2024年のリリース以来、その美麗なグラフィックと爽快なパルクールアクションで話題をさらっているオープンワールドアクションRPG『鳴潮（Wuthering Waves）』。
PC版でこの世界を余すことなく体験するためには、次世代のグラフィックボード「RTX 50シリーズ」を搭載したゲーミングPCが最適解です。特に、高難易度コンテンツでのジャスト回避やパリィを完璧に決めるためには、120fps張り付きの環境が欠かせません。
本記事では、Steam公式のスペック情報を元に、最高画質でヌルヌル動く「真の推奨スペック」を解説。さらに、最新トレンドを押さえたおすすめゲーミングPCを厳選してご紹介します。
【高コスパのおすすめPCリスト】
・ドスパラ
| GPU | 製品名 | 価格 |
|---|---|---|
| RTX 3050 | GALLERIA XGR7M-R35-GD Ryzen 7 5700X搭載 | ¥189,980 |
| RTX 5060 | GALLERIA XGR5M-R56-GD Ryzen 5 7500F搭載 | ¥224,980 |
| RTX 5070 | GALLERIA XPC7A-R57-GD | ¥319,980 |
| RTX 5080 | GALLERIA XDR7A-R58-GD Ryzen 7 9800X3D搭載 | ¥539,980 |
・OZgaming
| GPU | 製品名 | 価格 |
|---|---|---|
| RTX 5050 | 【Z1 コスパモデル】Ryzen5 5500・RTX5050 | ¥139,800 |
| RTX 5060 | 【Z1 コスパモデル】Ryzen7 5700x・RTX5060 | ¥187,800 |
| RTX 5070 | 【P40 Prism】Ryzen7 7800x3D・RTX5070 | ¥364,800 |
| RTX 5080 | 【4000D 性能重視モデル】Ryzen7 9800x3D・RTX5080 | ¥514,800 |
鳴潮（Wuthering Waves）の推奨スペックとPC選びの基準
『鳴潮』はUnreal Engine 4で開発されており、アニメ調ながらも非常に精細なテクスチャとエフェクトが特徴です。まずは公式の動作環境を確認し、そこから「本当に快適なスペック」を導き出します。
Steam公式のシステム要件（最小・推奨スペック）を確認
Steamストアページで公開されているシステム要件は以下の通りです。
| 項目 | 最小スペック（画質「低」目安） | 推奨スペック（画質「中～高」60fps目安） |
|---|---|---|
| OS | Windows 10 64-bit | Windows 10 64-bit |
| CPU | Intel Core i5 (9th Gen) Ryzen 2700 | Intel Core i7 (9th Gen) Ryzen 3700 |
| メモリ | 16 GB | 16 GB |
| GPU | GTX 1060 / RX 570 Intel ARC A380 | RTX 2060 / RX 5700XT Intel ARC A750 |
| ストレージ | 60 GB (HDD可だがSSD推奨) | 60 GB (SSD必須) |
公式の推奨スペックにある「RTX 2060」は、2019年に発売されたミドルレンジモデルです。これはあくまで「フルHD画質で、設定を調整すれば60fpsが出る」というラインであり、最高画質や120fpsでのプレイを保証するものではありません。
最高画質・120fps張り付きに必要な「真の推奨スペック」とは
『鳴潮』の魅力である高速戦闘を100%楽しむなら、カクつきは許されません。特に4K解像度や、常時120fpsを維持するためには、公式推奨を大きく上回る性能が必要です。
現在の基準で、最高画質設定にて快適に遊ぶための「真の推奨スペック」は以下のようになります。
- フルHD / 120fps 目標： RTX 5060 /5060 Ti
- WQHD / 120fps 目標： RTX 5070 以上
- 4K / 60fps~120fps 目標： RTX 5070 Ti / RTX 5080 以上
なぜ鳴潮には最新の「RTX 50シリーズ」が必要なのか
主流となるNVIDIA GeForce RTX 50シリーズ（Blackwell世代）は、『鳴潮』のような広大なオープンワールドゲームに最適です。
