考えることって大切だと思う。
身近な問題はきっと誰でも考える。なぜ失敗したのか、なぜ成功したのか。問題を解決するにはどうすればいいのか。それは考えることによって何かを変えることができるから。
でも、少し遠くのことになると、みんな考えることをやめてしまう。政治、経済、環境や国際的な問題。それが自分の手の届かない場所にあるような気がして。たぶん実際に届かない。自分ひとりが真面目にそんなことを考えたところで何も変わらないし変えられない。
難しそうなことは、政治家と、マスコミと、テレビに出ている人たち、ネット上の一部の熱心な人たちに任せておけばいい。
そして目の前には理不尽と不自由とそれに対する不満だけが残った。
別にそれでもいい。仕方のないことだから。
でも、本当にそうか。
もしもあなたが世の中、社会に対して、不満や願望を持っているのなら、それらを解決、実現するにはどうすればよいのか少しだけ考えてみるといい。それがこの世界をよくするための一番の近道だから。
でもやっぱり考えたって不満は解決しないし願いがかなうこともない。だけど。それでも考えることをやめずに、みんなが考え続ければ良いアイデアは必ず生まれる。そのアイデアは、人々によって議論されてさらに良いものになっていく。だってみんながそう願っているから。
考えることをやめ、すべてをあきらめ、受け入れてしまえばとても楽ちんだ。でも、それじゃああなたは恐怖政治の独裁国家にいるのと何も変わらない。
実行しなくていい。大きな声で叫ぶ必要もない。ただ考えるだけでいい。
それぞれが自分の考え、意見を持って生きていくことが、とても大切なことだから。