレード面が見えるようになっています。細かい部分ですが、見た目への強いこだわりを感じる設計です。
240mm水冷クーラーと32GBメモリを標準搭載するメリット
CPUクーラーには、ケースと同じThermaltake製の「TH240 ARGB Sync V2 Snow」という240mm簡易水冷クーラーを標準搭載しています。空冷クーラーと比べて見た目がスッキリするだけでなく、冷却液で効率よく熱を運び、天面のラジエーターで放熱するため、長時間のゲームプレイでもCPU温度を安定させやすくなります。
また、メインメモリもしっかり「32GB(16GB×2)」を標準搭載。最近のゲームタイトルは16GBでは推奨環境ギリギリというケースも増えていますが、32GBあれば安心です。配信ソフトやボイスチャット、ブラウザを同時に立ち上げても動作が重くなりにくいのが大きなメリットです。
ゲーミング性能と処理能力の評価

スペック表を見る限り、フルHD~WQHD解像度でのゲーミングに非常に適した構成です。実際の使用感としてどのようなパフォーマンスが期待できるのか詳しく見ていきます。
最新タイトルや高解像度環境でのプレイ快適性
RTX 5060 Tiの性能があれば、多くの人気FPSタイトルやアクションRPGにおいて、フルHD解像度で高いフレームレートを維持することが期待できます。設定次第ではWQHD(2560×1440)解像度でのプレイも十分視野に入ります。
GDDR7ビデオメモリ16GBがもたらすクリエイティブ性能への恩恵
「16GB」という大容量かつ最新規格「GDDR7」のビデオメモリは、ゲームだけでなくクリエイティブ用途でも大きな武器になります。例えば、AI画像生成や3Dレンダリング、高解像度の動画編集などでは、VRAM容量が不足するとエラー落ちや極端な速度低下を招くことがあります。
GDDR7という高速なメモリ規格のおかげでデータの読み書きも速く、ゲーム以外の趣味、例えば動画投稿やイラスト制作に挑戦したいと考えているユーザーにとっても、非常に頼もしいスペックと言えるでしょう。
冷却性能と静音性に関する設計分析

ピラーレスケースは「見た目は良いけど冷えにくいのでは?」と心配されることがありますが、このモデルはその点もしっかり対策されています。
5基のARGBファンと水冷システムによる熱対策
このPCには、合計で5基ものARGBファンが搭載されています(フロント×2、リア×1、天面水冷ラジエーター×2)。これらがすべて光るため、見た目のインパクトは抜群です。
エアフロー(空気の流れ)としては、側面の2連ファンから外気を取り込み、天面の水冷ラジエーターと背面のファンから熱を排出する構造になっています。熱源となるCPUは水冷で直接冷やし、熱がこもりやすいグラフィックボード周辺には側面から新鮮な空気を当てることができるため、理にかなった冷却設計です。
Thermaltake製ケースのエアフロー構造とメンテナンス性
ベースとなっているThermaltakeのケースは、底面や天面などにダストフィルターが配置されており、ホコリの侵入を防ぐ工夫がされています。ピラーレスケースは内部がよく見える分、ホコリが目立ちやすいという難点がありますが、フィルターのおかげで日々の掃除は比較的楽に行えるでしょう。
また、ファンコントロール機能も備えており、Webブラウジングなどの低負荷時には静かに、ゲーム中は回転数を上げてしっかり冷やすといった制御がマザーボード側で管理されます。
購入前に確認しておきたいデメリットと注意点

ここまで良い点を中心に紹介してきましたが、購入後に後悔しないよう、いくつか留意しておくべきポイントもあります。
採用されているCPUプラットフォーム(AM4)の世代について
搭載されているCPU「Ryzen 7 5700X」は、名作CPUとして評価が高いものの、ソケット形状は一世代前の「AM4」です。現在主流になりつつある「AM5(Ryzen 7000/9000シリーズ)」とは互換性がありません。
日常使用やゲーミング性能において現状不足を感じることはまずありませんが、数年後に「最新のCPUに載せ替えたい」と思った場合、マザーボードやメモリごと買い替える必要がある点は理解しておきましょう。
マザーボードの拡張性と将来のアップグレード余地
採用されているマザーボードはMicro-ATX規格の「ASRock B550M Pro RS」です。必要十分な機能は揃っていますが、大型のATXマザーボードに比べると拡張スロットの数や端子類は少なめです。
また、M.2 SSDスロットは2つありますが、仕様上、増設用スロットは速度が制限される場合があります。とはいえ、初期構成で1TBのGen4 NVMe SSDを搭載しているため、すぐに容量不足になる心配は少ないでしょう。
G-GEAR White GP7A-C250B/A/CP4の価格設定とコストパフォーマンス

| パーツ | スペック |
|---|---|
| OS | Windows 11 Home 64ビット |
| CPU | Ryzen7 5700X |
| グラフィックス | GeForce RTX5060Ti |
| メモリ | 32GB |
| ストレージ | 1TB SSD(M.2 NVMe Gen4) |
最後に、価格と全体的なバランスについて総評します。
20万円を切る価格で実現した「白統一×最新グラボ」の評価
本機の価格は199,980円(税込)。最近のPCパーツ価格を考えると、20万円を切る価格でこれだけの内容を詰め込んでいるのは驚異的です。
通常、「白色パーツ」や「ピラーレスケース」「光るファン」といった要素を追加していくと、BTOパソコンではオプション料金がかさみ、価格が跳ね上がることが一般的です。しかしこのモデルは、最初からそれらを標準搭載し、さらに最新のRTX 5060 Ti 16GBを採用しながら20万円以下に抑えています。CPUをコスパの良いAM4世代に据え置くことで、この価格を実現しているのでしょう。
このモデルはどのようなユーザーにおすすめか
G-GEAR White GP7A-C250B/A/CP4は、以下のような方に特におすすめです。
- インテリアとして映える、白くておしゃれなPCが欲しい人
- フルHD~WQHD環境で快適にゲームをプレイしたい人
- 予算は20万円以内で、できるだけ性能の高いGPUが欲しい人
- 動画編集やAI生成など、VRAM容量を必要とする作業もしたい人
「見た目」と「グラフィックス性能」に妥協したくないけれど、予算は抑えたい。そんなわがままな要望に応えてくれる、非常にバランスの良い一台と言えます。在庫があるうちにチェックしておく価値は大いにあるでしょう。