- 圧倒的な基礎性能： 前世代（RTX 40シリーズ）に比べ、シェーダー性能と電力効率が大幅に向上しており、高負荷なエフェクトが重なる戦闘シーンでもフレームレートが落ちにくいです。
- 次世代DLSSの恩恵： RTX 50シリーズは、AIによる画像生成技術「DLSS」の最新バージョンに最適化されています。画質を落とさずにフレームレートを倍増させることが可能です。
- VRAM帯域の強化： 高解像度テクスチャの読み込みが高速化され、オープンワールド特有の「移動時のカクつき（スタッター）」が激減します。
【価格帯・目的別】鳴潮におすすめのゲーミングPC
ここからは、具体的なおすすめゲーミングPCをご紹介します。今回は、鳴潮の推奨スペックをクリアしつつ、目的や予算に合わせて選べる5つのモデルを厳選しました。
【コスパ重視モデル】推奨スペックをクリアしつつ価格を抑えたPC
- CPU: AMD Ryzen 7 5700X
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5060 8GB
- メモリ: 32GB DDR4
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
OZgamingの「Z1 コスパモデル」は、推奨スペックをしっかりクリアしながらも、価格を抑えたコストパフォーマンスに優れた一台です。 フルHD環境で本作を快適にプレイするのに十分な性能を持っています。これからPCゲームを始めたい方や、予算を抑えたい方に最適です。
【バランスモデル】高画質・高フレームレートで快適に遊べるPC
- CPU: AMD Ryzen 7 7700X
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti 8GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
Lenovoの「Legion Tower 5 Gen 10」は、パフォーマンスと価格のバランスが取れたモデルです。 最新世代のCPUとGPU、高速なDDR5メモリを搭載しており、本作を高設定で快適に楽しめるだけでなく、他の多くのPCゲームもそつなくこなせる万能な一台です。
【ハイスペックモデル】FPSガチ勢やWQHD環境に最適な特化型PC
- CPU: AMD Ryzen 7 7800X3D
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5070 12GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
OZgamingの「おすすめカスタムモデル」は、ゲーミング性能で絶大な評価を得ているCPU「Ryzen 7 7800X3D」を搭載しています。大容量キャッシュによりゲームプレイ時に圧倒的なフレームレートを叩き出し、最新のRTX 5070との組み合わせでWQHD解像度でも高画質で滑らかなプレイが可能。バランスモデルよりもワンランク上の快適さを求めるゲーマーに最適です。
【ハイスペックモデル】最高設定でのプレイや配信も視野に入れた最強PC
- CPU: AMD Ryzen7 9700X
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5070 Ti 16GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe Gen4 SSD
OZgamingの「H26series」は、4K解像度での最高設定プレイや、ゲーム配信まで快適に行えるパワフルな性能を誇ります。 最新のパーツを搭載し、一切の妥協をしたくないヘビーゲーマーにおすすめです。将来登場するであろう重いゲームにも対応できる、長く使える一台です。
【ノートPCモデル】快適なスペックと機能性を両立したゲーミングノートPC
- ディスプレイ: 15.1型 WQXGA(2560 x 1600)
- CPU: Core i7-14700HX
- GPU: NVIDIA GeForce RTX 5070 Laptop GPU 8GB
- メモリ: 32GB DDR5
- ストレージ: 1TB NVMe SSD
