今回は趣向を凝らしてライトノベルの書き出しみたいな表題にしてみました。「あー俺より頭いいやつ全員いなくなればいいのに」とかたまに思うことありませんか?
あんまりないか……
じゃあこの機会にちょっと考えてみましょう。例えば、自分より頭がいい人間のせいで志望する大学に行けなかったり、出世が妨げられたり、お金を搾取されたりするわけです。自分がどれだけ一生懸命頑張っても、世界に星の数ほどいる天才秀才たちに簡単に負かされてしまう。じゃあいっそみんないなくなれ!
とまあこんな発想に至るわけですがもちろんこの願いは叶いません。実際そうなったとしてもおそらく思い通りの結果は得られないでしょう。
だけど、実際のところ頭の良い人は頭の悪い人から大きな利益を得ているわけです。貧乏人がたくさんいるおかげで金持ちがたくさん存在しているのと同じように。じゃあ自分より頭のいい人の数が増えるにつれて、相対的に自分が不利益を被ってしまうということになる。ということで、自分より頭の良いやつは自分にとっては生きる価値がないという考え方ができないこともないわけです。
で、次に「あいつらは頭がいいから俺じゃ敵わない……」となります。じゃあどうすれば嬉しいでしょうか。
答えは簡単、頭の悪い人を増やせばいいんです。だってその方が最強の天才たちを相手にするより簡単で手っ取り早いから。しかもこの方法は多くの頭の良い人たちが賛同し、協力してくれる。こんなに心強いことはありません。
というわけで、今日も明日も明後日も、頭の良い人たちはバカな人たちを量産するためにせっせと活動しています。でも仕方ないですよね、別に法律違反なわけでもないし。
え、じゃああなたはどうしたらいいかって?うーん、頭が良い人たちのグループに入れるように頑張るくらいですかね。