場所を選ばずに楽しみたいなら、このゲーミングノートPCがおすすめです。 デスクトップのバランスモデルに匹敵する性能を持ちながら、15インチのコンパクトな筐体に収まっています。 165Hz対応のディスプレイを搭載しており、滑らかな映像でプレイできるのも魅力です。
【パーツ別】鳴潮を快適に遊ぶための構成ガイド
BTOパソコンを選ぶ際、どこを重視すべきかパーツ別に解説します。
グラフィックボード：RTX 5060以上が新基準、4KならRTX 5070以上
最も重要なパーツです。予算に合わせて以下を目安にしてください。
- RTX 5060（または5060 Ti）： フルHDで最高画質・120fpsを目指すコスパ重視派向け。
- RTX 5070（または5070 Ti）： WQHD～4K解像度で遊びたい、配信もしたい人向け。2025年のメインストリーム。
- RTX 5080 / 5090： 4K・120fps張り付きで妥協したくない最強志向向け。
CPU：ボトルネックを防ぐIntel Core Ultra(第2世代) / AMD Ryzen 9000シリーズ
GPUが高性能でも、CPUが古いと性能を引き出せません（ボトルネック現象）。
2025年のゲーミングPCなら、以下の最新世代CPUを選びましょう。
- Intel： Core Ultra 5 / 7 / 9（シリーズ2 / Arrow Lake）
電力効率が改善され、発熱が抑えられているのが特徴。 - AMD： Ryzen 5 9600X / Ryzen 7 9700X / Ryzen 7 9800X3D
特に「X3D」モデルはゲーム特化で、『鳴潮』のようなCPU負荷の高いゲームで威力を発揮します。
メモリとストレージ：32GBメモリと高速NVMe SSDが必須な理由
- メモリ 32GB推奨： 公式推奨は16GBですが、最近のオープンワールドゲームはメモリ消費が激しいです。Discordやブラウザを裏で開きながらプレイすると16GBでは不足し、カクつきの原因になります。32GBあれば安心です。
- NVMe SSD (Gen4/Gen5)： 『鳴潮』はマップの読み込み（ローディング）が頻繁に発生します。HDDは論外、古いSATA SSDでも遅く感じることがあります。読み込み速度が5,000MB/sを超える「Gen4 NVMe SSD」搭載モデルを選びましょう。
鳴潮のPC版に関するよくある質問（Q&A）
RTX 50シリーズ以外の古いグラボでも遊べる？
A. 遊べますが、画質調整が必要です。
公式推奨のRTX 2060や、現在主流のRTX 3060 / 4060でも十分動作します。ただし、「4K解像度」や「常に120fps維持」を目指す場合は力不足になる可能性があります。画質設定を「中」に落とすか、DLSS（アップスケーリング）を「パフォーマンス」設定にするなどの工夫が必要になります。
ノートPCで長時間プレイしても熱は大丈夫？
A. 最新モデルなら大丈夫ですが、冷却台があると安心です。
紹介したLegionシリーズなどは冷却機能が優秀ですが、高画質設定で長時間遊ぶとファンが高速回転し、キーボード面が温かくなることがあります。PCの寿命を延ばすためにも、Amazonなどで売っている「ノートPC用冷却台（ファン付きスタンド）」を使用することをおすすめします。
パッド（コントローラー）とキーマウはどちらが有利？
A. 戦闘はパッド、視点操作はキーマウが有利です。
『鳴潮』はアクション性が高いため、振動機能があり直感的に操作できるゲームパッド（XboxコントローラーやDualSense）が非常に快適です。一方で、遠距離攻撃のエイムやメニュー操作、素早い視点移動（カメラワーク）はキーボード＆マウスの方がやりやすい傾向にあります。
PC版なら両方使えるので、探索はキーマウ、ボス戦はパッドと使い分けるのも一つの手です。
まとめ：最新RTX 50搭載PCで、鳴潮のオープンワールドを遊び尽くそう
『鳴潮（Wuthering Waves）』の真価は、PC版の最高画質設定でこそ発揮されます。
スマホ版では味わえない、遠くまで広がる景色、粒子の細かいエフェクト、そして一瞬の遅延も許されないスタイリッシュなアクション。これらを120fpsの滑らかな映像で体験するには、RTX 50シリーズを搭載したPCでのプレイが最も効果的です。
今回紹介した4つのモデルは、どれを選んでも『鳴潮』を快適に楽しめる実力機ばかりです。ぜひ自分のプレイスタイルに合った一台を見つけて、漂泊者としての旅を最高の環境で楽しんでください！